月刊誌世界の艦船のブックガイドに掲載していた「機巧のテロリスト」を読みました。
小説はあまり読まないのですが、著者は元航空自衛隊のOBです、海自ではありませんが、
徹底した取材により、奇想天蓋のストーリーで書かれていますが、
内容は情報戦でのインテリジェス関係者の位置づけ、機雷や掃海・掃討作業の記述が正確で、
各種軍事オペレーションの実態についても書かれております、
特に筆者の思い入れがあるのが、
掃海部隊の水中処分員EODと特別警備隊についてはあまり知られていない事が書かれております。
特別警備隊は江田島基地ありますが、先月古鷹山・クマン岳をトラッキングした時に見えました。
SLBMの缶体を海中投棄する場所がトカラ海峡なのですが、
トカラ列島は沢山の島から繋がっており、大変神経を使う海峡です。
当然北朝鮮籍貨物船であれば、監視対象のはずなので、20基も投入するのは容易ではないないと思います。
小説の中で自衛隊員でのやり取りは興味深かったです。
その一つに「レイマス」です、海上自衛隊ではOZZ-2 水中調査用UUVです。
会話の中では「レイマス」と呼んでいるのでが「レイマス」は製造側の名称でありますが、
世界の艦船2013年5月号では水路調査用UUV REMUS600と記載されています。
本紙の中にもそのことは書かれています。
現場では度の様に呼ばれているのか気になります。
後はF15戦闘機が待機するのですが、制空戦闘機では対艦ミサイルが搭載できないので、
F2ではと思いますが、著者は元航空自衛隊幹部なので知っているはずなのにどうしてか、一度お聞きしたいところです。
本紙に書かれている海上保安庁、海上自衛隊の艦船は実在しています。
本書は展開も早く一気に読んでしまいました。
掃海艦 ひらど あわじ
掃海艇 はつしま
「レイマス」
S-10UUV S-10 水中航走式機雷掃討具
「出典:海上自衛隊ホームページ」
追記
プロログでは1月18日秋田沖について
海上保安庁第二管区秋田海上保安部の現時点での配備船艇は
PL-42 でわ PS-20しんざん CL-144すぎかぜ
秋田海上保安部の180トン型同名巡視船(PS-01)が2019年1月28日付けで解役された。
2019年2月20日に新設PS-20しんざんが竣工しています。
筆者はこのことも理解しておられる様子です。
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