日本グルーヴチューン振興会

バンドの変化

9月11日

私が世界一愛するバンド、モダーン今夜のキーボーディスト・タムさんがバンドを卒業しました。



モダーンを知って、ファンになってずいぶん経ちます。
その間に、メンバーは何度か入れ替わり、常に変化は起きていました。
しかし、大好きなモダーンサウンドが大きく変わる事はなかった。


そこには、ヴォーカリスト・永山マキの存在とタムさんのアレンジがあったからだと思っています。
彼のアレンジャーとしての実力は、本当に素晴らしくて。
モダーンの音の中には色んな音楽のエッセンスが鏤められているんだけど、その中でも私が好きな音のピースはタムさんがはめ込んでくれていた様に感じている。
コンポーザーとしてのポテンシャルも高く、タムさんが作曲した曲はどれもフックの効いたメロディが印象的で。
鍵盤プレイヤーとしても、美味しいフレーズを紡ぐ名手だった・・・・・・



残念だし、寂しいんだけど、これからのモダーンの音の変化も実は楽しみにしていたりするのも確か。

今まで、タムさんがコンダクターとして描いてきたモダーンサウンドが、どんな風に変化していき、どんな風に結実していくのか。ワクワクする部分もある。


バンドというモノは、未来永劫同じ形で続く事は殆ど無い。
常に変化して、ずっと形を変えていく。
だからこそ、その一瞬一瞬が二度とない貴重な刹那。
ライヴでも、録音された音源でも、一期一会のココロをもって向き合っていかないといけないんだなと、強く思ったのです。



タムさんがモダーンを離れるのは他に生業があり、その関係で物理的に関わるのが難しいという理由。
それは、正業を持ちながらあの稀有なバンドを続けていたということであり、バンド自体が生業になっていないという事実を示している。
あのクオリティの、あのレヴェルのバンドが、それだけで生活するのが難しい現実。
素晴らしい音楽を作っても、それだけでは暮らしていけないというのが今の世界。
今の世の中、くだらない音が溢れていて、それが結構なヒットになって、ある程度のお金が儲かって・・・・・・その裏で、良質な音楽を作っても報われない人々がいたりして(コレはモダーンの事じゃなくて一般的な話ww)
ある程度売れてても、色んなトコに搾取されてアーティスト自身に入るお金はスズメの涙でバイト生活とか、食っていけなくて音楽をあきらめたりとか・・・・・
そんな話もいっぱいあると思うんですけど(苦笑)


音楽を愛して、いい音楽を作れる人が、ちゃんとそれで暮らしていける。
そんな世界の為には、もっと音楽が好きで音楽を愛し、いい音にお金を厭わない人が増えていかないといけないんじゃないかな。
それが、音楽という文化を育てるって事なんじゃないかなと思うのです。



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YouTube: モダーン今夜/「かもめ島」PV


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YouTube: モダーン今夜 - 名犬ジョディー(Wise dog Jodi)

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