きみの靴の中の砂

ホリー・ゴライトリーみたいにはなれない

 

 

 高校生になる頃には、ぼくは、既にトルーマン・カポーティみたいになりたいと思っていた。ただ、それは優れた短編作家になりたいということではなく、単純に彼の自由なライフスタイルに憧れたに過ぎない。
 それを初めて水口イチ子に話したとき、
「いい生き方だ!」と賛同してくれたイチ子ではあったが、加えて、
「だけど、アタシは、ホリー・ゴライトリーみたいになるのはムリよ」と言われたのも記憶に残る。

 



【The Beach Boys - Good Vibrations】

 


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