今、ひとりで生きる、みんなで生きるという番組を観た。こころの時代という堅そうな番組。夫が、たぶん私が興味があるだろうと録っておいてくれた。
なんて偶然、つい数日前に図書館から借りてきた「かっかどるどるどう」の作者、若竹千佐子さんが出てきた。
じつはもうその本は玄関に置いていて、ちらっと見ただけで読まなかった。あいやーという文字が見えて、なんとなく私は前作の「おらおらでひとりいぐも」も最後まで読んだけどそんなに好きではなかった。
今度の本が、ひとりで生きる、みんなで生きるがテーマだったので予約したのに、あまりにも前のことで忘れてて読まずに返すつもりだった。
1時間テレビを観て、読む気になってきた。
番組の中で語った千佐子さんの素敵な言葉を残しておきます。
一緒に入院していたおばあさんが退院でうれしいはずの時に泣いた。おばあさんの気持ちが自分が退院してからわかった。
「ああ、あのおばあさん退院して1人になるのが寂しかったんだな」
「そっか、やっぱり人と人が関わりあって生きることのそのうれしさも確かにあるよなって」
「かっかどるどるどぅ」
ねえ、家族ってさ、血がつながらなくっても家族になれないかな。
みんなで一緒にご飯を食べてさ、笑ってられたらそれでいいんだ。一緒にご飯を食べる人がいるって、それだけで幸せなことなんだ。
ゆるくつながる人間関係があれば
それでいい。
それがあたしの考える家族だ。
※写真はこの場面で流れていたものです。
「老いるってイコール経験すること、イコールわかること、でわかることは一番楽しい。
だから老いることも楽しい」
「別れ際、私は40年間言いたくても言えなかった言葉を口にした。
「仕事いぐがら」
母は満足げに、
「いげ」と言った。
こころの時代「ひとりで生きる、みんなで生きる」より
さて、まだ返してなかった本を今から読みます。