本誌は発行後に日本国内の関係者から議論を呼んでいます。
表題が「中国海軍VS.海上自衛隊 すでに海軍力は逆転している」
相変わらず日本の出版社はセンセーショナルに変えます。
トシ・ヨシハラが 2020年5月19日発表した「Dragon against the Sun: Chinese views of Japanese Seapower」
「ドラゴン 対 太陽 - 中国から見た日本のシーパワー」です。
翻訳は元海上自衛隊幹部武居 智久氏です。
武居氏は翻訳にあたり自衛隊での表記ではなく、
原文に沿って対応しているので関係者から疑問を抱かれるかもしれないとのことです。
本の内容も中国が海上自衛隊をどのように認識しているか歴史と共に詳細に書かれており、
自分も中国がこんなに研究していることには敬服しました。
汝の敵を知れとの例えとの如くに日本、アメリカについてインテリジェスを働かせていると思います。
トシ・ヨシハラ氏も本紙の中で、あくまでも中国の考えている事と既成の情報を基に解析しており、
これは中国が意図的に流している情報であるとのことです。
「世界の艦船」2021年4月号特集も中国海軍です、
その中で、元自衛隊幹部香田洋二氏は「中国海軍VS.海上自衛隊」について中国軍と自衛隊では基本的戦略が違うので、
この議論はかみ合わないが、ある部分での解析は正確であり、的をえているとのことです、
ただし国防という全体論では木を見て森を見ていないと位置付けています。
本誌を読んで中国軍には誤った対応をしないで欲しい、力を持つと軍部は使いたがる志向が働きます、
そのためには間違ったシグナルを送ることは避けなければいけません。
対応方法は日米豪印(Quad(クアッド))を基軸とした東南アジア等の各国と連携を強化して
中国にメッセージを送ることが必要ではないかと思いました。
しかし、中国海軍は自分の購読している「世界の艦船」の読者とは知りませんでした。
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