
日本の初夏を描く
作家・水上瀧太郎(みなかみ・たきたろう 1887-1940)のデビュー作『山の手の子』の一節...

詰まるところ...
詰まるところ、艶やかな夏もあれば、はたまた、肌寒さが身に染む八月もあるということ...

マッシュポテトのように柔らかい
21時。 通い慣れたジャズ・クラブ ----- ドアが押されるたびに、西85丁目の喧噪が雪...

また『ピース』って呼んでくれるか?
思えばそれは、短いような、長いような10ヶ月だった。 大学を出たあと、些細なこと...

旁らに小さな石仏
北鎌倉から尾根越えの細道を鎌倉駅に向かって登っているときのことだ。 北向きの陽...

旅の朝
旅の朝。 凪の海が見える。 昨夜、ベッドで、コクトーの『ポトマック』を読み耽っ...

潮流
「Tide (潮流)!」思わず口をついて出た。 いったい誰の詩句だったろう。 キーツ...

おはよう、夜明けの星明かり
昔の映画やテレビに出てくる西海岸のサーファー達が乗るような格好良いピックアップ・...

また、お話ししましょう
久し振りに手書きの便りが届く。 インドネシアのとある小島の、一日四組しか宿泊客...

なつかしく留まっているだろうか
河川敷の草刈りを眺めていた ----- 辺りに夏草の匂いが漂う。 北の大地のサイロに積...