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【現代思想とジャーナリスト精神】

『報道特集2021.11.20』が切り取る危機諸相

1⃣スポーツニュースにしか解放感を味わえない日本国民の喜び

アメリカのプロ野球に入って大谷翔平選手の人気は一気にフィーバーした。一方日本ハムの監督に就任した新庄氏の創造的な選手采配にもファンの眼が集まっている。昔、高校野球に、早実の王貞治選手が在日中国人(今は国籍を日本に帰化)ということで大会に出られなかった。日本の野球界に差別は根強いものがある。王貞治日本プロ野球界会長をはじめ差別と闘う潮流を応援したい。


2⃣「#緊急報告食糧危機のアフガン」

戦争最大の犠牲者はいつの時代にも子どもと社会的弱者だ。アフガンの危機は国内でなく外国の干渉によってもたらされた。ソ連もアメリカもアフガン侵攻によって現地を非情な状態にしてしまった。世界中の国民に平和がどれほど重要なものであるかを思う。


3⃣「#現場教育で疎外された教師の典型的事例としてのわいせつ教員問題」
 教育とわいせつ行為とは極北の位置関係にある。ではなぜわいせつ行為をおこなう教員は年々続いている。理想に燃えて仕事に生きている時に、ひとは教え子の成長するようすを見守っている。わいせつ行為は教員が抑圧されてゆがんだ心理状態にあるからだろう。
 波多野完治故お茶の水女子大学長は、人間にとって性は老人に至るまで根源的な意味をもつことを晩年に2冊の本に書いた。小児性愛をもって幼い子へのわいせつ行為の問題性は根深さをもつ。このような問題を日常から教育に取り入れることだ。
 膳場キャスターがご紹たち低年齢の子への身を守る性教育を現在おこなっている事例もある。
   

東京新聞11月14日神奈川版
 幼い頃から正しい性知識 園児向け 川崎市中原区の看護師・野田さん
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142718?rct=kanagawa
転載全文
 性について正しい知識を身につけるため幼い頃から性教育を−と川崎市中原区在住の看護師野田三奈未(みなみ)さん(25)が、横浜市鶴見区の認可保育所で園児向けの性教育に取り組んでいる。野田さんは「自分も他者も大切にできる心の基盤を培いたい」と願っている。(竹谷直子)
 「パンツは体の中でも特に大切なところを他の人に見えないように隠して守ってくれる」。野田さんは年長児を対象に、自分の体の大切さを伝える絵本を読み聞かせし、他人に見せたり触らせたりしない「プライベートパーツ」を紹介する。続けて「プライベートパーツはどの部分?」とクイズを出すと、園児たちは元気に答えてくれるという。
 自分の体について知り、体のすべてを大切にしてもらおうと、体のパーツを学ぶゲームも自作し、取り入れている。
 野田さんは助産師学校時代、また助産師になってからも、望まない妊娠をした中学生や高校生らに出会い、「適切な知識がないからではないか」と性教育の必要性を強く感じてきたという。
 スマホやタブレットに幼い頃から触れる子どもたちも多い。「性について初めに触れる情報が、偏った情報もあふれているインターネットだと、それを当たり前だと思って成長してしまう」と野田さん。「自分の身を守る、生きるための力の基盤をつくる幼児期が重要なのでは」と四月に保育園の看護師として転職した。
 「『いや』とはっきり言えない子も多い。嫌と言っていいんだと知ることは自分を守る力として必要」という野田さん。「NO(嫌だ)」と言うことの大切さを伝えると、園児たちは真剣な顔で聞いているという。「性教育を受けられない保育園もある。等しく性教育を受けられる社会になってほしい」と話した。

写真は東京新聞記事の看護師野田三奈未(みなみ)さん

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