【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【報道特集】【サンデーモーニング】

2024-01-21 18:40:33 | 転載・政治社会と思想報道
TBSと報道2番組の検証


第1章 サンデーモーニング 2024.1.21


『自民党本流と保守本流』を執筆された田中秀征氏の出演。自民党から新党さきがけ官房長官として反自民政権を担った。石橋湛山以来の保守本流は、護憲リベラルとして日本の政治の重要な枠組みを示した。現在の自民党には皆無の動きだ。リベラル左派の亡父が国会討論会で日本共産党委員長宮本顕治氏と自民党幹事長保利茂氏のやりとりを聞いていて、保利茂氏を讃えた。いまの政界は、有権者の諦念と共に政治家が小粒となっている。批判に聴く耳をもっていない。自民は勿論、政界全体の政治家が「準拠枠」内に居る。


トランプを大統領にさせたアメリカ国民。
広島長崎に核兵器を落とし
ケネデイ大統領とケネデイきょうだいを暗殺し
ベトナムの地に枯葉剤兵器をばらまき
岸田政権を懐柔させたバイデンとともに
アメリカは巨大な情報産業の独占とともに
トランプは大統領になる危険性は高い。


能登地震は、小松左京の「日本沈没」のようだ。三木清の「構想力」、大江健三郎の「想像力」。小松左京は京都府学連の副委員長で大島渚が委員長だったときく。「日本沈没」のむこうに想像力の問題がある。過疎でも日本列島の有機性がある。高齢化は日本以外にも国際的だ。



第2章 報道特集2024.1.20


「能登半島地震」家族10人を失った寺本さんの哀しみは、いささかの楽観も許されない。地震列島日本でこの長引く傷ましい被害。天災だが人災でもある。
自民党の失態は、この国の支配的政党とエリート層が、庶民の常識とはかけ離れた意識であることを暴露した。

❷「安倍派幹部の会計責任者の語った政治とカネの実態」
安倍晋三元首相が死んだ後の安倍派。おごる安倍派が意外に早く解散した。岸田派も解散したが、岸田派を脱退した岸田氏が岸田派を解散するというのはよく考えるとおかしい。責任の無い者が決定できないことに口出しした。矛盾している。複数の有力者は、死んだ安倍氏や細田氏に責任をかぶせて、自分はなにもしない、知らないの一点張り。政治家は責任をおわず、会計責任者が起訴。自民党を支えてきた保守派の後援会のひとびとが一様に、今回のキャッシュバック問題をめぐる政治家の行動を批判し、もう応援しないと口にする。脅迫された後援会長のかたもいる。神戸女子学院法学部の上脇教授は、今回の問題を調べ自ら世間にあきらかにする勇気ある知識人だ。上脇氏は派閥の問題以上に政治資金をめぐる問題が追及されるべきと発言。検察審査会に申し立てする覚悟を披歴した。本物の知行合一。

❸「京都アニメ放火殺人事件青葉被告の妄想と事件動機」
「写真が伝える現場の惨状」「遺族の思い」
高校生の頃の知り合い、被害者遺族、医師。公正で深い労りのある発言に感銘。被告の詳細な実態。これだけの大量殺人、被害者数。死刑を求める検察と心身耗弱による減刑を求める弁護側。今月25日に判決がくだる。


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週刊金曜日〈編集委員コラム 風速計〉 宇都宮 健児 2022年11月18日7:00AM

2024-01-19 16:38:38 | 転載・政治社会と思想報道


【転載】週刊金曜日〈編集委員コラム 風速計〉 宇都宮 健児


くらし・医療, 政治・国際

【タグ】#インボイス制度|#フリーランス|#公正な税制を求める市民連絡会|#消費税




10月26日夜、東京・日比谷野外音楽堂で、消費税の新ルール「インボイス制度」に反対する「STOP!インボイス 10・26日比谷MEETING」という集会が開かれた。 影響を受ける声優やアニメーターなどフリーランス・個人事業主を中心に約1200人が参加し、インボイス制度の導入中止を訴えた。


 インボイス制度の導入は、2019年の消費税率10%引き上げとセットで決定され、2023年10月からの導入が予定されている。インボイス制度とは、消費税の仕入れ税額控除(事業者が消費税の納付税額を算出する際、売上の消費税から仕入れや経費の支払い等のために支払った消費税を差し引くこと)にあたって適格請求書(インボイス)の保存が必要とされる仕組みである。そして、この適格請求書を発行するためには、適格請求書発行事業者の登録をしなければならないが、この登録ができるのは消費税の課税事業者に限られている。そのため、消費税の免税事業者(前々年の課税売上高が1000万円以下の個人事業者が対象)が事実上、取引から排除されるなどの不利益を被る可能性がある。

 インボイス制度の導入により、これまで消費税の免税事業者であったフリーランスや個人事業者が、取引先から適格請求書発行事業者となることを求められ、これに応じれば、免税とならずに生活が圧迫されることになる。他方、これを拒否すれば、仕事の発注を受けられないという、苦渋の選択を迫られることになる。

 この影響は、建設業のひとり親方、独立系システムエンジニア、フリーライター、個人タクシーの運転手、声優、アニメーター、フードデリバリーの配達員、シルバー人材センターの会員など幅広い職業に及ぶ。

 アニメ業界で働くフリーランスを対象にした意識調査によれば、同業界で働くフリーランスの約半数が年収300万円未満であり、4人に1人がインボイス制度導入によって「廃業する可能性がある」と回答している。また、声優有志でつくる「VOICTION」が実施した実態調査でも、インボイス制度の導入によって2割以上が「廃業するかもしれない」と回答している。

 私が共同代表を務める「公正な税制を求める市民連絡会」でも、11月1日「コロナ禍・物価高で導入強行? STOP!インボイス11・1院内集会」を開催した。


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【転載】MAG2NEWS2023.12.15

2023-12-15 20:56:25 | 転載・政治社会と思想報道
すべては麻生太郎の「筋書き」通りか?安倍派だけが地検特捜部に“狙い撃ち”された裏側
新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』


写真 ©MAG2NEWS編集部

臨時国会も閉会し、いよいよ本格化する「安倍派パー券裏金疑惑」に関する捜査。岸田首相は政権からの安倍派議員追放を図りましたが、その背後にはどのような力学が働いているのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、岸田政権に対して強い影響力を持つ麻生太郎氏の思惑を紹介するとともに、安倍派の弱体化でどの勢力が得をするのかを解説。さらにそのような政局が、東京地検特捜部の本気度の高い捜査にも繋がっているとの見方を示しています。(MAG2NEWS編集部)


政権から追放の安倍派。最大派閥の弱体化で自民党内で優位性を増す勢力


政治家に高い“志”を持てと願うのは、いまや非現実的なことなのかもしれない。パーティー券のセールスマンのような活動にあくせくし、せっせと裏金をためこんで、自分を磨くヒマもない。そんな国会議員が派閥の幹部にのしあがり、閣僚や党役員に登用されてゆく。それが日本政界の現実だ。

東京地検特捜部のリークが続いている。12月12日付朝日新聞は、自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が直近5年間で所属議員にキックバックした裏金の総額は、なんと約5億円にも上る疑いがあると報じた。所属議員99人の大半が受け取っているとも書いてある。

各議員のパーティー券売上のうちノルマを上まわる分をキックバックし、収支報告書に載せないという派閥の慣行は、必ずしも安倍派だけの悪弊ではないだろう。安倍派が突出していたとしても、似たようなことが行われていたに違いない。

にもかかわらず、安倍派が東京地検特捜部のターゲットになっているのはなぜなのか。党内の権力争いがからむ国策捜査だという見方も根強い。

たしかに今回の裏金疑惑報道で、自民党の主要5派閥のうち、主流派といわれる宏池会(岸田派)、志公会(麻生派)、平成研究会(茂木派)についてはあまり取りざたされていない。宏池会のパーティー収入過少記載も今のところ、さしたる問題になっていない。

