【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

『東京新聞 こちら特報部』2024年9月23日 12時00分

2024-09-26 11:38:39 | 転載と私見
袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利

 再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃)
◆「おとなしく、非常に寡黙」な人柄
笠井千晶さん=東京都渋谷区で

 「足腰が弱り、口数も少なくなった。急速な老いを実感させられる」
 こう話すのは、2014年の釈放後、袴田さんが暮らす浜松市に拠点を構えた笠井千晶さん(49)。家族との日常を映像に収めてきたが、「この1、2年で衰えが目立ってきた」と述懐する。
 「裁判は終わり」「袴田事件はない」などと事実と異なる発言を繰り返す袴田さん。裁判は複雑な経過をたどり、18年6月、再審開始の決定を東京高裁が取り消したことも。笠井さんは「日常生活での応答に支障はないが、死刑囚のままだという事実、再審の現状は認識していない」とみる。とはいえ、決定取り消しの当日には、自宅に集まった報道陣の多さに「外出先からの帰宅を嫌がった。周囲を注意深く観察するので、ざわついた雰囲気に不安なそぶりが垣間見えた」と振り返る。
 袴田さんの人柄を「おとなしく、非常に寡黙」と評する一方、「ボクサーとしての経験が極限の状況を生き抜かせた」とも。袴田さんが頻繁に発する「闘い」「勝利」などのフレーズを念頭に「まっさらな気持ちで耳を傾けると、袴田さんが構築した世界には一貫性がある」と語る。「虐げられた過去を思いつつ、自分なりの答えを探しているようだ。いかに闘い、いかに生き延び、最後に勝利できるかを求めてきた。全てを拘禁反応に起因する妄想とは一蹴できない」
青柳雄介さん=東京都千代田区で

◆「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」
 袴田さんには別の口癖もあるようだ。こちらも浜松市に移り、取材を続けていた青柳雄介さん(62)によると、周囲に「自分は23歳だ」と吹聴してきた。「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢だ。最も脂が乗り、強かった時期に重ね合わせ、今も闘っているのだと思い知らされた」
 釈放後、かつて勤務した静岡市内の飲食店を訪れる袴田さんに同行し、半世紀を経ても全く道に迷わない記憶力に「舌を巻いた」。昨春、東京高裁が再審開始を決定する直前には、袴田さんが「今日はいい決定が出る日なんだ」とつぶやくのを耳にした。「9月26日がどういう日かも分かっているかもしれない。無罪が確定すれば、拘禁反応も快方に向かうかもしれない」と思うのはこのためだ。
支援者とドライブへ出かける袴田巌さん=5月22日、浜松市内で

 袴田さんが「仕事」と称する日課の散歩に何度も付き合った。「以前は1日8時間も歩き、同世代よりも速かったが、今は車での移動ばかり。最近はヨボヨボと歩幅が小さくなった」と老いがやはり気にかかる。「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」
  ◇ 
 笠井さんのドキュメンタリー映画「拳(けん)と祈り―袴田巖の生涯―」が10月19日から公開される。青柳さんは「袴田事件 神になるしかなかった男の58年」(文春新書)を8月に刊行した。<写真はこの映画から>

【私見】

 なぜ冤罪事件が発生するのか
袴田さんはあまりに長い事由拘束と名誉棄損の年月をすごした。その間ずっと支え続けたのが実の姉。きょう午後判決がおりる。司法の見識を信頼したい。

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小泉今日子さん 60歳までは“キョンキョン”で その後は…

2024-09-26 10:44:18 | 転載と私見
小泉今日子さん 60歳までは“キョンキョン”で その後は…
毎日新聞2024/9/22 17:00(最終更新 9/23 15:13)

【序】小泉今日子さんは、デビュー当時から清純派アイドルとして高い人気を誇った。その後、映画『踊る大捜査線』での演技がわき役で渋い演技力で話題となった。その小泉さんが、社会のまともな批判を展開し、もともとのファンだけでなく多くの人々からも同感の支持を集めている。 毎日新聞は社会学的見地からも参考となる見地を提供している。

【転載】
 歌手で俳優の小泉今日子さんが、俳優の小林聡美さんとダブル主演しているドラマ「団地のふたり」(NHKBSなどで日曜午後10時)は、古びた巨大団地を舞台に、幼なじみやご近所さんの交流をほのぼのと描き、話題となっている。50代の等身大の女性を演じている小泉さん。芸能生活42年で、再来年に還暦を迎える現在の心境に通じる物語だったようだ。ドラマの魅力を聞く中で、還暦までは“キョンキョン”でいようという思いなどを語ってくれた。【井上知大】

