きみの靴の中の砂

インスピレーションが来ない!





 書けない時の作家・文筆家の言いわけは概ね詭弁で、書かないことへの言い逃れに過ぎないとスペインの作家エンリケ・ビラ=マタスは言う。

『インスピレーションが来ない!』 あのスタンダールでさえ、この台詞を使ったことがあるという。

 一番いけないのは書く習慣から遠ざかること。まとまったものでなくても、例えばX(twitter)やFacebookに自分の脳味噌で考えたことを取りまとめて、『日々』二百字ほど書き続けていれば、まず、その習慣は失われないらしい。

 できる(有能な)作家というのは道理をわきまえていて、例えば荷風の『日記』、または梶井基次郎の『手紙』など、『日々、書く習慣の維持を兼ねた仕事』が結果的にライフワークとして残った。





【Paul McCartney - Paperback Writer】

 

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