それはとりもなおさず、司法記者クラブのメンバーが夜討ち朝駆けで取材合戦を繰り広げるなか、検察幹部からリークされる中身が、もっぱら安倍派を中心としているということを物語っている。非主流派の二階派もやり玉に挙がっているが、キックバック分も収支報告書に記載されているので、ひとまず捜査対象から外れているようだ。

現下の政治情勢をながめると、岸田首相はレームダックの様相であり、麻生副総裁の支えがなければ、政権運営が不可能になっている。麻生氏はポスト岸田に茂木幹事長を担ぐハラで、すでに岸田首相を見限って、総理辞任への道筋を描いているとされる。来春、岸田首相が国賓待遇で訪米することになっているが、それを花道に退陣を迫る可能性がある。

そのような政局が、安倍派に対する東京地検特捜部の本気度の高い捜査につながっているのであろう。かつて検察の人事に介入した安倍元首相に対する不満を抱きながらも、検察は安倍氏の存命中には同派の問題に手をつけられずにいた。しかし今や、安倍派は会長も決まらず、小粒の実力者が乱立し、組織的なまとまりがない。メディアのいう「集団指導体制」は機能不全の状態だ。検察にとって、安倍派に斬り込むにはまたとないチャンスなのだ。

検察の強制捜査が安倍派に及べば、安倍派の弱体化は避けられない。それは、派閥の権力争いのなかで、麻生氏を中心とする勢力が党内で優位性を増すことを意味している。


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【孫崎享のつぶやき】023/12/09 土曜日 07:22

2023-12-09 08:31:52 | 転載・政治社会と思想報道
岸田政権は一気に黄信号。安倍派が政治資金パーティー収入の一部を裏金化の問題で下村元文科相、松野官房長官、西村経産相の順で就任、22年8月からは高木国対委員長らが関与。松野官房長官の辞任になれば岸田内閣の存続も危うい。他に岸田首相と統一教会の関係等。全マスコミ批判の流れ


黄信号の灯る岸田政権

 岸田政権は一気に黄信号が灯り始めた。
 最も大きい問題は。資金パーティ―収入の一部を裏金化していたとみられる問題である。
朝日は次のように報じた。
「自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、同派に所属する松野博一官房長官が、直近5年間で派閥から1千万円を超える裏金のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。
 裏金問題は岸田文雄政権の中枢に波及した。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で捜査している東京地検特捜部も松野氏の資金の流れを把握している模様だ。」

 更に次の報道がなされている。
 「事務総長経験者の国会議員側にも還流が関係者への取材で分かった。18年1月以降の事務総長は、下村元文科相、松野官房長官、西村経産相の順で就任、22年8月からは高木国対委員長」
 政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)で、対象金額が1千万円を超えるとなれば、責任は当然追及される。官房長官は内閣の柱である。それが辞職せざるを得なくなれば、内閣は危うい。この時期、重責の官房長官に就こうとする政治家はまずいないであろう。
 更に下村元文科相、松野官房長官、西村経産相の順で就任、22年8月からは高木国対委員長等の重要人物が対象となっている。

 次いで岸田首相と統一教会の問題である。
 「元米議長、旧統一教会系トップの同席認める 岸田首相と19年の面会、
 「岸田文雄首相が2019年にニュート・ギングリッチ元米下院議長と面談した際、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体のトップらが同席していたとされる問題で、ギングリッチ氏が朝日新聞の取材に応じ、トップらの同席は事実だと認めた。友好団体トップらもそれぞれ岸田氏と会話を交わしたといい、当時撮影したという写真も提供した。

「首相、旧統一教会系トップと面会」 19年に党本部で 関係者証言

 岸田氏は自民党政調会長だった19年10月、党本部でギングリッチ氏と面談。ギングリッチ氏によると、この場に、旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップ、梶栗正義議長や、UPFインターナショナル会長で米国の教団の元会長、マイケル・ジェンキンス氏が同席していたという。
 朝日新聞はギングリッチ氏にメールで取材を依頼し、6日に書面で回答があった。ギングリッチ氏によると、それぞれ会話も交わしたとして、当時撮影したという写真を提供した。写真に納まっているのはギングリッチ氏と岸田氏、梶栗氏、ジェンキンス氏だと説明した。」
 本会合は、もともと安倍首相に依頼されたものの肩代わりとして岸田氏が政調会長時行ったもので、岸田氏としては自分の案件ではないとの意識はあろう。しかし統一教会と政治家の関係には国民の関心は高い。事実を隠ぺいしていたと判断されてもしようがない。
 こうした問題がなくても内閣支持率は急減している。幾つかの調査では支持率は麻生内閣以来の低さである。今後一段と低い数字が出るであろう。毎日新聞の調査では20%割れ直前まで来ている。
 最近の報道では、通常自民党政権の擁護に回る読売、産経も批判の中にいる。様子を見ながら政権よりの朝日が批判の先頭に立っている。政権の弱体化で、岸田政権を批判する仕返しの心配がない。

 頼みの米国も、岸田政権が増税延期を打ち出しており、防衛費増額がどこまで実現するか判らない。中国を巡っての、強力な反中同盟には参加困難になろう。こうした中で、米国が岸田政権の擁護に回ることは考えにくい。

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【孫崎享のつぶやき】2023/12/07 木曜日 07:10

2023-12-07 08:18:23 | 転載・政治社会と思想報道
ガザの軍事情勢。多くは即イスラエルが制圧と思った。だが違う。ガザ市約3分の1は依然イスラエル軍の支配下にない。ハマスには2万7000人―4万人の戦闘員。イスラエルは現在南部を空爆、死傷者は増加、国際的な圧力によりIDFが長期的に北部戦略を再現するのは難しい



イスラエルはハマスを破壊すると誓った。しかし、グループはほぼ無傷のまま。Israel has vowed to destroy Hamas. Yet the group remains largely intact. 12月5日 WP

イスラエルはガザ戦争で新たな南部戦線を開くが、飛び地を支配し、10月7日のイスラエル南部攻撃の先鋒となった過激派ハマスを完全に壊滅させるという、宣言した軍事目標の達成にはまだ程遠い。

"イスラエルの治安当局者3人によると、少なくとも5000人のハマス過激派が殺害され、推定3万人規模のハマスの軍事部門の大部分は無傷のままとなっている。
""北部での作戦は完了には程遠い"。"ガザ市の大部分は空爆で破壊されたが、地上軍はハマスの主要拠点の一部にまだ侵入していない。

"バイデン政権、イスラエルに南ガザの自制を迫る

「これは長い道のりになるだろう」とイスラエル軍の報道官ヘクト中佐は語った。 「我々には時間が必要だ」と彼は付け加え、外交の時計が刻々と過ぎていることを認めた
イスラエルが主要な後ろ盾である米国の支援を維持しようとする中、民間人の死亡を最小限に抑えようとする国際的な圧力が南部での作戦ペースに影響を与える可能性が高い。
イスラエルはハマスに対する地上作戦をガザ南部まで拡大しており、紛争ですでに避難していた多くの民間人が戦闘再開に伴い再び避難を強いられている。

"ガザ保健省によると、その代償はすでに甚大で、5,000人以上の子供を含む1万6,000人近くのパレスチナ人が殺害された。
"イスラエルの空爆激化でガザは「子どもたちの墓場」にフランスのマクロン大統領は月曜、「イスラエル当局が最終目標が何であるかをより明確に定義しなければならない時期に来ていると思う」と述べた。 「ハマスの完全な破壊?それが可能だと思う人はいますか?そうなると戦争は10年も続くだろう」地域イスラエル軍事情報局パレスチナ部門の元

責任者ミルシュテイン氏は、"ガザ市の約3分の1は依然としてイスラエル軍の支配下になく、その中には厳重に要塞化が予想される地域も含まれている"と述べた。
最近の戦闘休止中、目出し帽をかぶった数十人の武装した過激派が人質を引き渡すために中央広場に現れ、かつて飛び地最大の都市であったこの場所にこのグループが存在し続けていることを示した。"イスラエル軍はこれまでのところ、シェジャヤを含むハマスの既知の軍事拠点を回避している。"シェジャヤは2014年にキャスト・リード作戦で最も激しい戦闘が行われた場所であり、おそらくハマスが戦いのために塹壕を張った場所だ。

