かつて尾崎喜八が、『午前中の決まった時間、詩心が揺すぶられようが揺すぶられまいが、とにかく仕事机に座っている』のようなことを言っていたことがある。詰まるところ、そうやってミューズが微笑んでくれるのをひたすら待ったのだろう。
雑念(とりわけいい女への妄想)があっては、嫉妬深いミューズは、作家の方を振り向いてさえくれないとは昔から言われてきたことだが、なにかしらの文章を長年飽きもせずに書き続けてきた人達って、そのあたりのところを上手い具合に整理できた人達なんだろう。
しかし、一体全体、文学が、そこまでして専念すべきものかどうかは、それぞれの作家の価値観の問題だからなんとも言えないが、有名作家の中には終末に、酒に溺れたり、女と心中したり、ガス管咥えたり、切腹したりと、普通の死に方をしないのがいる ------ それは文学に専念したせいなのか、あるいは、普通の死に方をしなさそうなやつが文学をするのかは、今のところ解き明かした人がいたとは聞いたことがない。
【The Association - Cherish】
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