福助の部屋

どうでしょうCUEスワローズSHINee映画うたとの毎日etc。大好きなことゆるゆる綴ります。

『美しい人』

2006-10-07 19:28:24 | 映画・音楽
ここ最近邦画ばかり見ていたんですが、久しぶりに洋画を見てきました

それが『美しい人』

9人の女性が主人公の9話オムニバス形式で、1話10分程度のワンカット・ワンシーン
と言うちょっと変わった映画だったんですが、とても心に残る映画で、私にしては
珍しく2度映画館に足を運びました

1話10分程なので説明らしい説明はなく淡々と物語が進んで行き、結論を見せないまま
ぷつっと物語が次へ進んで行くと言う感じだったんですが、私にとってはそれが
かえって1話1話の主人公に感情移入出来て印象的でしたね~
それぞれが様々な重い荷物を背負って生きていて、でも詳しいことは分からないので
見る側が想像するしかないんですが、説明なんて無意味なほど主人公の表情が
すべてを物語ってる感じがしました
本当に9人の女優さんの存在が素晴らしかった
原題は『9 lives』なんですが、生きていくことは悲しいことも辛いことも
受け入れなくてはならなくて、それによって深く傷つくこともあるけれど、
その傷も痛みもいつかは美しい生きた証になっていく…
『美しい人』って、本当に素敵な邦題だと思います

私は特に2話目の、“いま手にしている愛を見出す人”<ダイアナ>が好きでしたね
スーパーで昔の恋人に再会したダイアナ。お互いに別の人と結婚して、ダイアナは
妊娠中。昔の思い出話やお互いの近況など差し障りのない会話に終始するが、ある
瞬間、二人の抑えていた想いが溢れ出す。でもそれはもう二度と取り戻すことが出来ない愛。
そしてふたたびその愛はダイアナの手から離れていく…
かつて愛した人への想いと今の幸せの狭間で揺れるダイアナの気持ちが
とにかく切なかったですね
去っていった彼を探して泣きじゃくるダイアナの表情がグッと来ます

その他の8話も本当に心に静かな余韻を残してくれるお話でした
私の人生の中でのベスト5に入る名作と言っておきましょう

コメント
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