ミルシテイン氏は、この地域で起こり得る戦闘について「非常に厳しいものになるだろう」と述べ、ハマスは「あらゆるインフラを本当に準備した」と付け加えた。しかし、先週後半に戦闘が再開されて以来、この地域は激しい砲撃と襲撃の焦点となっている。 「これは最終発表だ。あなた方全員が標的だ」とイスラエル国防軍のアラビア語報道官、アビチャイ・アドレー氏は日曜日、Xに投稿し、シェジャヤの武装勢力に向けて語った。IDFは、月曜日に地元の難民キャンプの「包囲を完了」した後、ジャバリヤで襲撃を行ったと発表した。

「最も致命的な戦いが私たちを待っているかもしれない」と、リスクに関する情報コンサルティング会社ル・ベック・インターナショナルの責任者、ホロウィッツ氏は語った。ハマスはこれまでのところ直接対決を避けているようだが、「追い詰められ、戦闘を余儀なくされるだろう」と同氏は述べた。民間人の危険が高まる中、イスラエル軍がガザ南部に侵攻"イスラエルは現在南部を空爆しており、死傷者は増加しているが、国際的な圧力によりIDFが長期的に北部戦略を再現するのは難しくなり"、作戦は襲撃と反乱鎮圧作戦に重点を置く可能性が高いと同氏は述べた。 「恐らく、今後数カ月間は何らかの形で低レベルの反乱鎮圧作戦が行われるだろう」と同氏は述べた。

イスラエルの治安当局者もこの評価に同調し、「ガザ市ははるかに過密なため、われわれの活動はこれまでのガザ市での活動とは大きく異なるだろう」と述べた。イスラエル治安当局者は、戦闘員死亡者数として提示された5,000人という数字は単なる推定値であることを認めている。「私たちは情報収集に取り組んでおり、それを分析し、どこで何人殺されたかを把握している」と当局者の一人は語った。多くの過激派が地下トンネルで殺害されたと考えられているという事実により、集計は複雑になっている。イスラエルの推計は部分的にハマス自身の評価の傍受に基づいていると当局者は付け加えた。

"ハマスには2万7000人から4万人の戦闘員がいるとみられており""、アナリストらは新兵へのアクセスが容易だと指摘している。
"しかし、イスラエルにとって歩兵の総数は、ハマスの指導者、特にイスラエル軍が「死人が歩いている」と表現したガザ地区ハマスの首長エヒヤ・シンワルの首をはねることほど重要ではない。
「彼らこそが彼らの象徴なのです。彼らこそがストリップを統治する権限を持っているのだ」と今年初めまでイスラエル国家安全保障会議の議長を務めていたエヤル・フラタ氏は語った。 「つまり、それが現時点での主な作戦目標であり、彼らは全員南へ逃亡したことは明らかだ。」

"ハマスはガザの下を蛇行する数百マイルのトンネルを持っていると考えられており"、これらは最も重要な軍事資産の一つであり、同グループが探知されずに武器や戦闘員を輸送できるようにしている。
ホロウィッツ氏は、「目標の一つは、トンネルの位置に到達することだ」と述べ、紛争のさなかに地下ネットワークを簡単に修復したり交換したりすることはできないと指摘した。ガザのトンネル網によりイスラエルは「三次元」戦争に直面することになる

"軍関係者らは、これまでに発見されたトンネル坑道の数は800本で、そのうち500本はすでに破壊されたと発表した。"ポンプを使ってトンネルを海水で満たす計画が検討されているとの報道についてはコメントを拒否した。ホロウィッツ氏は、イスラエルがトンネルシステム全体にどれだけの影響を与えることができたかを測るのは難しいと語った。 「各トンネルにいくつの坑道があるのか​​は分かりません」と彼は言う。小規模なものは 1 回限りの攻撃を目的としていますが、深さが数十メートルあり、より大規模なネットワークに接続されているものもあると考えられます。"ホロヴィッツの会社は、ガザのトンネルシステムの約 3 分の 1 がそのまま残っていると推定している。

"ロケット2か月にわたる激しい戦闘にもかかわらず、ハマスはイスラエルに向けてロケット弾を発射する能力を維持している。火曜日には数回の集中砲火がイスラエル南部に向けて放たれ、その1発がアシュケロン市の住宅建物を襲った。それでも、テルアビブなど遠方の都市でサイレンが鳴るのはここ数週間でまれで、ガザから発射されるロケット弾の数は戦争開始から数時間の数千発から1日数十発に減少した。
"戦前、イスラエル諜報機関は、ガザ地区のハマスと他のパレスチナ勢力が約3万発のロケット弾を保有していると推定していた。イスラエル当局は、10月7日以降、武装勢力がイスラエルに向けて1万1500発以上を発砲したと発表した。
"ホロウィッツ氏は、多くは国内で生産されているため、イスラエルがハマスのロケット能力を完全に破壊することは難しいだろうと述べた。
「実際にロケット製造工場に行って見つけ、物質の流れを遮断する必要があります。本当に時間がかかります。ハマスがイスラエルに向けてロケット弾をゼロ発発射できる日を本当に実現するのは難しい。」

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【孫崎享のつぶやき】2023/12/04 月曜日 07:46

2023-12-05 08:04:52 | 転載・政治社会と思想報道
随想② 音楽



1991年頃、私はカナダに赴任していた。べラフォンテがオタワに来た。歌手と楽団と観客が一体となって「ジャマイカさよなら(Farewell,)」を歌う時、「ああ、これがエンターテイナーか」と感心した。今でもこの歌を聞くと、カナダのホールにいた心地が蘇る。

幸い、ロンドン、モスクワ、ボストンとクラシックの盛んな都市に赴任した。ボストンでは家族四人が定期的にボストン交響楽団を聴きに行った。と言っても金がないから公式の演奏会ではない。講演直前、最後のリハーサルを一般公開する。指揮者が時々ストップして指示をした。だが私に最も強烈な印象を残しているのはイラクの首都でのバグダッド・オーケストラの定期演奏会である。当時イラン・イラク戦争の最中だった。月一回はイランからミサイルが飛来した。建物が破壊し、道路に穴があく。その中で生きていた。隔離された地域でひたすらペストの終焉を待って生きていくカミュの『ペスト』の思いだった。

楽団の指揮者、第一バイオリン、チェロ等主要な部分はロシア人が占めていた。危険な都市から一刻も早く本国に逃れたかったろう。聴衆にも演奏者にも「この演奏が最後かもしれないという思いが漂っていた。中にイラク人のオーボエ演奏者がいた。音色は天国に届くような響きを持っていた。だが魅了する音色はある日、突然なくなった。この演奏者は南部の戦場に連れていかれたという。

だから、私は音楽には特別の感情を持っている。2013年文化放送の『おはよう寺ちゃん』が開始された時、私はコメンテーターとして参画した。約一時間の番組の中で、途中の休憩で短い音楽を流す時間帯があった。それで私は「この時間帯の歌を私に選ばせていただけませんか」とお願いした。

きゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」、Every Little Thing「ハリネズミの恋」BUMP OF CHICKEN「花の名」、加藤登紀子「百万本のバラ」、
尾崎豊「I LOVE YOU」。フランク・シナトラ「MY WAY」。ハリー・ベラフォンテ Jamaica Farewell。BUMP OF CHICKEN「車輪の唄」。
ビートルズ「Please Mr. Postman」。、アバ「ダンシング・クイーン」。五輪真弓「恋人よ。荒井由実「ひこうき雲」、中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」。
チューリップ『サボテンの花』、さだまさし「雨やどり」。マリリン・モンロー「river of no return」、チェリッシュ「落葉の散歩道」、
ペトロ・カプリシャス「5番街のマリーへ」、シナトラautumn leaves、ガロ「学生街の喫茶店」、持田香織「雨のワルツ」
アンディ・ウイリアムズ 「ある愛の詩(日本語)。アリス「散りゆく花」。槙原敬之「spy」の順に依頼した。

