聞きのがしちゃ～いけない一言。

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今、落ち着いて、お客さま家のプランを考えているところ。であります。

と、ふとこんな事を思い出しましたので一つ。

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大学時代の建築学科の先生も同じ事言ってたのかもしれませんが、、（先生ゴメンナサイね（笑））

設計事務所修行時代のお話。

その設計事務所の所長はもちろん、住宅建築家界では著名なN先生やO先生にも教えてもらった事。

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「お家の設計をさせてもらう時、住まい手は色々な希望・要望を出すよね。だけど、その中には、『柱』になる様なとても大切なモノと、そこまではいかないモノがあるんだよね。」

「極論するなら、それを満たしていればその他は満たせていなくても喜んでくれる。その逆で、それを満たしていなければ、その他全て満たしていても何だか不満だ。ってモノ」

「そんな『柱』の要望を見つける事が、本当に大切。だよ。」

と、素晴らしいお家の設計をされる建築家の先生方は、皆さんそうお教え下さいました。

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教えて下さった時は、それが何となく分かったつもりで、結局の所、よく分かっていなかったのでしょうが、、、

一生懸命お家の事を考えて、仕事させてもらっていると、段々と分かってきます。

（それでも、まだまだ本当の所は分かっていないのかもしれませんが。。）

そういうモノはやっぱり確実にあるのですね。

それは、性能。とか数値。なんて簡単なモノじゃありませんよ。

もっと、奥底の「こういう家に住みたい。こんな感じの暮らしがしたい。」なんてモノだと思います。

そういうの、

僕は出来たプランを見て、「このお家は、～様のお家だな。」とハッキリ感じられるかどうか？って所で判断したりするのですが、

結局は、すごく感覚的な話で、文字で上手く説明はできません（笑）

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だけど、

そんな、『柱』になる要望。

柱のくせに、案外お客様の口から「バシッと」出てこない事もあって、（もちろん初めからズバっと出てくる方もいらっしゃいますが）

打ち合わせを繰り返すうちに出てきたり、打ち合わせ中、世間話も交えながら長い事お話してるうちに「ボソッと」出てきたりします。

だから、お客様との「打ち合わせ」は本当に集中してなきゃいけません。

この間のS様との打ち合わせも、

打ち合わせの最後のほうに、お客様が

「『大きな屋根がず～～っと前へ下がってきてる感じ』がイイな。なんて前から思ってたんだけど、、、、、、、」と。

これじゃ、意味は分かり難いかもしれないけれど、僕には今までのS様の話から感じられるモノとバッチシ符合しまして、それを掘り下げて、何故イイと思っていたのか？を聞いていきますと

「いやいや。『出来れば』でいいんだよ。それより、さっき言った各部屋の要望とか優先で。」と、結局はお客様はおっしゃったんですが、、、、、

それ、『出来れば』。には致しません。（笑）

だって、色々お話していくと、それ、S様のお家には、相当大切な事でありまして、まずはその要望を柱にして、プランを造っていきます。（最後の最後はお客様のご判断ですが）

な～～んて、

僕が勝手に柱だと思ってるだけかもしれませんが（笑）

しかし、まあ、まず外していないであろう自信はあるし、僕らはお客様の要望を全て上手く盛り込む事だけが仕事じゃなくて、

家が建って、結果、喜んで貰う事が仕事ですから。。

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これだけに限らず、設計プラン打ち合わせしてもらっていると、

「長い事打ち合わせしてもらって良かった～。」

「よく聞いておいて良かった～。」

「途中でお腹がへってきたけど、早く帰らなくて良かった～（笑）」

だなんて事は往々にしてあるんですよ。

打ち合わせは集中です。

「聞きのがしちゃ～いけない一言」ってのが、まず出てくるんですよ。

ちゃん。ちゃん。

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