この本を読むまで、前田仁さんについては知りませんでした。
マーケティングの天才と呼ばれているように、
ただデータ分析をするのではなく、直にお客様の反応を聞くことにより、
ユーザが何を望んでいるのか、より広くお酒を飲んでいただくには、
ターゲットを何処に据えるのか、幅広く感性を高めた方だと思いました。
本の中でも会議をするのも様々な場所で行い、色々な業種の方と意見交換されています。
そして何よりもお酒についての知識が豊かであり、
製造部門、営業部門、販売店等へ自らが出向いて意見を聞くが、
方針を変えないで、実行するためのウィルがあったのではないかと思いました。
本誌に書かれているようにキリンの内部での評価と人事は別物であり、
決して優遇されることはありませんでした。
それは三菱グループが度の様に体制の会社であるか表わしています。
一言でいようと官僚社会です。
入社した時から幹部候補生は決まっています、その中でお互いを牽制していきます。
そのため幹部候補生は事業に失敗しても責任をとりません。
造船では客船事業で失敗し、航空産業では旅客機製造が失敗、
ロケット部門では打ち上げに失敗し、自動車部門では検査ミス、電機部門でも同様です。
でも、三菱グループは全体でカーバーしていきます。
三菱グループは、現在腐敗していますが、潰れることはありません。
国営企業だからです。
そんな会社でも前田さんの様な方が居られることにより、
会社は救われているのかもしれません。
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