毎週、次の歌を探すのが楽しみだった。最後の歌は中島みゆきの「宙船」だった。
『おはよう寺ちゃん』を去ってから選曲の時間は無くなった。だが2023年から、英語の歌一曲を、毎週土曜日{X(ツイート)}で紹介している。何と素敵な歌が多いのだろう。これまで22曲を紹介した。自分の選曲リストが増えていく。感性が補強されていく思いだ。

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【転載】毎日新聞特集ワイド

2023-12-02 15:37:17 | 転載・政治社会と思想報道
特集ワイド
岸田政権 不人気の深層/上 前川喜平氏×寺脇研氏
注目の連載



夕刊総合
毎日新聞 2023/11/29 東京夕刊 有料記事 2941文字

写真は、画像が小さいため毎日新聞社で撮影した別の写真を掲載させていただきました。

 「人事の岸田」を自称する首相が、人事で大きくつまずいた。9月の内閣改造から3人の政務三役が不祥事で辞任する事態に、「不適材不適所」との批判の声も上がる。過去最低の支持率となった岸田文雄内閣の不評の根には何があるのか。元文部科学次官の前川喜平さん(68)と、同省出身の寺脇研さん(71)に、与良正男・毎日新聞客員編集委員が問う。【構成・浦松丈二、宮本明登撮影】

目的掲げず減税 まるで「真空」 寺脇氏

先には増税 国民侮る朝三暮四 前川氏

省庁再編 検証議論を 与良正男客員編集委員

与良 岸田内閣の支持率が低迷している一番大きな要因は、結局、何がやりたいのか分からないという点だと考えています。就任前には「人事をやりたい」と公言していましたが、9月の内閣改造人事では、政務三役が相次いで辞任するなどつまずきました。もう一つのつまずきは減税です。「増税メガネ」というあだ名を、すごく気にしたと言われています。だから減税だ、税金の増収分を還元する、と言った。「還元」という言葉も普通はあまり使わない。

寺脇 税というものは、国民から預かって、どう使うかという話ですよね。だから増税するにしても減税するにしても、子育てを支援するために減税しますよとか、目的がなければおかしい。なのに、首相は「税収が増えたことから、分かりやすい形で増収分を国民の皆様に直接お返しする」という言い方しかしていない。支持率を上げて、一日でも長く首相を続けたいと考えているだけではないでしょうか。

前川 防衛予算を倍増することを決めたばかりで、減税の先に大増税が待っているのは明白でしょう。それなのに、拍手喝采なんてできませんよ。やがて増税することになり、目的を説明する時に、これ以上、国債を発行できないから増税させてほしいというのなら、一応は筋は通っています。

物価上昇も心配です。国民もアベノミクス以降の経済政策の誤りに気づいてきたのではないでしょうか。本来なら、アベノミクスを軌道修正し、円安にブレーキをかけることを考える段階だと思います。

与良 毎日新聞が11月18、19の両日実施した世論調査で、所得税・住民税減税を「評価しない」と答えた人が66%に上り、「評価する」の22%を大きく上回りました。

前川 政治家は国民を侮ってはいけません。最終的には増税するけれども、今は減税してやるということですからね。これは(言葉巧みに人をあざむく)朝三暮四です。岸田政権の無責任さが如実に表れています。岸田政権のレームダック化を示す数字ではないでしょうか。

与良 要するに、人気取りで減税と言ったが、消費税減税までは踏み込めなかったというところなのでしょう。しかし、消費税全てを減税するのは無理だとしても、せめて、軽減税率(8%)の対象となっている食料品ぐらいは、さらに税率を引き下げてもいいのではないでしょうか。

前川 そうですね。日々の生活に困っている母子家庭の子どもたちの食事の材料になるようなもの。軽減税率を適用されている品目を2、3年に限ってゼロ(無税)にすればいい。そのことで、商売する側も不利益になることはないでしょう。

寺脇 国民が納得できる目的を掲げないま...・・
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新聞うずみ火 最新号

2023-11-30 17:11:57 | 転載・政治社会と思想報道
2023年12月号(NO.218)
1面~3面
島全体が訓練場 徳之島 基地なき島も有事拠点(栗原佳子)
昨年末の安全保障関連3文書の改定からまもなく1年。南西諸島の防衛体制の強化が打ち出されるなか、部隊が配備された島々ではさらなる増強が進められている。空港や港を有事に利用する態勢づくりも進む。そんな中、自衛隊関連施設はないが、なし崩し的に大規模な日米共同訓練の場とされているのが鹿児島県の徳之島だ。              
 
島最北端の徳之島町手々(てて)海浜公園。11月15日午後、静かなビーチに突然、重低音が響き、見る見るオスプレイの機影が近づいてきた。砂浜の枯草や小石などがびゅんびゅん飛び散る。150㍍は離れているが、ものすごい風圧だ。
 
オスプレイは緑地に着陸。すぐに機体の後部ハッチが開き、バラバラっと約15人の隊員が小銃を抱えて飛び出してきた。島しょ防衛を担うという触れ込みで創設された「日本版海兵隊」水陸機動団だ。彼らがビーチで戦闘態勢を取ったのが、遠目にもわかる。ほどなくオスプレイは離陸。戦闘態勢を解いた隊員たちを乗せ、カーキ色のトラックが走り去っていった。あっという間の出来事だった。
 
徳之島は、11月10日から20日まで全国で展開された陸上、海上、航空の自衛隊統合演習の重要な舞台になった。総勢で900人。海岸など島内15カ所以上が訓練場として使われた。日時などは事前に告知されるが、この訓練は公表されていなかった。
 
「本気の訓練だから隠したいんでしょう」と、同行した奄美市の男性がいう。「この公園を使う法的根拠はありません。監視の目がないと思って、やりたい放題ですよ」

世界自然遺産にも指定された徳之島。風光明媚な海浜公園はバーベキューやキャンプ、海水浴もできる人気スポットだ。しかし訓練は、手々集落の住民さえ知らされていなかった。爆音で仰天し、何事かと公園に駆け付けた住民は、自衛官に立ち入りを禁じられたという。
 
オスプレイが着陸した緑地は茶色く変色していた。焦げていたのだ。遮蔽板も敷いていなかった。
 
この統合演習には自衛隊3万人超、米軍1万人超が参加した。1979年から始まった演習に、一昨年から米軍も参加している。
 
徳之島は昨年11月の日米共同統合演習「キーンソード23」で大規模な訓練場になった。日米のオスプレイが訓練するのは国内で初めてだった。
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4面~5面
混迷続く大阪万博 「投資無駄に」最悪の判断(矢野宏)
開幕まで500日に迫った「2025年大阪・関西万博」。海外パビリオンの建設遅れや会場整備費の上振れなどの山積するなか、メキシコとエストニアが参加を辞退した。他国からもコスト高に不安の声が上がっており、辞退が続く可能性は否めない。大阪市議会で万博・カジノ問題を追及してきた前市議の川嶋広稔さんが11月3日、大阪市内で開かれた「うずみ火講座」で講演。大型プロジェクトが陥りやすい罠に触れ、「効果が得られないなら中止か変更しかない。これまでの投資が無駄になるという判断は最悪だ」と訴えた。

「本当に建設が間に合うのか」。日本建設業連合会(日建連)の宮本洋一会長(清水建設会長)が6月22日の記者会見で懸念を示したことで、建設準備の遅れが一気に表面化した。しかも、宮本会長は2022年9月には「2025年日本国際博覧会協会」(博覧会協会)に対し、開幕に間に合わなくなると伝えていたという。
 
「大阪府の吉村洋文知事は博覧会協会の副会長でありながら日建連からの懸念を『聞いていない。耳に入ったのは今年5月だ』と発言したが、統一地方選が終わったあと。無責任すぎないか」と川嶋さんは指摘する。選挙では「万博誘致に成功したのは維新の功績だ」と大々的に宣伝しながら、ここにきての責任転嫁。川嶋さんは「万博は成功したら維新の手柄、失敗したら自民の責任になる」と警鐘を鳴らしてきた。
 
大阪・関西万博は25年4月13日から半年間、大阪湾の人工島「夢洲」(大阪市此花区)を会場に開催される。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。期間中の来場者は2820万人、経済効果2兆円と試算している。
 