NHKBS「団地のふたり」でダブル主演
 「聡美さんと私、本当に同学年で、初めて出会ったのが16歳くらい。ある意味、幼なじみに近いかも」。小泉さんは、藤野千夜さんの同名小説をドラマ化した今作について、小林さんとの思い出を交えながら話し始めた。

 50代、独身、実家暮らし。大学非常勤講師の太田野枝(小泉さん)とイラストレーターの桜井奈津子(小林さん)は、保育園の頃からの幼なじみで、「ノエチ」「なっちゃん」と呼び合い、その日あったたわいもない…(有料記事)

【転載❷】 yoi 心・体・性のウェルネスメディア(写真も)」

【小泉今日子さんインタビュー】「“若いね”って、しばらくたったらどうでもよくなる言葉です」30代の悩みに本気で回答!<Part1>
30歳前後になると後輩ができて、30代中盤に入ると「若手」とも言われなくなってきます。ところが“いい先輩”でいようとすると、息苦しく感じてしまったり、自分がつまらない人間に感じてしまったり…。30代特有の悩みを、人生の先輩でもあり、「先輩」として多くの女性にリスペクトされている小泉今日子さんにぶつけてみました。
index
人生で初めて年齢について考えるのが30代
悩み多き年頃には思う存分悩んで、行動しておく
できる限り“頼りない先輩”でいる。話を普通に聞いてあげる


【私見】
 毎日新聞の記事ではわからないが、社会派としての言論活動はSNSでもジャーナリズムでも高い見識が支持を集めている。「週刊明後日」というハンドルネームでも注目されている。


【サンデーモーニング】2024.7.29

2024-08-03 15:34:27 | 転載と私見
【サンデーモーニング】
時代をよみとる報道リベラリズム



「原子力規制委員会の敦賀原発2号機の再稼働認めず」
この判断は最近ではまれにみる政府側機関の英断と思う。

<span style="color:red;">❸スポーツ</span> style="color:red;">

イスラエルネタニヤフ氏の外交と内政。
ガザ住民に避難先を指示したイスラエル軍隊は集中攻撃し虐殺。ロシアのウクライナ侵略とは性質が少し異なる。市率に連帯し、政府の毅然とした対イスラエル政策の「心」のこもった政策を実行できる政府を要請する。



女性アナウンサーに出産と労働の権利保障を

2024-03-14 09:10:52 | 転載と私見
マイクロソフトニュース転載
文春オンライン
新井恵理那アナの「グッド!モーニング」降板騒動を元テレビ朝日法務部長が解説 8年出演したのに「産休→フェードアウト」は寂しすぎる
西脇 亨輔 によるストーリー


写真は記事とは別

 正直、古巣のテレビ朝日について書くのは気が重い。また私がテレ朝のアナウンス部にいたのは10年以上前で、新井恵理那さんとは全く面識がない。

 ただ彼女が「グッド!モーニング」を降板する経緯を見て、あることを考えさせられて筆をとった。

 女性出演者の産休・育休からの復帰は、テレビにとって大きな問題の1つだからだ。

 テレビ朝日系の朝の情報番組「グッド!モーニング」のメインMCで、昨年6月末から産休に入っていたフリーアナウンサーの新井恵理那さんが、3月6日までに自身のインスタグラムに長文を投稿し、番組降板の意向を明らかにした。


「番組側は彼女の存在をフェードアウトさせる予定だった」?
 コーナー担当を含めると8年間出演した番組から降板することについて「わたしはわたしで、新しい働き方を探っていきたいと思うに至りました」とする一方で、こうした思いも吐露していた。
「昨年秋、わたしは街で女の子に声をかけられました。毎朝見ていたので応援してます、いつ戻ってくるんですか? 待ってます、と。すごく、すごく、嬉しかったです」

「道は分かれますが、可愛い視聴者さんをがっかりさせないためにも、わたしも頑張ります」といった思いも書かれていた。

 この投稿が波紋を呼び、NEWSポストセブンは「【惜別の長文投稿に困惑】新井恵理那アナ『グッド!モーニング』降板 番組関係者が明かす内情『完全に番組側の意向です』」と題する記事を3月10日に掲載した。


 その中で「番組側は彼女の存在をフェードアウトさせる予定だった」ことが報じられ、「番組の公式ホームページに掲載されていた『産休中』という注釈のついた新井さんの写真を削除するのみの対応を考えていたそうです」という番組関係者の話が紹介されている。

 確かに新井さんのインスタ投稿直後には、番組ホームページを確認すると新井さんの写真が出演者紹介の最上段にあり「(産休中)」と書かれていた。

 ところが4日後の報道が出てから再度見てみると、もう新井さんの写真は番組ホームページからなくなっていた。

 一連の経緯を振り返って気になるのは、新井さんの降板について番組側から何も公式コメントが発表されていない点だ。8か月前から新井さんが番組に出演しなくなったのは「産休」という“お休み”のはずだった。しかし公式発表もないままに、ホームページからいつの間にか存在がなくなっている。

