井上氏はテクニカルライターとしてIT分野と軍事・航空・鉄道に関する書籍を出されています、
本誌は「F-35 とステルス技術」で最新鋭戦闘機F-35を取り上げています。
F-35ライトニングⅡの特徴として
対レーダー・ステレス技術、機体関連技術、センサー技術、情報通信技術について分かりやすく書かれていて参考になりました。
このような技術の発展により、航空機に求められている要素も時代とともに変化しており、
その意味ではF-35ライトニングⅡは時代の要求に即した最新鋭の機体であることが分かります。
特に映像技術ではVRは民需での発展が応用されていて、IT技術の進化が早く、
これらの技術を取り入れることにより、パイロットの操作性を寄与していることが分かります。
ステレスについては航空機のみならず、艦艇におけるステルス技術も解説されております。
アメリカ艦艇の「ズムウォルト」級、「インディペンデンス」級の問題点については
井上氏は再三指摘されているように戦略要素と戦術要素がかみ合わないと時代に即した兵器はできないことと、
でもチャレンジングは必要であることも。
今、日本の次期戦闘機について日本・イギリス・イタリアの3か国で共同開発することが正式決定しました。
防衛省は、「機体構造の軽量化」「エンジン」「レーダー」の3点を取りたいとのことですが、
井上氏は大事なのはソフトウェアであり、ハードウェアとは両輪であり、
特に「System of System」について重要性について解説されています。
しかし、三国での共同開発はうまくゆくのでしょうか、艦船ではイギリス、フランス、イタリアの共同開発は頓挫しました。
井上氏は常々言われておられるように、コンセプトが同じでないとうまくはゆきません。
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