万博には150超の国・地域が参加予定。そのうち、メキシコを含む56カ国が当初、自前でパビリオンを建設する「タイプA」を希望していた。「万博の華」と言われるが、建築資材や人件費の高騰で、国内の建設業者が決定したのは半数程度。博覧会協会はプレハブなどの建物を整備し、参加国が外装や内装を行う簡易な「タイプX」を提案したが、移行を決めたのは現時点でブラジルとアンゴラだけ。着工期限は12月~24年1月に迫っており、博覧会協会は複数の国がタイプAを断念すると見込み、25カ国分のタイプXを先行発注した。「撤退ドミノ」を食い止めるための苦肉の策だ。
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6面~7面
リニア新幹線用地買収 住宅突っ切る高架橋(阿久沢悦子)
リニア中央新幹線の工事現場を歩く随時連載。今回は山梨県の甲府盆地を横切る予定のリニア高架橋の用地買収をめぐり何が起きているかを、甲府地裁での証人尋問から検証する。
「リニアの高架で、自宅の土地が三角形に切り取られるんですよ」
 
最初にそう聞いたのは2年前、リニア高架橋が通る予定の南アルプス市を訪ねた時のことだった。何を意味しているのか、すぐにはつかみかねた。
 
10月24日、甲府地裁であったリニア工事差し止め請求訴訟の口頭弁論で、原告側の書面に掲載された様々な地図を見て、得心がいった。リニア中央新幹線は南アルプス市の住宅地を斜めに突っ切る。高架橋は高さが防音フード込みで約30〜35㍍、幅21・6㍍。JR東海は高架橋の直下の土地「だけ」を買収しようとしている。高架橋ベルトは、現に人が住んでいる用地を分断したり、三角形に切り取ったりしていた。
 
この日は原告や補助参加人8人の証人審問があった。
 
原告の一人、秋山美紀さん(51)は2012年、南アルプス市の一戸建てを購入し、夫、娘と移り住んだ。東側に富士山を望む、日当たりや風通しのいい家だ。3年後、JR東海の住民説明会でリニアのルートが自宅の真上を通ると知った。職員はラジカセからリニアの走行音を流し、「騒音はこのぐらいでそんなにうるさくないです」と説明した。「いくらでもボリュームが調節できるじゃないか」と住民たちは失笑した。JR東海の環境アセスメントでは、防音フード付きの場合、営業運転時の騒音はガイドウエイ中心からの距離25㍍で65デシベルと予測されている。日本の住宅地における環境基準の「夜間40デシベル以下、昼間50デシベル以下」を大きく上回る。
 
秋山さん宅には、その後2、3回、職員が土地の買収交渉に訪れた。敷地の南東にあたる1辺3㍍の三角形の土地だけを売って欲しい、と打診された。ルートは母屋から2㍍しか離れていないが、建物にかかってはいない。
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8面~9面
宝塚歌劇団の記者会見 開き直る閉鎖社会(粟野仁雄)
「清く、正しく、美しく」のタカラヅカが激震だ。高校から阪急宝塚線沿線に暮らし、『ベルサイユのばら』が大人気だった学生時代は石橋駅で毎朝「押し屋」のアルバイトをしていた。阪神・淡路大震災では、壊れた施設で若き天海祐希さんの稽古も取材、雑誌のグラビアで大スター轟悠さんを取材したこともある。ファンとは言えないが親近感はあった。ところが今回は愕然とする事態だったようだ。
 
中学時代から見ていたヅカガールは電車内では背筋をピシッと伸ばして微動だにせず、ホームでは電車にお辞儀をする。異様な光景でもあった。 

それなら害はないが、9月に宝塚市のマンションで自殺した25歳の宙(そら)組団員Aさんに関して過酷な超過労働とともに先輩団員から陰湿ないじめが続いていたことに対して、加害団員からの謝罪と補償を遺族が求めていることを、代理人の川人博弁護士が発表していた。  
 
この問題は早くから「週刊文春」がスクープとして報じていたが、何が真相なのか。
 
11月14日に宝塚ホテルで開かれる劇団の記者会見に出向こうと劇団広報に電話した。朝からテレビでも「今日の夕方に会見」と報じているのに当日の午後になっても劇団広報の男性は「調整中で日にちも何も決まっていません」と繰り返した。阪急電鉄の広報に聞くと女性が出て「劇団に聞いてください。こちらではわかりません」。会見には参加できたが、司会は阪急電鉄の女性広報部長だった。
 
会見で説明したのは、劇団の木場健之理事長、村上浩爾専務理事ら3人。会見内容は多く報じられているが、要は外部弁護士による聞き取り調査の発表。「ハラスメントやいじめは確認できなかった」と完全否定した。その一方で超過労働は認めて謝罪し、木場氏が辞任することを明かした。
 
会見が始まって1時間以上して週刊文春の記者が「ご遺族の代理人が『いじめがなかったことなど納得できない』と言っています」と尋ねた。文春の記者は、配られた資料をいち早く遺族弁護人に送ったのか。木場理事長は驚いた様子で「答えられません」とした。
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10面~11面
関東大震災100年 横浜の朝鮮人虐殺 巡査告げた「武装せよ」(栗原佳子)
1923年9月1日午前11時48分に発生したマグニチュード7・9の大地震は、震源に近い神奈川県全域に未曽有の被害をもたらした。建物倒壊、火災、土砂崩れ、津波ーー。特に横浜は壊滅状態で、陸の孤島と化した。そこで起きた朝鮮人虐殺は東京以上に大規模だったとされる。しかし、詳しい実態はいまも分からない。「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会(以下、神奈川実行委)」の山本すみ子さんと今本陽子さんの案内で虐殺現場の跡地をフィールドワークした。

JR横浜駅から徒歩10分。住宅街の急な坂道を上りきると、視界が開けた。10月28日、神奈川区高島町の高島山公園。ヒロシマ講座(竹内良夫さん主宰)の連続フィールドワーク「虐殺100年の現在地~歩いて考える関東大震災」の横浜編はここからスタートした。戒厳令下、神奈川の司令部が置かれた場所でもある。
 
「今夜、此方面へ不逞鮮人が三百名襲来することになって居るそうである」「十六歳以上六十歳以下の男子は武装して警戒して下さい」
 
2日午後、巡査が住民や避難者に告げた言葉を教師の八木熊次郎さんが日記に書き留めていた。八木さんは市街地から避難。同じく2日に避難した黒河内巌さんは同日の日記に「朝鮮人が飲用水井戸へ毒を打ち込みたりとて鮮人と見たら皆打殺せと極端なる達しあり」とつづった。
 
「神奈川区は大虐殺地域だったのです」と山本さん。横浜中心部は大火に見舞われ、神奈川区を管轄した神奈川署以外の警察署は全焼した。虐殺は火災エリア周辺で発生。避難地が虐殺の現場と化し、この高島山周辺でも虐殺が繰り広げられた。
 
留学生らでつくる在日本関東地方罹災同胞慰問班調査班が被災地を回った。犠牲者数6661人、うち神奈川県が3999人を占めた。しかし、司法省調査では神奈川県2人、横浜市内はゼロとされた。
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12面~13面
ウクライナ最新報告 負傷兵の病院も標的(西谷文和)
ポーランド、ワルシャワ西駅のバスセンターから夜行バスでキーウへ。キーウには正午に着く。昼のバスに乗ってしまうとキーウ着が深夜、ウクライナには夜間外出令が出ているのでバス停で野宿する羽目になる。なので夜行バスで行く。乗客のほとんどが女性と子ども。18歳以上、60歳以下のウクライナ男性は原則として国に残らねばならないので、ポーランドに脱出できるのは原則、女性と子どもと老人だ。
 10月5日正午、キーウ着。通訳のダニエルと再会。下町のアパートにチェックインして取材開始。まずはキーウ郊外のイルピン陸軍病院へ。実はダニエルの父親は赤紙で軍隊に取られ、東部の激戦地バフムトで戦闘中、撃たれて背中に重傷を負っている。50代でも前線に出向くのだ。以来、父親は自宅でふさぎ込み、仕事もせず酒を飲む毎日。おそらくPTSDになっている。父親と一緒に戦っていた友人兵士がイルピンの病院に入院していて、インタビューに応じてくれるという。さっそくバスでイルピンに向かう。
 