 実は産休中の女性出演者が、いつの間にか降板になっているケースはこれまでも繰り返されてきた。私自身が過去に出演していた情報番組でも、女性出演者が最後のスタジオ出演で「産休後は元気に帰ってきてくださいね」と声を掛けられたきり、いつ帰ってくるのだろうと思っているままに数年が経ち、そのまま番組自体がなくなって結局戻ってこなかったケースを経験したことがある。

 局アナの場合は会社員として守られているので他番組に異動してまた頑張ることもできるが、フリーのアナウンサーだと本当にただ仕事を失ってしまうことになる。

これでは誰も安心して産休を取れなくなってしまう
 それでなくともアナウンサーの競争は厳しく、限られた番組出演枠を争う立場にある。2016年には、フリーアナウンサーの高島彩さんが第二子出産後わずか1か月で番組に戻り「スピード復帰」と驚かれたこともあったが、そうしないと番組の仕事が守れないという危機感があったのかもしれない。

 しかし「産休」の後にきちんとした説明もなくなし崩し的に降板するケースが多発する現状は健全な姿とは思えない。それでは誰も安心して産休を取れなくなってしまう。

 もちろん、新井さんが産休中に色々考え自分から降板を望んだということなら尊重されるべきだが、そうだとしても番組は公式に新井さんの降板を発表し、その中で新井さんのコメントなども紹介しつつ、これまでの出演へのねぎらいの言葉をかけて区切りをつけるのが自然だろう。

新井さんだけが降板について発言、番組側はコメントなし
 今回のように、新井さんだけが降板について発言し、番組側はコメントなく静かにホームページの画像だけ消去するのは出演者を大事にしていないと思われてもおかしくない。

 番組の内部で実際に何があったかはわからないが、新井さんを巡っては昨年4月16日の結婚発表後、翌朝の「グッド!モーニング」番組内で自身の結婚のニュースを長時間にわたって伝えて一部から批判されたとも報じられたため、このことが遠因だった可能性はある(ただこれは新井さんではなく、番組演出側の問題だと思う)。

 また昨今の番組制作費削減も新井さん降板の理由の1つであろう。今年2月に発表されたテレビ朝日ホールディングスの第3四半期決算ではテレビ放送事業の営業利益は前年同期比約45%減となっており、出演料が発生するフリーの出演者を削減して局アナに変える動きが出るのは自然な成り行きだ。

 出演者に降板を告げるのはとても大変な作業なので、産休中に降板という形で出演者を切り替えるのは、番組側にとってみれば「合理的な方法」だったのかもしれない。

 とはいえテレビは公の電波を預かって放送する以上、その価値観を世に伝える姿勢が必要だ。細かな表現の規制よりも、女性が出産によって仕事を失わ「ない」という姿勢を示すことこそが真の意味でのテレビの「コンプライアンス」であろう。

 たとえば同じテレビ朝日でも、「激レアさんを連れてきた。」では、産休・育休中の弘中綾香アナウンサーの「代役」を週替わりで話題にし続けることで、弘中アナの「復帰待ち」を温かく盛り上げている。

 昨今問題となっている少子化の根底には、「子供ができたら、仕事や人生設計にマイナスの影響があるのではないか」という躊躇も影響しているのではないか。それを解消していこうというメッセージを発するのはテレビの役割の1つだと思う。

「フェードアウト」は、寂しい。

(西脇 亨輔)


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【私見】 

女性アナウンサーは、労働者でもあり労働の権利や人権も本来保障されているはずだが、現実は異なる。膳場貴子氏や小川彩佳氏が産休明けに番組降板を打診されたり、まともな産休をとらず早々に番組出演したりしている。華やかな側面もあるが、はたらく者の権利はじゅうぶんには守られていない。女性差別が克服されていない。

【転載と私見】日刊スポーツ新聞社 によるストーリー • 1 時間 2024.3.5

2024-03-05 20:07:55 | 転載と私見

❶TBS「サンデーモーニング」勇退の関口宏に「感謝でいっぱい」コンテンツ戦略部長


関口宏(2018年6月撮影)
© 日刊スポーツ新聞社


TBSは5日、都内の同局で4月期番組改編説明会を行った。

3月末で情報番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の司会を勇退する関口宏(80)について、渡辺真二郎コンテンツ戦略部長は「36年という大変長い間務めていただいて、感謝でいっぱいでございます。優しくて、紳士的な雰囲気が番組に少なからず雰囲気作りをしていただいた」と話した。

4月から後任を務めるフリーアナウンサー膳場貴子(48)には、「女性に変わるということも含めて、どのような雰囲気に変わるのか、むしろ我々が楽しみにしている。どういう化学反応が生まれるかということを楽しみにしています」とした。



