音量を変更する一般的な方法はCV63の数値を変更する方法です。
でも,CV値の変更ってプログラミングレールで行う必要があることと,何度か数値を変更して適量を探らないといけないので,ちょっと面倒ですね。
音量調整のファンクションボタンがあったら便利ですよね。実はあるんです。最近のPiko製の機関車に標準設定となっていますが,loksound5でも同様の設定が出来ます。←夜な夜な遊ぶことが多いと思いますが,こんな時にとっても重宝します
ちょっと横道に逸れますが,「プログラミングレール」という言葉は誤解を招きやすく,私も最初は良く解らなくて,(機関車をローラー付の線路に乗せるといったような)何か特別な仕様のレールが用意されていると思ったものでした。しかし,こんなイメージとは全然違っていて,コマンダー(制御装置,例:メルクリンのセントラルステーションやESUのEcos等)のプログラム用出力端子からフィーダーで繋がれたレールの呼称なのですね。つまり普通のレールなんです。通常の運転用はメインと呼ばれる端子からフィーダーで繋いだ本来の運転用のレールの方で行い,これとは別にプログラムのために通常運転用から独立した区間ということになるわけです。
上図の運転用の本線(A)には当然ポイントデコーダーや他の機関車等があり,そのような状況でデコーダーの書き換えを行うことが無謀であることは容易に想像がつきます。そこで,コマンダーとデコーダーを1対1の関係にするために「プログラミングレール」という電気的に独立した区画(B)を用意する必要があるのです。もちろん,プログラム時にはAの回路は遮断しておく必要があります。
本題に戻ります。2ステップで完了です。
上級者向き 失敗してデコーダーから狼煙が上がっても責任取れません。自己責任でお願いします。←筆者は過去に白い狼煙を2度経験しております
1.ファンクションマッピングの設定
下図はLokProgrammerの設定画面です。左端のDecoder(デコーダー)のタブを選択する(1)とFunction mapping(ファンクションマッピング)の項目がありますのでこれを選択すると設定画面が開きます(2)。なお,以下の説明は,見やすくするためF2とF3を用いますが,実際はサウンドファンクションが既に割り当てられていますので,空いているファンクションを利用することになります。
左から4列目のセルで音量ファンクションの設定をします。ファンクションボタンのF2は「Fede out sound(フェードアウト)」を設定後の状態を示してあります(3)。
それでは,ファンクションボタンのF3に音量調整を設定してみましょう。F3ファンクションの列の左から4列目のセルをクリックすると▼印が現れてプルダウンメニューが表示されます(4)。下の方にスクロールしていくと「Volume control(音量調整)」の項目がありますので,ラジオボタンにチェックを入れます(5)。ちなみに2つ上のチェック項目に「Fede out sound(フェードアウト)」があり,この方法でF2を設定しています。
2.ファンクションアイコンの設定
ファンクションアイコンの設定は左端のInformation(インフォメーション)のタブを選択し(6),次にFunctions(ファンクション)を選択すると(7),アイコンの設定画面が開きます。F2の「Fede out sound(フェードアウト)」には「×」が表示されていますが,この状態ではコマンダーにアイコンが表示されません(8)。
それでは,ファンクションボタンのF3に音量調整のアイコンを設定してみましょう。F3ファンクションの列の左から4列目のセルをクリックすると▼印が現れて,プルダウンメニューが表示されます(9)。下の方にスクロールしていくとサウンドのアイコンが表示されていますので,これを選びます(10)。なお,音量調整の場合はMoment(ここではタップの意味)にチェックをいれます(11)。F2のFede out soundも適宜アイコンを設定しますが,こちらのMoment項目にはチェックをいれません。
ちなみに,Moment設定の有無ですが,単発か継続かということです。サウンドの例では,チェックを入れた場合は,ファンクション・ボタンを1回タップすると1回音が鳴り自然に終了します。チェックを入れない場合は,1回タップすると1回音が鳴りだしますが,再度タップするまで音が鳴り続けます。
データを保存して,デコーダーに上書きすれば完了です
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