何年か前、トヨタは「どうしたらもっと創造的になれるか」と従業員にアイデアを募集した。提案はほとんどなかった。
そこで、質問を「もっと仕事を楽にするにはどうしたらいいか」に言い換えた。
今度は洪水のようにアイデアが寄せられた。
経営者は、いつも将来というものが頭にないといけない。五年後、十年後にどうなるか、どうすべきか。そのうえで、今どうしたらいいのかを考える。将来から現在を考えるのが、経営者としての発想である。
松下幸之助
他人を褒めることのできない人が成功することはない。
他人の長所を素直に認め、それを吸収しようとする貪欲さがなければダメだ。
そして気づくべきは他人を褒めることのできない人は、なにかしらコンプレックスを持っていることが多いということだ。自分に自信がないから、人の成功を素直に喜べないのだ。
仕事ができるようになろうとするなら他人を褒めることだ。そして人のいいところを吸収しようと努力することだ。他人をけなすのは嫉妬の裏返しであり、自分にとってなんのプラスにもならないことを知るべきである。
積極的でありながら人間嫌いで、他人の長所を見ようとしない人を私は知らない。
他人の長所を見つけることが大切な理由はいくつかある。
まず他人にたいして期待感を持ち長所を見出すようにしていれば、積極的な心構えを維持することができる。そして相手もあなたの期待に応えようとするだろう。
肯定的な態度で接すれば、相手も肯定的な態度で応えてくれるものだ。
相手を信頼して仕事を任せれば、多くの場合、仕事はうまく進んでいく。
積極的でありながら人間嫌いで、他人の長所を見ようとしない人を私は知らない