❷「関口宏のサンデーモーニング」2024.3.3



冷戦が終了した時に、NATOとワルシャワ条約機構はそれぞれ解体を約束した。それを守ったのはロシア側であり、NATOは解体どころか組織を拡大する一方だ。
ウクライナ侵略はロシアの側に非がある。同時にガザの虐殺は拡大一方だ。ネタニヤフのジェノサイドを即刻停止を。


藪中さんのご意見に共感。日本国内では能登半島地震で輪島市への支援が打ち切られようとしている。青木さんが指摘なさったように2万戸が断水状態。国家は政倫審をショー化しつつ、肝心の国内問題を置き去りにしている。


元村さんがご指摘されたスローステップ現象。日本国内の地震に関わる原因要素がけっして楽観できない。もっと基礎科学的な学術費用にかねをかけて備えるべきだ。


官邸前国会前に若者たちが継続的に中心となり、平和を訴え続けている。若者だけではないが、「今時の若者」は素晴らしい。ピースボートでも活躍されているゲストの方も参加とおっしゃった。日本の危機は若者でなく森喜朗氏のような政治家の存在が招いている。


戦後80年弱。歴史は反動と後退の時期。だがどこかにあらたな可能性の兆しはある。ロシア中國も欧米日本も。青木さんがおっしゃる世界中の市民社会の可能性と危機。ゆっくりすすもう。関口さん、きょうもお疲れ様です。


【転載】東洋経済オンライン

2024-01-16 10:28:09 | 転載と私見
1⃣ 東洋経済オンライン転載
京都市長選、本番入り目前で「構図一変」の異常事態 告示直前、国民は一転「自公+立民」候補に相乗り

泉 宏 によるストーリー • 1 時間



架空の政治資金パーティー開催疑惑についての記者会見する元市議の村山祥栄氏(写真:時事)
© 東洋経済オンライン
今年の地方選挙の中で、中央政界が結果に注目している京都市長選(1月21日告示―2月4日投開票)が、本番入り目前に激戦が想定されていた選挙戦の構図が一変する異常事態に陥っている。

一部の事前情勢調査などで、最有力候補とされる自民、立憲民主、公明各党が推薦する元内閣官房副長官の松井孝治氏(63)と競り合う勢いを見せていた元京都市議の村山祥栄氏(45)=日本維新の会、教育無償化を実現する会(昨年末結党、前原誠司代表)などが推薦=に「政治と金」のスキャンダルが発覚、急遽すべての推薦が取り消されたからだ。

同市長選には松井、村山両氏のほか、元京都府議の二之湯真士氏(44)、弁護士の福山和人氏(62)、市民団体代表の寺田浩彦氏(62)がいずれも無所属での出馬を表明している。すべての推薦が取り消された村山氏も出馬を明言したが、選挙戦は「非共産対共産」の図式となり、過去の例からも「松井氏有利」(選挙アナリスト)となりそうだ。

その一方で、思わぬ不戦敗を余儀なくされる維新と、京都が地元の前原氏にとって、大きな政治的痛手となることは間違いない。

村山候補に「架空パーティー」疑惑発覚

馬場伸幸・維新代表、前原氏、国民民主党京都府連と地域政党・京都党の両代表は13日、京都市内で共同記者会見し、そろって村山氏の推薦取り消しを表明した。村山氏側が年末年始に企画した政治資金パーティーの「架空開催」疑惑が発覚したことで、有権者の理解が得られないと判断したためだ。維新と教育などは自主投票を選択したが、国民民主は党本部が松井氏への相乗り推薦を決めた。

共同記者会見では馬場氏が、自民党の巨額裏金事件に絡めて「政治家の資金集めに注目と関心が集まる中で、(村山氏の疑惑は)受け入れられるものではないと判断した」と説明。前原氏も「政治と金の問題には厳しくなくてはいけない」と足並みをそろえた。

その一方で村山氏も同日の京都市内での記者会見で、「昨年12月19日から今年1月9日までに計9回のパーティーを企画し、支援者らに券を販売したが、うち8回に来場者がおらず開催を見送った」と説明。併せて①パーティー券は1枚2万円②未開催となった計8回のパーティーで計約1100枚を販売したがすべて返金した――として、違法性は否定した。

そのうえで村山氏は、4党の推薦取り消しについて「私の誤った認識にすべての責任がある。大変反省しているが、有権者の選択肢を狭めることはしたくない」として出馬は取りやめない考えを示した。

