あの夜の出来事については、いつか一度ちゃんと書いておこうと随分長い間心に決めていた。 しかしながら、結局、今迄そうし得なかったのは、『やはりあれは想いの中にだけ留め、そのまま触れずに置いた方が...』といういかにも頼りなげな気持ちが、決意の場面で絶えず見え隠れしていたからなのかもしれない。 【Paul Davis / Cool Night】