イルピン川に架かる橋が修復工事中。2022年2月24日、北のベラルーシからロシア軍が侵攻。キーウ郊外のブチャを占領した時、「ウクライナ領土防衛隊」が自然発生的に結成され、ボランティア兵士たちがイルピンに集結。北(ブチャ側)のロシア軍と南(イルピン側)の領土防衛隊の間で壮絶な銃撃戦が始まり、人々はこの川を越えてキーウに逃げた。あれから1年8カ月。まだ戦争は終わらない。突然バスがストップし、ここからは徒歩。アスファルトの道がここで途切れているのだ。この先は舗装が剥がされた地道になっている。原因はロシア軍の戦車。戦争初日に大量の戦車がこの街にやってきて、その重量で道路が傷だらけになり、普通車は通行不能になった。戦争は何もかも壊していくものなんだなーと、改めて実感。道路も破壊されているが、両サイドのマンションもトータルに破壊されている。22年3月、ロシア軍が撤退するまでの約1カ月、ここで激しい銃撃戦になり、逃げ遅れた人々が虐殺された。ミサイルや戦車砲が雨あられのように撃ち込まれた。ブチャのマンションはすでに修復されていたが、イルピンのマンションもようやく復旧工事が始まった。もうすぐ厳しい冬がやってくる。住居の確保は喫緊の課題だ。
 
イルピン陸軍病院へ。周囲のビルは爆撃で破壊されている。傷ついた兵士が集まるこの病院は、いまもロシア軍の標的になっている。軍事機密満載の病院、ビデオカメラを回すのは厳禁。手足を失った兵士、破壊されたビル。撮影したいが我慢せざるを得ない。ダニエルの父親の友人、ブジャクさんをお見舞いするという形で、許可を得る。病院内部には、まだ当時の塹壕があり、病棟の壁には多数の銃痕。案内板には穴が空いている。
 
松葉杖のブジャクさん(41)が病棟から出てきた。病院の中に森があって、森の中の木陰、病棟が写り込まない形で撮影開始。ブジャクさんは、東部の激戦地バフムト近郊のクリシュフカの前線で戦っていた。相手はチェチェン紛争でロシア側に立って虐殺を繰り返してきたアハマド将軍率いる民間軍事会社。ワグネルのチェチェン版だ。クリシュフカで4カ月戦った。7月末、いつものように前線で戦っていた時のこと。塹壕にロケット弾が飛び込んだ。
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14面~15面
ヤマケンのどないなっとんねん 傷とホコリの議員たち(山本健治)
岸田内閣の閣僚や政務三役、自民党幹部の不祥事、問題言動などアホらしくて書く気もしなくなっていたのだが、まだ出てきそうである。
 
テレビで訳知り顔に解説しているコメンテーターたちの中には「議員たちの身体検査を十分にしていれば問題も出てこないのに首相の周辺がダメなのだ」というようなことを言っている者もいたが、問題は身体検査ではない。いまや「叩けばホコリが出てくるやつ」や「スネに傷持つやつ」が議員になっているから内閣改造や党人事のたびに問題言動や疑惑が暴露されるのだ。
 
現在の政府、首相や閣僚たちは資質も資格も見識もない、どうしようもない連中ばかりになって、完全に統治能力を失ってしまったのである。こんな情けない首相と内閣、与党内に次の首相を狙う人物がいたり、野党がしっかりしていれば、とっくの昔に退場させられ、新たな首相、内閣が生まれているはずである。
 
だが、そんな人物が与党にはいないし、しっかりした野党も存在しないのが、情けない現状である。次を狙っているとウワサされている自民党茂木幹事長は「明智光秀になりたくない」などと言っているが、そう言うのなら明智光秀でないやり方で天下を取ればいい。こんな言い方しかできない人物の下に人は集まらない。いつまでたっても首相にはなれないし、誰も首相にしたいとは思わない。
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16面~17面
フクシマ後の原子力 世界の反発恐れ棄権(高橋宏)
イスラエルとイスラム組織ハマスとの軍事衝突が激しさを増している。圧倒的な軍事力を駆使して、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を強め、その標的は難民キャンプや病院にまで及んでいる。11月14日現在で双方の死者は1万2千人を超え、そのうちの1万1千人余りはパレスチナ側であり、ガザ地区当局によれば5千人弱の子どもたちが犠牲になった。すっかり目立たなくなっているが、ロシアとウクライナの戦闘も続いており、日を追うごとに犠牲者は増え続けている。
 
イスラエルとハマスとの戦争の最中、5日にとんでもない発言が飛び出した。イスラエルの極右政党「ユダヤの力」に所属する閣僚が、ラジオ番組でガザ地区への核兵器の使用について「可能性の一つだ」と肯定する発言をしたのだ。ネタニヤフ首相はすぐに否定し、閣議への出席停止を決めたが、罷免するには至っていない。ネタニヤフ首相はハマスに対し「根絶やしにする」と公言しており、核兵器を使用しない保証はない。
 
ロシアも、7月にメドベージェフ前大統領が、ウクライナの反転攻勢が成功した場合に「核兵器を使用せざるを得なくなる」とソーシャルメディアに投稿して世界に衝撃を与えた。ロシアの核戦略の基本原則では、通常兵器による攻撃であってもロシアの国家的存続が真に脅かされたならば、核での反撃が認められている。メドベージェフ氏は、これに基づいて核兵器使用に言及したと考えられる。
 
どちらも、極端な考えを持つ人間の荒唐無稽な発言と、片付けるわけにはいかない。かつて広島、長崎に原爆を投下した際、アメリカの大義名分は「戦争を終結させるため」であったことを思い返してほしい。少なくともイスラエルやロシアは、抑止力という名目を踏み越え、核兵器を脅しと戦争終結の手段にしようとしている。
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18面
三池炭鉱爆発事故60年 高次脳障害支援法を(矢野宏)
死者458人を出し、戦後最悪の炭鉱災害となった福岡県大牟田市の三井三池炭鉱三川坑(みかわこう)炭じん爆発事故から60年。839人が一酸化炭素中毒となり、記憶障害などの「高次脳機能障害」に今も苦しんでいる。惨事を語り継ぐ集会「原点はここにあった 高次脳機能障害と現代社会」(三池炭鉱炭じん爆発から60年イベント実行委主催)が11月10日、大阪市阿倍野区の区民センターで開かれ、全国に70万人いると言われる高次脳機能障害患者を支援する法律の制定を呼びかけた。(矢野宏)
 
事故は1963年11月9日に発生。坑内で脱線した炭車から出た火花が巻き上がった炭じん(石炭の粉末)に引火、大爆発を起こした。一酸化炭素が充満し、命を取り留めた労働者の多くが高次脳機能障害を負った。一酸化炭素中毒で脳が低酸素状態に陥り、長い闘病生活を強いられた。目に見えない障害のため、「仮病」「なまけ病」などと言われて孤立。家族に暴力を振るう人もいた。
 
事故から3年後、国が労災法の適用を打ち切ったため、患者家族らは救済のための特別立法を求めて国会に請願。67年7月には75人の妻たちが地下350㍍の灼熱の坑底に6日間144時間座り込み、世論を動かし法案成立に向けて大きな力となった。
 
72年には患者と家族が三井鉱山に損害賠償を求めて提訴。93年の福岡地裁判決で、効率化を優先させて炭じんの清掃員を削減させた会社の過失責任が認められたが、三井三池炭鉱は97年に閉山した。
 
集会は3部構成。1部では、実行委代表で、坑内で救助に当たった元三池炭鉱労組役員の立山寿幸さん(88)=堺市=が「爆発で橋などが吹き飛び、15人ほどの遺体が散乱していた。キャップランプが上を向いたり、下を向いたりして埋まっていた」と振り返った。事故翌日には犠牲者の収容が本格化し、立山さんは次々と運ばれてくる遺体をトラックからおろす作業に当たったという。
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19面
大阪市の木を切る改革 予算不足垣間見え(矢野宏)
大阪市があいまいな選定基準で公園樹などを伐採しているのではないか。「大阪市の街路樹撤去を考える会」(渡辺美里代表)が樹木医に鑑定を依頼した結果、伐採・撤去の対象の中には健全な樹木が含まれていることが判明した。市の緑化課に問いただすと、答えは二転三転した。
 
