小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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フラッシュバック

2007年11月11日 01時19分09秒 | 新潟県中越大震災・地震
家族で「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観に行った。

本編前に「マリと子犬の物語」の予告が流れた。
「2004年10月23日午後5時56分」というテロップを見ただけでズキンとするのに、おどろおどろしい効果音とともに揺れる映像、一瞬にして家屋が崩壊していく様子、がれきの下の宇津井健と小さな女の子、くずれたアスファルトの空撮の映像、自衛隊のヘリの映像などがパッパッパッパッとフラッシュで流れた。

映画館は真っ暗。
それにサラウンドなので音響も効果的にからだの芯まで響きわたる。

ブワーーッとあの日の18時11分の地鳴りとシンクした。あのときも真っ暗だった。
心臓をえぐられるような気持ちになった。

隣にいるチビを心配した。
チビに特に変化はなくスクリーンを黙って見ていた(ようだ)。
急に手をつないだり顔を覗き込んだら余計に刺激するかもと思ったのでなにもしないでいた。

本編が始まった。

ネタばれになるので、詳しくは書けないが、
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」はラジオからズームアウトしていくシーンからはじまる。
がたがたと揺れる鈴木オート。
薬師丸ひろ子がふろしきをしょってロクちゃんや一平たちを家の外に避難させる。
その後のシーンもCGとはいえ刺激的で、
「なんでこんなシーンばかり立て続けに?」
と正直思った。

流れる映像を前にして、私たちはジェットコースターに乗ったも同然。
目をつぶって観ないという選択もあるが、迫力ある音やあの緊張感から逃れることはできない。

ほのぼの系「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観に行ってるのに、
しょっぱなからショッキング映像が流れるなんてまったく予想できなかった。

映画館から出るときに旦那が口火をきった。
「最初、○○(次男の名前)だいじょうぶかよ~っておもったよ~。
’マリ’と’三丁目’と立て続けにあったじゃん。あれじゃーなー。ちと生々しかったよな。」

やっぱり、旦那も感じてたんだ。

子どもたちは映画が終わって照明が点き、座席から立ち上がるときに
「おもしろかったね~O(≧▽≦)O 」
といって、印象に残るシーンを口々に笑顔で話していた。

チビの三日月目を見て本当にほっとした。