きみの靴の中の砂

止むに止まれぬワケ





 長いこと書き続けているとスランプに陥った場合の理由も次第に見えてきて、簡単に言うなら、それを回避すれば済む話じゃないかということになる。ところが、それがまたそう出来ない止むに止まれぬワケがあるから厄介なのである。

 作家のスランプは、言わば精神の八方ふさがりの状態を指す。コンピュータのフリーズ同様、脱出方法は強制終了しリスタートするしかない ——— 東名で渋滞に巻き込まれ、苦汁をなめたからには、次は中央道にルートを変更するか出発時間を変えるのが普通だろう。




【America - Muskrat Love】

 

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