例年、梅雨と言うと、六月十日頃から七月二十日辺りまでの期間の標準的な季候を指す。日本よりもっと南の国のものとは趣は異なるが、一種の雨期である。
その時期、晴れ間を挟んで雨が振ったり止んだりならともかく、数日間降り続いたりすると確かに鬱陶しく、気持ちは落ち込みがちになる。しかし、その甲斐あってか、梅雨明け後の『夏』に向けての期待や、それを待つ喜びとか、はたまた妄想などは増幅される。もし梅雨がなければ、気温の上昇に伴い、だらしなく夏を迎えることになるのだろう。そんなことから、梅雨には梅雨の役割があると感じるようになって久しい。
思い起こせば誰にでも、それぞれ季節の風景と密接に関わる記憶がある。四季を持たない国に住む人達には想像も付くまい。とりわけ『夏』を背景とした思い出には忘れ難いものが多い ------ どういう理由によるものなのか、不思議なことではある。
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