維新、京都進出の目論見が水泡に


今回の京都市長選は、2008年の初当選以来4期16年務めた門川大作市長(73)の不出馬表明を受けて、各党がそれぞれの思惑で推薦候補を決めた経緯がある。

なかでも維新は、今回の市長選を京都進出の足掛かりとすることを狙い、「勝利への手ごたえは十分」(幹部)だったのに、あえなく不戦敗・自主投票を余儀なくされた。13日の共同会見に先立ち、同党の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は12日、府庁で記者団に「馬場代表からコンプライアンス(法令順守)上許容できない事案があると報告を受けた。私自身も許容できない」と語ったが、無念さは隠せなかった。

一方、衆院京都2区選出の前原氏は、昨年11月27日に馬場、村山両氏とともに記者会見し、国民民主党京都府連として、村山氏の推薦を表明した。ただ、前原氏はその直後の11月30日に国民民主離党を表明、12月末にいわゆる「前原新党」となる「教育無償化を実現する会」を5人の国会議員で結党し、教育無償化を最重点政策の1つとして掲げる維新との連携を模索してきた。

その結果、もともと憲法観や外交安保など国の基本政策で認識が一致する馬場、前原両氏は親交を深め、京都市長選での推薦取り消しを表明した13日の共同会見でも、馬場氏が「(維新、教育)両党の国政での協力関係にひびが入ることはない」と強調すると、前原氏も「政策本位での野党協力に向けた取り組みは、これからも続けていきたい」と、改めて維新との国政と地方レベルでの協力関係構築に意欲をにじませた。

これも踏まえ、馬場、前原両氏は15日午後の共同記者会見で、1月26日召集の次期通常国会での維新、教育による統一会派結成を正式表明した。

国民民主の混乱と迷走も際立つ

一方、今回の京都市長選の各党対応の中では、党内外に複雑な事情を抱える国民民主の混乱と迷走が際立った。そもそも、同党京都府連が昨年11月27日に村山氏の推薦を決めた際、それを主導した当時の国民民主府連会長は前原氏だったが、直後に離党した。これに対し、国民民主の支持母体でもある労働組合組織「連合」は松井氏を支持していたため、同党労組系の京都府議が離党するという事態となった。

こうした混乱も踏まえ、同党の榛葉賀津也幹事長は、村山氏の推薦を取り消して新たに松井氏を推薦することを決める際、「党を離れざるを得なかった議員もいる。これは二重三重の罪だ。パーティー(疑惑)がきっかけだが、もともとグレーの推薦だった」と指摘し、離党した府議についても復党を働きかける考えを示した。

さらに榛葉氏は松井氏への“乗り換え”についても、「松井氏は『知の巨人』。人柄も素晴らしく、(政策も)一致しまくりだ」と大仰な表現で持ち上げてみせた。

そうした中、中央政界では今回の京都市長選をめぐる一連のゴタゴタについて「一番打撃を受けたのは維新」(自民幹部)との声が広がる。というのも、本質的には大阪の地域政党という体質を持つ維新にとって、隣接する京都への進出は「次期衆院選での野党第1党になるための重要なポイント」だった。このため維新も「絶好のチャンスがフイになった」(幹部)と苦渋の表情を隠せない。

しかも、維新に対しては、元日の能登半島地震の発災直後からネット上で「万博中止」がトレンド入りし、政財界など各方面でも「大阪万博を中止して、開催費用を能登の復興に振り向けるべきだ」との声が高まっている。

「万博の効用」主張する維新に批判相次ぐ

これに対し、維新・馬場氏は5日、「ひとつの財布で国家の財政運営がされているわけではない」として、万博は被災地復興の障害にはならないと反論。さらに、「万博が開催される2025年には復興が進んでいるはずで、北陸のみなさんにも、明るい将来に歩みを進めてもらえるイベントになるのではないか」と万博開催の効用をアピールした。

この馬場氏の言い分について立憲民主党の蓮舫参院議員はXで「優先すべきは被災地の復興復旧」「今なお余震が続く被災地のためにできることは大阪万博の夢や希望ではなく、被災地支援しかない。そのための政治でしょう。維新のみなさん」などと維新の対応に疑問を投げかけ、維新以外の野党などからも同趣旨の批判が広がっている。

最新の世論調査でも維新の政党支持率の下落が目立っており、同党内でも「このままでは、今年4月の万博開催1年前の段階で、中止・延期論がさらに拡大し、それが維新攻撃に結びつくのでは」(若手幹部)との危機感を隠せないのが実態だ。

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2⃣【私見】


京都市長選は、非共産対共産と記事の中で泉氏は述べているが、不正確だ。京都府知事選や京都市長選に出馬経験のある弁護士福山和人氏は、出馬の最初から、政党の支持推薦を受けないと明言している。「無所属市民派」と宣言しそのように選挙運動を進めているし、日本共産党京都府渡辺委員長は、福山和人氏推薦をせず、福山和人氏の無所属市民派のスタンスを尊重している。ここには、憲法を守る政党と自立した市民の相互尊重の具体像が見られる。
おそらく選挙情勢を見て、自公派の危機感があるのかもしれない。また維新の会や前原氏の教科書無償化の会などが、主観的な考えは別にあるのかわからないが、容易に自民党にすり寄っていく政党に過ぎないことを客観的に立証している。
無所属市民派の福山和人氏の早くから街頭に立ち続け、権威に頼らず京都市民のこえを聴き続けている姿を、京都市民はどのように見ているか。今から5日後に京都市の市長は決まる。

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朝日新聞デジタル転載

2023-11-15 19:34:40 | 転載と私見
消えた「野党連合政権」、共産の活動方針案 立憲に配慮との見方も

図表:朝日新聞社🄫
 共産党は13、14両日に開いた第10回中央委員会総会(10中総)で、来年1月の党大会に諮る決議案を了承した。決議案は当面の党の活動方針を示すものだが、2017年以来掲げてきた「野党連合政権」の文言が消えた。次期衆院選に向け、進まない野党連携に配慮したとの見方がある。


 10中総初日の13日、あいさつに立った志位和夫委員長に続き、田村智子政策委員長が決議案を説明した。「共闘は確かな成果を上げてきた」と強調した一方、これまで目標に掲げてきた「野党連合政権」の樹立に触れることはなかった。衆院選では「党の躍進の実現を最優先の課題」とするとした。

この構想は15年9月、安全保障関連法の成立強行を受け、廃止をめざす共産が当時の民主党に「国民連合政府」を樹立するための選挙協力を持ちかけたことに端を発する。その後、「野党連合政権」と言い換えたが、野党共闘路線にかじを切った証しであり、共産の「悲願」だった。
■志位氏否定も「立憲の都合に……」

 志位氏は14日の10中総終了後の会見で、決議案から「野党連合政権」の文言が消えたことについて、「野党共闘が様々な困難や逆流に直面していることも事実」「今の状況では(他の野党と)政策合意ができていない」などと、その理由を説明した。志位氏は会見で否定したが、党内には共産との距離をめぐってジレンマに陥った立憲民主党を念頭に、「向こうの都合に合わせた」(共産関係者)と指摘する声もある。



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【私見】立憲民主党には優れた政治家も多い。けれども、政党としてみたときの今の立憲民主党に日本共産党は、過大な幻想を抱いていると想える。むしろ、れいわ新選組のオリジナリテイのほうがよほど国民は信頼するひともいる。また泉房穂氏の政治的実践、岸本聡子杉並区長、保坂尚人世田谷区長、実践を積み重ねる宇都宮健児氏。これらの市民的民主主義のうねりを把握すべきだ。その動きと日本共産党が軌を一にして立ちあがったときに、新たな視野がひらける。

日刊スポーツ紙転載

2023-10-21 21:17:24 | 転載と私見
「サンモニ」後任の膳場貴子、現在担当「報道特集」の来年4月以降は未定…TBS「今後検討」




TBSは20日、同局系報道番組「サンデーモーニング」(通称サンモニ、日曜午前8時)司会の関口宏(80)が来年3月末で勇退し、同年4月からフリーアナウンサー膳場貴子(48)が後任を務めると発表した。

同局は取材に対し、勇退の経緯を説明。「関口さんの80歳の節目なので、ご本人とTBSで『サンデーモーニング』の今後について意見交換をしていく中で、勇退が決定した」とコメントした。また後任の膳場は現在、同局系で「報道特集」(土曜午後5時半)キャスターを務めているが、来年4月以降の同番組については未定で「今後検討します」としている。

膳場は「視聴者の皆さまに大きな支持を頂いてきた歴史ある番組ですので、バトンを引き継ぐ責任の重さを感じています。『サンデーモーニング』の精神を大事にして、これからも信頼ある番組をお届けしていけるよう励んで参ります」とコメントした。膳場は現在キャスターの「報道特集」の他、06年3月のNHK退局後には同年9月から「筑紫哲也 NEWS23」「NEWS23」キャスターを16年まで務めていた。


同局は、司会交代後も「これまでの“レガシー”を継承し、新たな『サンデーモーニング』としてスタートします」と番組名を継続することを明言。関口はBS-TBSで新番組を担当することも明らかにした。

写真:©日刊スポーツ社


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関口宏、TBS「サンデーモーニング」24年3月末で勇退 後任は膳場貴子 36年にわたり司会
日刊スポーツ社転載


TBSは20日、同局系報道番組「サンデーモーニング」(通称サンモニ、日曜午前8時)司会の関口宏(80)が来年3月末で勇退し、同年4月からフリーアナウンサー膳場貴子(48)が後任を務めると発表した。

