DEAR K!

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「幸せを数える」を読んで。 

2013-05-31 20:50:03 | 
ファンである私がこの本を読んで一番に思ったのはKくんが無事に戻ってくれたことへの感謝。

本当に本当に感謝。

「がんばって来てね」と送りだしたものの、正直その任務や生活がどんなものか想像が及んでいなかった私。

昔父親に聞いた海兵学校時代の話を思い出した。

私世代でもあまり知らない軍隊での過酷な毎日を平和で物の溢れた今の時代に生まれたKくんの体験談で綴られて行く。

そのリアルな内容に絶句。

ネームプレートの話は特にショッキングでしばらくページが進めない状態だった。

自分の死も、そして国を守るために誰かを殺すこともあり得ると感じた時の彼の気持ちを想像したらたまらなくなる。


書き溜めた日記帳の数々には几帳面で真面目なKくんが見える。

書き留めることで気持ちの整理やストレスの発散をしたと言う様子が良くわかるメモ書きだ。

「ずっと胸に入れていたから汗で文字が滲んでしまった」と書いていたが、滲んだ原因は汗だけではないと想像できる。

日本語で書いていたのは内容がバレないようにという知恵とやっぱり日本語を忘れたくないという思いがあったからだろう。


時に心が折れそうになる自分を正直に綴るKくん。

そしてそこからまた自分を取り戻して行くKくん。



辛い時や悩んだ時にはアーティストKとしての心がささやく。

そしてこれまでの日本での活動や復帰してからの夢が彼を励ます。

兵役中のKくんを支えていたのはご両親であり友人であり仲間であり・・私たちファンでもあり(と思う)。

でも一番の支えはアーティストKとしての自分だったのではないかと私は感じた。




ご両親とKくんの手紙のやり取りにも胸を打たれた。

同じ兵役を経験した先輩としてのお父さんのアドバイスは何より有り難かっただろう。

「愛しています」と互いに自然に出てくる関係が素敵だ。

韓国ドラマでも良く見る父と息子の深い絆はこうして作られていたのだと分かった。

ふとKくんが除隊したときに寄せたお父さんのメッセージが浮かぶ。

軍隊にいる間はKくんを近くで頻繁に見れて幸せだったと。

あっと言う間に日本に戻ってしまったKくんを想い、どれだけ恋しく寂しかったか。

再び日本へ送り出してくださったご両親に改めて感謝したい。


ファンとしては韓国でのデビューから日本でのデビューに及ぶ話にも興味が湧く。

ずっと韓国での活動についての話はタブーのように扱われて来たから、

韓国のKくんと日本でのKくんは別と考えるしかなかった私たち。

今、ここで初めてふたりが繋がった気がした。

埼玉スタジアムでの国歌斉唱のエピソードも興味深かった。


Kくんのいろんな想いに触れた一冊。

どれもファンの誇りです。

私がなぜこんなにも彼を好きなのか、8年以上もファンを続けている理由をここで見つけた気がする。


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