大阪市は「公園樹・街路樹の安全対策事業」(2018~24年度)を進めるため、伐採する木を選ぶようコンサルタント会社に委託し、2021年3月に報告書を受け取った。樹木医の診断をもとに樹木の状態に応じて、a「保存」、b「剪定または保存」、c「剪定または保存(落枝などの危険性)」、d「要経過観察」、e「要注意樹木」、f「伐採(台風などで倒木の危険性)」、g「伐採(倒木の危険性)」の7段階で判定していた。
 
例えば、扇町公園で今年度中に伐採予定のケヤキは軽い方から2番目の「b」判定。考える会が独自に鑑定を依頼した一般社団法人「地域緑花技術普及協会」代表理事で樹木医で農学博士の細野哲央さんも9月の現地調査で、「活力・樹形とも非常に良好」「安全・安心に支障をきたす事情は見当たらない」と鑑定している。 渡辺さんらが11月2日、市緑化課と面談したところ、課長は「コンサルがいかなる判定をしていても、3年前の樹木医の診断で『異常』が指摘されていれば、それが軽いものであってもリスクが少しでもあるので伐採する方針だ」と明言した。
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20面
読者近況(矢野宏)
青島記者が開高健賞

【東京】毎日新聞記者の青島顕さんの「MOCT(モスト)『ソ連』を伝えたモスクワ放送の日本人」が「第21回開高健ノンフィクション賞」に選ばれ、11月17日に東京・内幸町の帝国ホテルで贈呈式が行われた。
 モストとは、ロシア語で「架け橋」のこと。第二次世界大戦中の1942年に旧ソ連で日本向けのラジオ放送を開始したモスクワ放送が舞台。戦後の東西冷戦下で、モスクワ放送から流れる日本語放送を担った日本人がいた。目的はソ連の状況や社会主義の理想を伝えるプロパガンダか、架け橋を築くことだったのか。日本人スタッフの人間模様を丹念な取材で描いた。(矢野)

朗読劇「東義久の世界」

【京都】女優の遠藤久仁子さんが主宰する「二人だけの劇場セザンヌ」が12月23、24日と2024年1月27、28日、作家の東義久さんの作品「童話屋でござる」を取り上げ、語りと朗読劇として公演する。
 劇団を40年間続けて1400回以上の公演を重ねてきた遠藤さん。昨年は、炭鉱の「女坑夫」を描いた一人芝居を筑豊各地で公演した。「41周年の新たな取り組みとして、京の作家、東さんの作品を取り上げ、久しぶりに京都の物語の世界を楽しんでいただきたい」と語っている。
 開演時間は12月23日(土)と1月27日(土)午後1時~と3時~、12月24日(日)と1月28日(日)午後3時~。
 会場は京都市南区東九条北烏丸町のセザンヌアトリエ(南図書館向かい)入場料は一般1500円、学生1000円、小中高校生500円。
 問い合わせは、劇場セザンヌ(075・205・1733 FAX075・672・3426)まで。  (矢野)

師走の「あみだ池寄席」

【大阪】噺家の露の吉次さんが会主をつとめる「第66回あみだ池寄席」が12月10日(日)午後2時~西区堀江の和光寺本堂で開かれる。
 師匠の二代目露の五郎兵衛さんから引き継ぎ、年4回開催。2023年の締めくくりは、吉次さんが「兵庫船」「厩火事」の2席を披露するほか、露の端さんと林家染吉さんがゲスト出演する。
 和光寺へは地下鉄千日前線「西長堀駅」⑤出口から東へ徒歩2分。前売り1500円(当日2000円)。
 問い合わせは吉次さん(06・6491・3554)まで。          (矢野)

沖縄DVD上映会

【大阪】「はごろも九条の会」世話人代表の池田憲彦さんから「DVD上映会のご案内」ハガキが届いた。
 「沖縄返還時に日米間で交わされた多くのやり取りを見ながら、今に至る沖縄問題を考えてみたいと思います」
・日時 12月16日(土)午後1時~3時
・場所 高石市の羽衣公民館(パンセ羽衣3階)
・交通 JR東羽衣駅、南海羽衣駅から西へ徒歩5分
・入場無料
 池田さん(090・3873・3210)まで。(矢野)

21面
経済ニュースの裏側 金融緩和の功罪(羽世田鉱四郎)
マネーの氾濫 マネーが増えすぎると、モノ・サービスとの均衡が崩れ、本来のあるべき価格より高くなります。それがインフレです。通貨自体の価値も下落します。2013年から始まったアベノミクスは、金融緩和によるインフレ誘導でした。その後遺症は、今も大きな影響を及ぼし続けています。
 
通貨の下落(円安) 円と主要通貨ドルを比較すると、年間平均では、12年が1㌦=79円でしたが、22年は131円、直近では150円に。1ユーロも、12年が102円、22年は138円となり、直近では160円です。場当たりの経済政策を続ける政府は、補正予算案で、国債(借金)の追加発行を行い、今年度の新規の国債発行は44兆円余りの見通しです。23年6月末の国債残高は1240兆円。中央銀行(日銀)が半分を保有します。参考までに、世界の主要国の政府債務残高をご紹介します。GDP対比です。米国121%、フランス111%、ドイツ66%。日本は260%で、経済不安が懸念されるギリシャ(178%)やイタリア(144%)を上回る水準です。
 
好調な法人業績 一方、法人の決算は極めて好調です。国税庁の資料によれば、22年度決算での全国の法人申告所得は前年比7%増で、2年連続の増収増益です。また23年9月決算の上場企業では、3期連続で、純利益が過去最高の見通し。総合商社では、昨年度の営業利益が軒並み1兆円を超え、過去最高の利益を計上しました。資源高に加え、予想を上回る円安が、利益を押し上げた形です。
……

22面
会えてよかった 久高政治さん⑦ 米国資料で事件の真相明らかに(上田康平)
桜澤論文には、立法院特別委は当
初から被災者を支援していたが、米
軍からの補償が進まない中、被災者、
支援団体は運動を展開し、本土への
訴えも開始、補償問題は解決した、
とあり、私も事件の全体像を知った。
 あとは米国公文書館資料である。
 「資料集 石川・宮森の惨劇
  米国公文書館文書に見る
  ジェット機墜落事件」の発刊
 2016年、久高さんはこの資料集の監修・翻訳にあたる方に米国での資料収集の協力を依頼、渡米準備に入る。墜落事件60周年の19年に資料集として公開するつもりであった。
 ところが16年12月、手に入れたか
った米国公文書館のUSCAR(米
国民政府)関係文書をすでに持って
いた方から寄贈していただくことが
できた。監修者の方がミカン箱一箱
分、全部、翻訳してと依頼されたと
資料集解題に書いておられますねと
言うとプリントしたら2000枚に
なったのだという。17年2月のこと
だった。4月から持ち込まれた資料
 の検討が始まり、12名
 の方で翻訳。空軍の事
 故報告書と合わせて墜
 落事件60周年の19年6
 月、資料集は発刊され
 た。
……

23面
日本映画興亡史 千本組異聞⑥ マキノに影響与えた浅草(三谷俊之)
笹野末三郎が上京したのは22歳の時だった。最初に身を置いたのは、浅草・千束町に一家を構える演歌師の元締めのテキヤ飯島一家系列の親分で、「民謡と俗謡社」を興した倉持忠助だった。柏木隆法が『千本組始末記』で述べているように「当時の浅草はまさにヤクザの文化が華ひらいた時代」でもあった。もともと浅草は芝居や映画などでおなじみの新門辰五郎の縄張り。浅草寺境内一帯のヤクザやテキヤは、新門一家に場代を払っていた。ただ明治を過ぎ、大正に移行してくると他のヤクザやテキヤが力を持ってくる。
 