関口は87年の番組スタートから36年にわたり司会を務めてきた。局を通じ「まだまだ自分は元気だが、世代交代というのも大事。4月からはBS-TBSで新しいことにチャレンジするので期待してください。膳場さんならサンデーモーニングの良さをさらに発展されると期待しています」とコメントした。

膳場は「視聴者の皆さまに大きな支持を頂いてきた歴史ある番組ですので、バトンを引き継ぐ責任の重さを感じています。『サンデーモーニング』の精神を大事にして、これからも信頼ある番組をお届けしていけるよう励んで参ります」とコメントした。膳場は現在、同局系で「報道特集」(土曜午後5時半)キャスターを務めている他、06年3月のNHK退局後、同年9月から「筑紫哲也 NEWS23」「NEWS23」キャスターを16年まで務めていた。


同局は、司会交代後も「これまでの“レガシー”を継承し、新たな『サンデーモーニング』としてスタートします」と番組名を継続することを明言。関口はBS-TBSで新番組を担当することも明らかにした。
「サンモニ」は関口の司会で1週間のニュースを振り返る同局日曜の名物的存在。名物コーナー「週刊御意見番」では「御意見番」コメンテーターとして、元日本ハム監督の大沢啓二氏(10年死去)や、張本勲氏、上原浩治氏らが出演し、「あっぱれ!」「喝!」といった評論の決めぜりふも浸透した。

◆サンデーモーニング TBS系列で1987年10月から毎週日曜日に生放送の報道番組。関口宏が総合司会を務め、通称「サンモニ」。「関口宏のサンデーモーニング」に始まり、97年10月から「新サンデーモーニング」、99年4月から現行タイトル。日曜午前8時から2時間。名物コーナー「週刊 御意見番」では、故大沢啓二さん、張本勲氏らが「喝」「あっぱれ」で1週間で起こったスポーツの出来事を批評していく。張本氏は21年末で番組を卒業し、現在は元レッドソックスの上原浩治氏が出演。22年4月以降は月1度の出演となり、佐々木主浩、槙原寛己、岩村明憲らも出演している。他にも1テーマで世相を捉える「風をよむ」や専門家の「黒板解説」などのコーナーがある。主なサブキャスター(アシスタント)には、眼鏡がトレードマークの唐橋ユミ、セント・フォースの津島亜由子らが出演。主なコメンテーターは元毎日新聞主筆の岸井成格氏、国際政治学者の浅井信雄氏、政治学者の姜尚中氏、写真家の浅井慎平氏らがいる。


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【私見】:いま放送局は安倍政権以来放送局の免許とりあげ発言(総務相)以降ずっと自粛で厳しい状況にある。新聞社も1960年代に広告収入と購読費収入が逆転していらい新聞記事に企業の意見が介入することが増えてきた。
私はTBSやテレビ朝日の報道番組を多く見ているが、かつて日本テレビの「ドキュメンタリー」、テレビ東京が東京12チャンネルの頃に対談番組を見ていた。三派系全学連の秋山委員長と東大弁論部と部長の有賀氏らの対比的な2つの立場で討論するような番組がしばらく続いた。フジテレビはドラマ「若者たち」に見入っていた。NHKは「現代の映像」「新日本紀行」など秀逸。前者で統一協会と家出する若い女性を追い、淡々と事実を映外部像が表現していた。
TBSだから、という先入観ではない。ただ田英夫、古谷剛正、入江徳郎など「ニュースコープ」は印象的だった。
サンデーモーニングは、ずっと見てきた。娯楽的要素としてスポーツ面にも考えさせられるくふうがあった。別に左翼よりというわけでなく、関口宏氏が俳優から司会者として淡々とこなす柔軟さに好感度をもった。
膳場貴子氏は、筑紫哲也氏の後を受け「news23」をキャスターを務め、岸井成格氏とコンビでキャスターを務めた時も2人のコンビネーションがよかった。岸井氏とともに番組降板しても、岸井さんはサンデーモーニングのコメンターとして活躍。膳場さんは金平茂紀氏や日下部正樹氏らとキャスター。金平氏が引退し早稲田大学客員教授となられると、番組キャスターとして他のアナウンス室のキャスターと落ち着いた番組を継承。
外部の視聴者にはわからぬ会社の経営や外部からの働きかけなど種々の要素もあろう。膳場さんはこれまでも淡々と局面を乗り越えてきた。{報道特集」も村岡キャスターや上村キャスターらの若手中堅アナウンサーを日下部元キャスターや金平茂紀氏らが共に番組をフォローしてきた。
TBSの内部にあれこれ詮索するより、どのような局面でも放送現場を担う放送人に希望をもっている。


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茨城県取手市長選で東京新聞が報道した或る事実

2023-04-20 13:04:20 | 転載と私見
 統一地方選の茨城県取手市長選で、自民党県連幹事長の海野透県議(ひたちなか市選挙区)が同党推薦候補の出陣式であいさつした際、対立候補の女性について「美人じゃなくて良かった」などと発言したとして、女性候補の陣営は十九日、海野氏宛てに謝罪などを求める抗議文を郵送した。

