昨年、入院したときも考えていた
今の現代社会、特に日本は物質的にもそうだが
社会構造自体が非常に恵まれている、と痛感せざるを
得ない。
手厚い医療制度と保護により、1つのケガに対して
心ゆくまでの高度な先進治療を受けることが出来る。
コレが今から75年位前の戦時中だと、
麻酔も掛けられずにメスで体中を切り刻まれる
人体実験を、された悲惨な人達も、いたのである。
それが、今の中国に建国されていた日本軍の
傀儡( かいらい )国家、満州国の
「 泣く子も黙る関東軍 」直属の、その名も恐怖の
「 関東軍防疫給水部本部731部隊 」通称、
石井( 四郎 )部隊である。(゜o゜;
By 松岡明芳 - Own work, CC BY-SA 3.0, Link
731部隊のハルビン生物兵器施設の敷地に建設する
関東軍防疫給水部本部731部隊( 石井部隊 )
終戦時、証拠隠滅目的で爆薬で破壊された
施設の残骸部分の写真である。
場所は中国の満州国内ハルビンにあり、ここでの
日本軍の行った人体実験が凄惨を極めた。
当時、捕虜として捉えた中国人、朝鮮人
モンゴル人、ロシア人、アメリカ人らを
「 丸太 」と呼び、人間扱いは一切せずに
細菌を注射したのち人体実験のモルモットとして
無惨にも麻酔無しで切り刻んで殺した。
他には凍傷実験と称して零下何十度の野外に
何時間も立たせられた中国人捕虜などは腕が
黒ずんで指がなく骨が露出していたという。
さらには捕虜を柱に縛り、上から20Kg,及び
30Kg爆弾を投下するなどして爆撃するなど、
「 人間の体は、どこまで極限に耐えられるか 」
という趣旨の人体実験の犠牲者は実に、
1,000人から3,000人にも及んだとされる。
人間の尊厳を完全に無視していると言った
人権擁護論よりも、阿鼻叫喚地獄を味わいながら
命を落とされた方々には気の毒を通り越して
言葉が見つからない。
また、わざわざ生きた状態の捕虜たちを切り刻んだ理由は
「 人間が死ぬと別の細菌が入り込んで
正確な実験データが得られないから 」だったという。
凍傷実験の犠牲者の中には
生まれたばかりの赤ん坊も含まれていた。
当時の人間達の痛みが今の人間の半分だったかと言えば決して、
そんな事は無いだろう。
今日の〆の和歌( 短歌57577 )
「 戦争は
残虐極め
殺し合い
見るも無惨な
生き地獄なり 」
※「 ぎゃ 」で一拍( 1文字 )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます