きみの靴の中の砂

誰も答えてくれない


(op.20250203-2 / Studio31, TOKYO)

 

 

 推敲...。

1. 選択、採用した言葉の点検、確認。
2. 語尾の音の重複回避。
3. 文章、論理、ともに『無理な省略がなされていないか』吟味。
4. さらに『音読した時のセンテンスの長さが不自然なバランスではないか』の調整。

 つまりこういうプロセスを経て、初稿に手を入れることにより失う、純粋な真実がある。これを取り戻す手段は、テキストのバックアップがない限り、方法はない。となれば、さっさとそのこだわりを忘れてしまうか、あきらめるかしかない。

 ただ『好きだ』と言えばすむところを、美文を連ねたばかりに不格好になる真実 —— それは、下手に刈り込まれた庭木を鑑賞するのに似ている。
「じゃあ、うまく刈り込めば良いじゃないかって? そりゃあそうだ。だけど、切り落としてしまって、もう二度と復元できない枝葉は必ずある。取り繕うことが出来ても、それはすでに何か違う、別なものでしかないんだ」

 

 

【Classics IV - Traces】

 

 

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