近未来戦の核心 サイバー戦 情報大国ロシアの全貌
著者 佐々木孝博
ロシア側から観た現在のサイバー戦への現状について書かれており、
プーチンがどのような考えで今日いたたかがよく理解できる本誌です。
大国としての威厳に誇示して、国力は中国にも抜かれた現状において、
その活力を「サイバー戦」に重点をおいて構築することにより、
戦わずして勝利できる新たな戦略として「ハイブリット戦争」生み出しました。
プーチンはエストニア、グルジア紛争、ウクライナのクリミア半島併合で勝利したことにより、
増々この展開を拡大してゆきますが、アメリカ、中国が先行していることに、
対応方法として安全保障問題に他国を巻き込みロシアに有利な条約を国際標準として確立しようと模索しています。
特にアメリカとの安全保障関連条約についてのずるがしこさは国家としての品位はありません。
この様なロシアの考えをどのように対応しなければならないか、西側も一枚板でないことが、増々混迷を深めていきます。
常々、サイバー戦イコールインターネット空間であると思っていますが、
インターネット空間はもともと善意の空間であることを前提に構築していた時代から悪意のある空間に変わりました。
ロシア、中国、イラン、北朝鮮に対抗する新たなネットワークを構築する必要が来ているのかもしれません。
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