会いたい人がいて
見たい景色があって…
「パーマネント 野ばら」という作品を見た。
たぶん4分の3くらいまで、集中できないで見ていた。
つまらなくてたまらない。
最終近くに展開があり、一気に作品に惹きこまれた。
そうはいっても、まあそんなに感動したともいえない映画だった。
見終えて猫たちの寝ているところに行って、
話しかけるうち泣いていた。
なんなんだろう、
さびしい気持ちがあふれ出した。
映画を見て、
そのあと
感情が揺れた。
「何でウチこんなにさびしいが・・・
なんで寂しゅうて寂しゅうてたまらんが・・・」
と主人公が言っていたのを思い出す。
泣きたかったんだ、あたし。
きのう、岩合光昭写真展 ~ねこ~に行ってきました。
この飛ぶ猫をひと目見たいと楽しみ、ウキウキ。
駅から会場に向かう途中にも写真がそこここにあって
期待膨らむ。
猫の愛らしいしぐさに、こちらも一緒になって目を細めてしまう。
順に写真を見ていたら、ちょっと変な感じになってきた。
そして、店番をする猫のコーナーで、動けなくなり鼻を押さえる。
タバコ屋の猫、その横顔がグレにそっくりだった。
涙があふれた。
やっぱり、グレを亡くしたばかりのわたしには、きつかったか、そんな気持ちだった。
また気を取り直し、二人で遊ぶ猫たちを見ては、ふうとちょびを浮かべ、
また、ニマーッとなる。
この写真展の岩合さんが30年前に初めて一緒に暮らした猫、海(かい)の写真も
愛おしさでいっぱいだ。
海ちゃんを思う岩合さんに自分を重ねてしまう。
最後に、海ちゃんの16年間の最後の日のことが書かれた文章を読んで、
たまらなくなってしまった。
グレが亡くなってから到着した日のことがよみがえった。
ひと泣きしたら もうしっかりとして、島の猫たちは、また、
笑みを浮かべて見ることが出来た。
写真展は思ったよりも何倍も多くの写真が展示されていた。
鮮明な色の数々の写真たち。
会場を出た後も、しあわせな気持ちが続いた。
渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールであす25日日曜日までの開催です。
http://www.hikarie.jp/event/detail.php?id=1005
http://blog.nekoaruki.jp/?eid=44
「ねこ」とは違いますが、「ねこ歩き」という写真展が各地で開催されているようです。
※きのう書いてから、なんかタイトルが変だと思って
朝直しました(0825)