仙台のMTBショップDimensionの日記

26インチが消滅した理由


このフォークはストレートコラム、そして26インチ用です。
2018年モデルではここら辺はなくなってしまう可能性が高いですね。
と言うことで今のうちに買っておこうとお客様は思い注文されたのでしょう。

皆さんもお気づきの通り26インチのメーカー完成車は既に特殊モデルを除いてはなくなってしまいました。

普通のレース用のバイクはXCからDHまで皆27.5や29インチです。
これは業界の陰謀なのでしょうか?
いいえ、違います。

私は29インチを除くほぼ全てのホイールサイズを現在所有しておりますが、26インチの優位性なんて全然ないんですよ。
唯一リム径が小さく、スポークも短いのでホイールが壊れにくいと言うメリットがあるだけに思います。

小回り効くじゃん。と言われるかもしれませんが、確かに低速ではそうですが、実際のレーシングスピードでは26インチはグリップが低くて強いコーナーリングGを発生させるとタイヤが滑るので、27.5インチのほうが実際曲がれます。グリップしますからより強い横Gを発生できるからです。

バニーホップしやすいと言うのもすでに27.5インチが逆転している感があります。
26インチのトレイルバイクはリアセンターをあまりに詰めると操縦性がピーキーになりすぎてバイクとして成立しなくなってしまいます。
ですからリアセンターは短くても410mmとかその程度です。通常は420mm程度ですね。

対して27.5インチはホイールがでかい分バイクの動きがゆっくりしているのでリアセンターを詰めてもピーキーな動きが出にくいです。
ですから420mmのリアセンターは無理なくいけます。

これは子供車を見ると良く分かりますよ。 20インチの子供車は大人用のバイクを考えると不恰好なほどリアセンターを長くしていますが、それはピーキーな動きが出るのを抑えるためです。
ちょっと後に加重をかけただけで後ろにひっくり返ってしまいますので、リアセンターを長くして安定感を出しています。直進性にも効きますね。後ろが長いというのは全体的に動きを緩慢にしますので、それで調整しているんです。

29インチはどうでしょうか。
もうリアタイヤがシートチューブにめり込んでいます。
それでも後ろにはひっくり返ることはありません。
ホイールの大きさのおかげでバイクの安定性は確保されているので、変な緩和策を取らなくてもいいんです。


つまり、26インチでは意図的にマイルドにしていたものを、27.5インチ以上のホイールサイズでは攻め込んだものにできるわけです。

結果的に既に技のやりやすさなんかも27.5インチと26インチは同等ですよ。
私のEXPLOSIFはすでに26インチを超えたところにあります。
ですから、26インチ入らないホイールサイズになってしまったと言うことですね。

私は26インチを複数所有していますし、一番乗っていますが、これからMTBはじめようと思っている方は26インチは考えなくても良いですよ。
段差越えの練習も27.5インチのほうがやりやすいです。
スタンディングとかもそうですね。
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