祁県映海戴氏心意拳倶楽部 公式ブログ

戴隆邦から脈々と受け継がれる戴氏心意拳。王映海伝戴氏心意拳の日本での伝承を行う祁県映海戴氏心意拳倶楽部の公式ブログです。

練法の発見

2014-10-03 19:37:06 | 歴史・文化・芸術・人物

練法の発見 投稿者:うさぎ 投稿日:2013年 2月 3日(日)02時11分9秒 返信・引用


私が「武術の原風景」(1/27付本掲示板)の中で、フィリップ・アリエスの「子供の誕生」を取り上げ、近代という大きな時代の中で、「子供」が小さな大人ではなく、「子供」という概念(心性)が生まれたこと、そして、教育が発達したこと、武術もまた、単なる、武術の達人、豪傑、といったものから、伝達すべきものとして、門派が生まれて行ったことを簡単に説明しました。門派とは、各々独特の教授法を有している集まりのことである。練法もまた、同様に門派独特の練法がある。





教授法の発見 投稿者:うさぎ 投稿日:2013年 2月 3日(日)08時27分33秒 返信・引用


戴氏心意拳の教授法もまた、教育の発見という時代の大きな流れの中で、生まれていったと考えてよいと思っています。「伝えるべきこと」という社会的な心性が社会の中で一般化して、武術もまたそのうちの一つとして体系化されてくる。武術を「伝えるべき、大切なこと」という心性が生まれてくる以前は、武術はなまものですから、元々、伝えられるものではないと考えられている方が通常だったはずです。ある達人や豪傑の生き抜き方や戦いの戦術、方法といったものは、個人的に生み出されたものとしてあったはずです。もちろん、言い伝えととして、物語として伝達されたというのは、かなりの昔からあったことです。しかし、教授することで、達人や豪傑の「生き方、戦い」が再生産される、同じように達人や豪傑を生み出すことができると考えるようになったのは、「伝えるべきこと」をしっかり伝えていこうとする心性が一般化し、それが良いことであると一般化されてきたからでしょう。
達人になる、それを育てていこうという情熱は、様々な教授法、多くの工夫を生み出した。中国武術の一番大きな工夫は、何といっても練法の創出です。型という形として再現し、その型から学んでいく方法は、非常に合理的な方法であった。「伝える方法」の工夫は、他にも拳譜、歌訣、口伝などとしてまとめられていった。中でも歌訣は、無文字社会にあっても、伝えられる有効な工夫だといえるでしょう。






教授法の不易と流行 投稿者:うさぎ 投稿日:2013年 2月 3日(日)08時40分38秒 返信・引用


教授法の中でも,「ほとんど変わらないもの」「変わっていきやすいもの」がある。
練法、型、拳譜など形になったものというものは、それ自体は変化しにくい。しかし、その理解や方法は、個人によって変化しやすい。戴氏心意拳が、その形は変わっても、心意が変わらなければ良いと心意を不変のものとすべきとしたというのは、何ともユニークである。

コメント
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