仙台のMTBショップDimensionの日記

リアサスフレームのBB周りは厄介


Transition COVERTはBBの脇を2本のワイヤーが通るので、万が一チェーンと干渉すると厄介なことになるバイクです。
そういうことから言っても、ハマーシュミット用に出来ている感じです。
しかし、あんな高くて格好悪いものを着けたくないという人も沢山いるのではないでしょうか。
当店ではこのようにして解決しました。
STINGER-Eの良いところは、なんと言ってもプレートそのものがインナーの内側へのチェーンの脱落を防いでくれる構造だと言うことです。
さらに言えば、そのプレートによってチェーン側とBB側に完全に分けてくれるので、ワイヤーをBB側に通しておけば、チェーンとの干渉の危険性を排除することが出来ます。
しかし問題もあります。
まず、大抵のISCGマウントはBBに溶接しているので、絶対にアライメントが狂っています。普通につけたらフロントスプロケットと平行になりません。ここは3つのネジにシムを上手く噛まして平行にしてやらないといけません。
さらに、このバイクの場合はメインピボットとフロントディレーラー取り付けボルトが干渉したので、フロントディレーラーに新たにネジ穴を開け(それもヘリサート加工して強化し)てとめてあります。
とにかくデバイスとフロントディレーラー全てのアライメントを、きちんと機能するようにとる事が、非常に面倒で、何度もやり直しを強いるのでもうしばらくやりたくない作業です。
しかし山を走るとなると、これほど頼りになるシステムもないので、フロント2枚でチェーントラブルが頻発している下り好きなライダーには薦めたいシステムです。
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