後世に名を残す作家かどうかは、一過性の実売部数、愛読者数には支配されない。
それでは、何によるのか。
多くは、後世、決定版と言われる日本文学史に記載されるかどうかによる。つまり、ベストセラーよりも数十年にわたるロングセラーであるかに関わる。
しかし、文学史に記載されているからといって、重要な作家かどうかとはまた別問題で、時代が変われば常識も変わるため、文学史も然程当てにならない。
存命の作家は例にとりにくいので故人でいうと、例えば上司小剣とか黒岩涙香などは文学史に名を残している大家ではあるが、彼等を知る読書家はほとんどいない。日本文学を教える大学教授が守備範囲とする作家である。
古い写真にこんなモノを見つけたので、感想を書いた。