 女性候補陣営によると、海野氏は告示日の十六日に行われた推薦候補の出陣式でマイクを握り、候補者の妻を「マスク美人」と評した後、女性候補について「あんまり美人じゃなくて良かった」と述べた。

 海野氏は十九日、本紙の取材に一連の発言を認めた。

 抗議文を送ったのは、女性候補を擁立した政治団体「希望の取手をつくる会」。「候補への侮辱、尊厳を傷つけられた事態と受け止めている」として、「選挙や政治に無関係な容姿に対する発言は、今後行わないこと」「候補に対して謝罪すること」の二点を海野氏に要求している。同会の根本和彦共同代表は「ハラスメント行為で見過ごせない」と憤った。

 海野氏は本紙に「ついつい出ちゃった。(報道陣には)発言を撤回したんだがな」と説明した上で、今後の対応については「抗議文を見てから判断したい」と述べた。推薦候補の妻は「気にしていない」と話した。(青木孝行)


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参考資料

『選挙結果速報2023〗
取手市長選挙2023の結果速報、立候補者一覧(4月23日、茨城県)
https://senkyo-sokuhou.net/toride20230423

氏名 年齢 性別 党派 新旧 得票数
中村 修なかむら おさむ 61 男 無所属(自民、国民推薦)新
小池 悦子こいけ えつこ 47 女 無所属(共産推薦) 新


〖選挙ドットコム〗写真転載





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琉球新報2023年4月16日

2023-04-19 22:53:58 | 転載と私見
行動伴わぬ「外交重視」 識者の見方(5)三牧聖子氏(同志社大准教授) 

対話求める姿勢を<自衛隊南西シフトを問う>29

自衛隊南西シフトを問う 三牧聖子


同志社大の三牧聖子准教授(本人提供)

 安全保障関連3文書などについて、国際政治学者の三牧聖子同志社大准教授(アメリカ外交)に聞いた。

   ◇   ◇

 ―安全保障関連3文書をどう評価するか。

 「国民を守ると言いながら、内容は軍事的な安全保障に偏っている。沖縄の負担が増し、基地周辺の住民の生活が脅かされる。日米の軍事的一体化や有事への備えで具体的に生活が変わってしまう人がいることを踏まえていない。生身の人間を守る視点が必要だ。手続き上も問題がある。防衛費の増額は、GDP比1%を維持してきた経緯や平和国家としての歩みを踏まえて十分に議論すべきことだ。しかし、岸田文雄首相とバイデン米大統領との了解として、国民の頭越しに性急に決定されてしまった」

 ―防衛費増大の懸念は。

 「『国力』は総合的な概念だ。中国と軍事費の差が開いているのは事実だが、背景には経済力の差がある。中国は経済力を伸ばしてきたが、日本経済は縮小し、財政も不健全だ。不相応な軍拡をして国民を貧しくすることは、国を強くし、安全にするとの趣旨にかなっていない。他方、増税には反対しているものの、防衛力の強化自体に賛成している人も多い。無謀な軍拡に歯止めをかけて国民生活を守りながら、厳しい安全保障環境にどう対応していくか。知恵が問われる局面だ」

 ―安全保障上の脅威をどう捉えるべきか。

 「過剰にあおってはいけないが、脅威を見据える必要はある。その上で負担も平等にしなければならない。岸田首相も国民が等しく国防意識を持つ重要性を訴えてきた。その言葉通り、沖縄の過剰な基地負担に向き合う必要がある」

 ―日本政府の外交姿勢をどう評価するか。

 「国家安全保障戦略は外交重視をうたっているが行動が伴っていない。先日、岸田首相が中国大使の離任あいさつを断ったと報道された。相いれないからこそ対話を絶やさないということは、米国のような超大国さえ実行していることだ。地理的に中国に近く、経済的な依存度も高い日本はなおさら対話を求める姿勢を見せるべきだろう」


 ―県が地域外交室を始動させた。

 「万が一有事となれば最も巻き込まれる可能性が高いという危機感に立脚した対応とみている。脅威だからこそ積極的に対話の糸口を探すという現実的な姿勢で、政府にも沖縄の危機感やそこから生まれる対話の姿勢を理解し、見習ってほしい。沖縄だけではなく、台湾も中国の圧力に対抗するために対米関係を強めつつ、中国を刺激し過ぎないよう繊細にバランスを取っている。アジア諸国も大国同士の争いとは距離を取り、独自の外交を追求している。県の対応を『親中的だ』と批判する人たちは、沖縄の切実さに思いをはせるべきだ」
 (聞き手 明真南斗)


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