丹波から栗が届いたとイチ子さんが笊にあけて見せた。
「今年も大きいね(ぼくのこの感想は些か違ったようで、去年のものよりは幾分小振りらしい)」
さて、どうやって食べよう ----- ふたりで笊を間に挟んで、しばし沈黙。
フランスには栗料理のレシピが、あれこれ迷うほどあるけど、日本の『自然に近いままに食べる』という調理法に多様性はない。
今年の丹波栗は甘味が濃いという噂もあるから、とりあえず茹でて、そのまま小さな匙でこそげて食べるか、それにも飽きたら、溶かしバターに付けてもいいじゃないか ----- そんなふうに思ったのは、イチ子さんが実は栗ご飯を然程好きではないことを知っていたからに他ならない。
【Sixpence None The Richer / There She Goes】
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