【水鳥】
岸辺で向こう岸をながめていた
ある時水鳥が飛んできて向こうへ行きませんかと尋ねてきた
背に乗った
鳥の背は氷の板のように冷たかった
向こう岸から吹き付ける風は冬の嵐のようだった
置いてきた岸辺のあれこれが風と共に浮かぶ
凍るほどに日々残したものたちは痛く
そして遠く
drop50『水鳥』
@hoshidamastory
岸辺で向こう岸をながめていた
ある時水鳥が飛んできて向こうへ行きませんかと尋ねてきた
背に乗った
鳥の背は氷の板のように冷たかった
向こう岸から吹き付ける風は冬の嵐のようだった
置いてきた岸辺のあれこれが風と共に浮かぶ
凍るほどに日々残したものたちは痛く
そして遠く
drop50『水鳥』
@hoshidamastory