昨年までのWOの最大の弱点はリアタイヤを引きずっているように感じることでした。
フロントタイヤとリアタイヤの動きがちぐはぐで一体感に欠けるライドフィールを持っていました。
もちろん、ファットバイクの一番の持ち味はそのフィールドを選ばない走破性ですので、それさえ得られていればよかったというのは間違いありません。
しかし、今ではファットバイクの操縦性も非常にハイレベルになってきて、あの独特の癖も無くなり普通のMTBと遜色の無い操縦性を持っています。
で、KONAはまずWOの方の手当てをしてきました。
フレームをすべて作り変え、ジオメトリーが不変であるということがにわかには信じられないほど操縦性が変化しました。
現状では最もバランスのとれた操縦性を持つにいたったのです。
まず、前輪と後輪をバランスよくつかって曲がることが非常に好印象です。
雪は崩れやすいので、どちらかに偏った操縦性だと負担のかかる方のタイヤが滑ります。
リアならば立て直せばいいだけですが、フロントにその傾向があると走れなくなりますので重要な要素です。
昨年まではリアタイヤに荷重が乗らず、前輪ばかり使うバイクだったので大幅な進歩です。
それもジオメトリーは変えずにフレームの剛性バランスのみで達成しているんです。
バイクの低重心化も進んだようで、根本的に落ち着いた挙動を示します。
とにかく思い通りに走れ、盤石のグリップ感とクッション性を感じて走ることが出来るバイクになりました。
このバイクはその価格もありますが、入門用として購入してそのままずっとそのバイクに乗り続けてしまうということになりそうなバイクです。
SALSAがどんどんアグレッシブな操縦性になっていく中、王道ともいえる操縦性のこのバイクは存在そのものに非常に価値がありますね。
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