先日の台風13号の大雨は千葉も地域によっては大変だったようです。
我が家は前夜からの激しい雨の降り方にびっくりしましたが、幸い被害や影響はありませんでした。
ニュースで千葉市も緊急避難地域と出ていたので、心配した友人達がラインをくれました。
ありがたいですね、こうしていつも心配して貰えるのは。
そして、こう言う時に以前なら真っ先に電話をくれたのは母でした。
天候や地震に限らず、千葉市で何か大きな事件があると心配して即電話がかかってきました。
出かけ際に掛かってくると面倒だなと思いながら応対しましたけれど、今思うとありがたかったです。
母現在91歳、これまで病気や怪我をしたこともなく身体は本当に丈夫ですが、3年前にアルツハイマー病と診断されました。
とにかく多趣味で良く動く人だったので、まさか認知症になるとは思ってもいなかったのですが、今思うと確かにその兆候らしきものは数年前からあったようです。
私から観ると数分前に話した事を忘れて同じ話を繰り返すこと、じっとしているのが嫌いな人だったのに座ってぼーっとしている事が多いこと、料理や家事をしなくなったこと…
食事もトイレも問題無いので認知症と言われてもそれほど酷くはないように思えますが、同居している妹からすればもっと色々なことがあるようです。
何より口が達者な人なので相手をしていると腹のたつことも多いようで・・・。
なので私達が帰った時は出来る限り母の相手をするようにと心がけます。
何度も繰り返しになる昔話は娘が根気よく聞き役に。
「ああ、この話もう5回目だな」とか思いながら私は横で聞いていますが、娘はその都度ちゃんと相づちを打ってあげて、我が娘ながら本当に優しい。
私が知らない乙女時代の淡い恋話まで出て、それって本とかで読んだ話とか妄想じゃないのかしら?と疑ってしまったり・・・
母の頭の中がごちゃごちゃになっているのは確かなようです。
悲しいと言えば悲しいですが、91歳という年齢を考えればある程度は仕方ないのかな?
生まれ育った場所から離れる事なく、周りも親戚だらけ。
友人知人も多いと思っていましたが、亡くなって行く方も多く話し相手が減ってしまったことも影響は少なくないと思います。
コロナで人と会うことが出来なくなったのも大きかったはずです。
私の顔を見て「○○ちゃん、お帰り」と言ってくれる母。
電話を掛ければ「あら、○○ちゃん」と直ぐに分かってくれる母。
いつかわからなくなる日がくるのかもしれませんが、今は名前と顔を忘れずにいてくれるだけで充分。
私の家族のこともしっかり覚えていてくれるしね。
台風のニュースを観ながら、「昔ならおばあちゃんが心配して真っ先に電話くれたよね」と家族で話をしていた所に電話が鳴り、
なんとその母からの電話でした。
以心伝心というのでしょうか?
我が家の電話番号もちゃんと覚えているようで、自分でかけていたとのこと。
すごいすごい!
でも、電話を切った後に何でかけたのか分からなくなったようで…
しばらくしたら電話をかけたことすら忘れているに違いないと妹。
数日後今度は私のスマホに母から電話。
何かあったのかしら?と心配しながら出たら
「今テレビで千葉の大雨のことやっていたけれど、あなたの所は大丈夫だったの?」
やはり、先日電話くれたことすっかり忘れていたのか。。。。
でもそんなことどうでも良いよ!
母が私を心配して電話をくれるのなら何度でもありがたいもの。
「大丈夫よ、ありがとう」
顔は私が一番そっくりと言われていましたが、
母の価値感と私の価値感は大きな違いがあるから、昔は良く衝突しました。
泣いたこともたくさん。
父にも心配かけたな~
でも、想い出すと色々と母として頑張ってくれていたなと思えます。
手作りの服やセーター
クリスマスやひなまつりのごちそう。
おやつも手作りが多かったです。
厳しい面も多々ありましたが、母なりの愛情だったのでしょう。
明日は敬老の日
これからも健康で長生きしてね、お母さん。