昨日(12月17日)から、山形県天童市を舞台に行われた「最終決戦」…『第21期 竜王戦』の第7局。
結局、表題の通り、渡辺 明 竜王が140手までで、挑戦者の羽生 善治 名人に勝って5連覇での防衛に成功し、初代となる『永世竜王』の称号を獲得しました。
渡辺竜王が初の永世竜王に、4勝3敗で羽生名人下す(読売新聞) - goo ニュース
渡辺竜王…本当におめでとうございます。
本局は、最終局に相応しい、両対局者の「気合のぶつかり」が存分に見られた、素晴らしい内容だったと思います。
もう、何手目のどの指し手がどうの…等はこの際どうでも良くて、第6局同様に割愛しますが、渡辺竜王は、将棋界のタイトル戦の七番勝負で前人未到となる「3連敗からの4連勝で戴冠」を達成し、まさに「メイク・レジェンド」の言葉に相応しい大仕事をやってのけました。凄いし、吃驚もしていますし、「感動」も覚えます。
しかも、その対局相手が、将棋界のスーパースターといっても過言でない、羽生名人ですから、それだけでも本当に凄い事です。
恐らく、この世から「将棋」が消えてなくならない限り、永遠に語り継がれる事でしょう。
渡辺竜王が5連覇で『永世竜王』の称号を獲得した事は、一言で言ってしまえば…
「もの凄く格好良い形」
での獲得です。竜王位の永世称号は、5連覇または通算7期で獲得できるわけですから…。
ところで、この「5連覇」は、もの凄く価値が高いと思います。
将棋ファンなら、どなたでも「その通りだよ」「当たり前じゃん」と切り返すでしょうが、敢えて入門者の小生から申し上げれば、渡辺竜王が竜王位を奪取したのが、森内 俊之 九段からで、「5連覇」の間には、佐藤 康光 棋王、そして今期の挑戦者の羽生 善治 名人と、いわゆる「羽生世代」と称されるビッグ・スリーを退けてのものです。
(もう一人、木村 一基 八段がいらっしゃいますが、ここはひとまずごめん…木村八段。)
この3人と対局しての「5連覇」での『永世竜王』ですから、適当な言葉が見当たらないほど…です。
ところで、両対局者を「応援する」側の、小生達将棋ファンも、本局は固唾を呑んで戦局を見守ったわけですが、こんなに「体力」が要るのも、凄く久しぶりのような気がします。
確かに勝敗は、4勝3敗で渡辺竜王がシリーズを制したのですが、これはあくまで結果論。
将棋ファンは、とにかく「ガチンコ」とでも表現しましょうか…そんな力の入った対局を披露している両対局者の「闘う姿」に痺れるわけで、その意味からも、このシリーズが実現し、『永世竜王』の称号の行方がフルセットにまでもつれ込んだことに、正直「感謝」しなければならないような気がします。
羽生名人にとっては、シリーズを制する事ができなかった事は不本意かもしれませんが、本局は最終盤で敗色濃厚となっても、最後の最後まで指した事は、挑戦を決めるまでの課程での「ミラクル」を髣髴とさせるものでした。
第1局から第3局までに見せた、底知れぬ「懐の深さ」は、正直度肝を抜かされた思いがしますし、それはシリーズを制した渡辺竜王も例外ではないのでは…と感じます。
とにかく、暫くはこの興奮に浸りたい思いがしますが、その反面、両対局者の「闘う姿」を応援するために使ったパワーは想像以上で、ファンとしては、暫くゆっくりしたい思いもします。
心地良い気だるさですが、そんな雰囲気を醸し出して頂いた両対局者には、「お疲れ様」…そして、「素晴らしいシリーズをありがとうございました」と最後に申し上げて、本稿を終わりたいと思います。
「メイク・レジェンド」の瞬間に立ち合えた事…本当に嬉しく思います。
結局、表題の通り、渡辺 明 竜王が140手までで、挑戦者の羽生 善治 名人に勝って5連覇での防衛に成功し、初代となる『永世竜王』の称号を獲得しました。
渡辺竜王が初の永世竜王に、4勝3敗で羽生名人下す(読売新聞) - goo ニュース
渡辺竜王…本当におめでとうございます。
本局は、最終局に相応しい、両対局者の「気合のぶつかり」が存分に見られた、素晴らしい内容だったと思います。
もう、何手目のどの指し手がどうの…等はこの際どうでも良くて、第6局同様に割愛しますが、渡辺竜王は、将棋界のタイトル戦の七番勝負で前人未到となる「3連敗からの4連勝で戴冠」を達成し、まさに「メイク・レジェンド」の言葉に相応しい大仕事をやってのけました。凄いし、吃驚もしていますし、「感動」も覚えます。
しかも、その対局相手が、将棋界のスーパースターといっても過言でない、羽生名人ですから、それだけでも本当に凄い事です。
恐らく、この世から「将棋」が消えてなくならない限り、永遠に語り継がれる事でしょう。
渡辺竜王が5連覇で『永世竜王』の称号を獲得した事は、一言で言ってしまえば…
「もの凄く格好良い形」
での獲得です。竜王位の永世称号は、5連覇または通算7期で獲得できるわけですから…。
ところで、この「5連覇」は、もの凄く価値が高いと思います。
将棋ファンなら、どなたでも「その通りだよ」「当たり前じゃん」と切り返すでしょうが、敢えて入門者の小生から申し上げれば、渡辺竜王が竜王位を奪取したのが、森内 俊之 九段からで、「5連覇」の間には、佐藤 康光 棋王、そして今期の挑戦者の羽生 善治 名人と、いわゆる「羽生世代」と称されるビッグ・スリーを退けてのものです。
(もう一人、木村 一基 八段がいらっしゃいますが、ここはひとまずごめん…木村八段。)
この3人と対局しての「5連覇」での『永世竜王』ですから、適当な言葉が見当たらないほど…です。
ところで、両対局者を「応援する」側の、小生達将棋ファンも、本局は固唾を呑んで戦局を見守ったわけですが、こんなに「体力」が要るのも、凄く久しぶりのような気がします。
確かに勝敗は、4勝3敗で渡辺竜王がシリーズを制したのですが、これはあくまで結果論。
将棋ファンは、とにかく「ガチンコ」とでも表現しましょうか…そんな力の入った対局を披露している両対局者の「闘う姿」に痺れるわけで、その意味からも、このシリーズが実現し、『永世竜王』の称号の行方がフルセットにまでもつれ込んだことに、正直「感謝」しなければならないような気がします。
羽生名人にとっては、シリーズを制する事ができなかった事は不本意かもしれませんが、本局は最終盤で敗色濃厚となっても、最後の最後まで指した事は、挑戦を決めるまでの課程での「ミラクル」を髣髴とさせるものでした。
第1局から第3局までに見せた、底知れぬ「懐の深さ」は、正直度肝を抜かされた思いがしますし、それはシリーズを制した渡辺竜王も例外ではないのでは…と感じます。
とにかく、暫くはこの興奮に浸りたい思いがしますが、その反面、両対局者の「闘う姿」を応援するために使ったパワーは想像以上で、ファンとしては、暫くゆっくりしたい思いもします。
心地良い気だるさですが、そんな雰囲気を醸し出して頂いた両対局者には、「お疲れ様」…そして、「素晴らしいシリーズをありがとうございました」と最後に申し上げて、本稿を終わりたいと思います。
「メイク・レジェンド」の瞬間に立ち合えた事…本当に嬉しく思います。