【星図】
寝台の上に星図の描かれた地図を広げる。
夜の生き物たちの鳴き声を聞きながら
古びた紙の上に光る星をなぞった。
最果ての星で出会った楽士が作った歌が耳の奥で鳴る。
忘れたことのない歌。
今は星を渡る海にいるのだと
もう歌は作らないのだと
あれから一度だけ届いた手紙にはそう書かれていた。
flake83『星図』
寝台の上に星図の描かれた地図を広げる。
夜の生き物たちの鳴き声を聞きながら
古びた紙の上に光る星をなぞった。
最果ての星で出会った楽士が作った歌が耳の奥で鳴る。
忘れたことのない歌。
今は星を渡る海にいるのだと
もう歌は作らないのだと
あれから一度だけ届いた手紙にはそう書かれていた。
flake83『星図』