ヤクザとテキヤだけではない。当時の浅草は浅草12階と呼ばれた凌雲閣がそびえ、日本一の繁華街だった。そして、浅草オペラの全盛期でもあった。大正5(1916)年にアメリカでダンスを学んだ高木徳子が浅草六区の活動写真館「キネマ倶楽部」で10日間にわたって、アメリカ流のオペレッタを昼夜連続公演し、大人気を博したのを嚆矢とする。
 
その後、作曲家の佐々紅華や興行師の根岸吉之助らが「歌劇団」を起こして一大ブームをつくった。「浅草オペラ」は大衆的で、若者のものだった。その熱狂的なファンは「ペラゴロ」と呼ばれた。
 
文士劇を売りものにする特異なオペラ団『常磐楽劇団』には、虚無主義者でアナキストの辻潤たちも舞台に立った。客席や楽屋には大杉栄や谷崎潤一郎がいた。この館を中心に今東光やサトウハチロー、若き宮沢賢治、小林秀雄、今日出海、東郷青児、川端康成らが集った。大杉は伊藤野枝とともに、浅草12階下を闊歩していた。
……

24面
坂崎優子がつぶやく エコでないトイレ自動機能
今年、トイレをリフォームしました。新型コロナも収束していない上に、これからもいろいろな感染症が流行するだろうと、手を触れずにふたが開いて水も流せる、オート機能のあるものを選びました。
 
リフォームを終え使い始めると、気になるところが出てきました。まずはふたの開閉。初期設定ではふたが開いたまま水が流れるようになっていて、ここは閉めてから流れてほしい。選んだ機種は変更が可能でしたが、メーカーによってはふたを閉めてから流すことができないものもあるようです。今回はそこまでチェックしていなかったので、あとからできないとわかってがっかりする可能性もありました。欲しい機能は、商品を選ぶ前に明確にしておく必要があります。
 
そして今回私が最も気になったのは、水の流し方です。「大」と「小」を判断していないことがわかったからです。ふと「どのくらい正確かな」とレバーの動く方向を毎回見てみると、ほとんど「大」の水が流れていたのです。これでは節水タイプに変えた意味がありません。
 
そこでどういう判断をしているのかを調べてみました。うちの機種は、座っている時間が30秒以内ならば「小」、それ以上なら「大」で流します。実際計ってみましたが、いつものペースで使用すると30秒をオーバーします。毎回「大」で流すはずです。この設定もメーカーによって異なり、50秒のところもありました。
……

25面~29面
読者からのお手紙&メール(文責・矢野宏)
コロナで巣ごもり
体力気力失いそう

奈良県大和郡山市 吉松郁美
 うずみ火事務所に顔を出さないまま、今年も残るところ50日余りとなりました。大阪にも3年間行けていません。体力も気力も失われてしまいそうで心細いですが、「私の灯台 新聞うずみ火」を励みに毎日を過ごしています。
 釜ヶ崎フィールドワークに参加したかったです。西成警察署に毎年、「労働者の詩集」をいただきに行っていました。男物の衣服を段ボールで送ったり、カンパしたり、三角公園での炊き出しを手伝ったり、ちょこちょことかかわっていましたが、コロナがはやってからはまったく何もやっていません。
 以前、歌手の加藤登紀子さんが三角公園で歌ったこともありましたが、ずっと前の話でしょうね。水野阿修羅さんの案内で回れば、もっと釜ヶ崎のことを知ることができたのに残念です。
 空襲証言DVDの制作にわずかですが、お役立てください。忘年会の記事もうらやましく読みました。
 (お手紙にはたくさんの切手が同封されていました。ありがとうございます。まずは吉松さんに礼状を)

進まぬ少子化対策
首相はいつ応える

  埼玉県狭山市 根橋敬子
 少子化問題はなぜ、解決しないのか。岸田首相は「従来とは次元の異なる対策を実現する」と表明しながら何も進んでいない。
 子どもが欲しくても産むことができない人もいるだろう。初めから産まないと決めている人もいると思う。生活苦から産めない人々も少なくないだろう。男女平等というが、まだまだ男社会だ。その中でスキルを磨き、上を目指す中で、子育てができるだろうか。
 例えば、出産間近まで出社したとしても、出産すれば最低数カ月は職場復帰はできないだろう。その間も社会は動く。
 今は0歳から預かってくれる保育園も増えた。しかし順番待ちだ。会社に保育所を備えているところもわずかだができた。授乳もできるそうだ。だが心配なのは変わらない。熱が出たと言われれば帰宅せねばならない。仕事のストレスと育児のストレス。たまったものではない。男性で育児休暇を取っている人は数%だという。たまに1年とった人がいると、ニュースになるぐらいだ。
 離婚すれば慰謝料を払わぬ元夫も多い。私の周りにもそのために子供に当たる人が何人かいる。子供は無事に育つだろうか。
 多くの子供が貧困の中で、苦しい生活を強いられている。その上、さらに産めというのか。
 1年間7万円の減税だって?1カ月に、ではない。戦闘機や万博など、無駄なお金はジャンジャン使うのに。
 いつから日本はこんな心の貧しい国になったのか。岸田首相、答えをどうぞ。
 (円安と低成長でこの国の経済力は低下しています。実質賃金も減り続け、安い賃金に甘んじているのが実情です。こんな日本に誰がした?)

……

26面
車いすから思う事 「お願いします」私の変化(佐藤京子)
介助犬イムア君と出かける時、外出先での用足しを避けるため、一度促してから「介助犬(お仕事中です)」マントをつけて家を出る。散歩は60~90分ほどだが、行き先は特に決めない。20分ほど歩き、店舗に入る前にもう一度促す。トイレ用のシートを敷いて準備すると、イムア君が腰を落としてトイレをする。排せつ物をビニール袋に入れ、シートをたたんで車イスの下に片づけるのだが、手が足りない。片手にビニール袋を持ち、片手だけでシートたたむことは至難の業だ。イムア君は今、トイレのシートを拾って渡す練習している。これができるようになると、ずいぶん助かる。
 
いくら介助犬とはいえ、トイレを我慢できない。失敗を繰り返すと、犬自体がどこでしてもよいと錯覚してしまう。それだけは避けたい。最近、イムア君とはいい感じで「トイレする?」の声掛けに集中できるようになった。これまで、店内や電車・バスで失敗したことはない。この状態を維持していくことが大事だと思う。
 
行き先を決めずに歩いているが、最近はコーヒー店に立ち寄ることが増えた。ここでも、トイレをさせてから。近くに駅へ向かう通路があり、トイレをさせるのだが、人通りが絶えない。最近、よく「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれる。通行のじゃまにならないかと心配していたが、声をかけてもらえるのはうれしい。そんな自分の変化に気づく。今までなら「お手伝いをしましょうか」と声をかけられても、「大丈夫です」と応えていた。他人に犬のトイレの準備を頼むのは気が引けたからだ。だが、最近は「ありがとうございます。お願いします」と応えるようになった。あれをしてこれをしてと頼むのは苦手だったが、声をかけてくれた人もドキドキしているだろうと思う、心のゆとりが出てきたようだ。
……

27面
絵本の扉「こんとあき」(遠田博美)
1986年生まれの娘に毎夜読んでいた絵本の中で、読んだ回数が一番多かったのが林明子さんの作品でした。『こんとあき』は娘が3歳の時に我が家にやってきました。
 
きつねのぬいぐるみの「こん」は、おばあちゃんに頼まれて赤ちゃんのお守りに砂丘町からやってきます。まだ赤ちゃんのいない籠の前にいるこんは退屈。次のページには、赤ちゃんの「あき」が眠っていて、あまりの可愛さにビックリしているこんがいる。あきが生まれて数年経った時、こんの腕がほころびてしまい、こんとあきは連れだって直してもらいに砂丘町のおばあちゃんの所へ。初めて電車に乗るあきを、こんは常にサポート。お腹が空いたらどうするのと不安げなあきに、こんは「だいじょうぶ」とお弁当を買いに行く。心配するあきにいつも「だいじょうぶ」と安心させるのです。
 
けれど、駅弁を買った帰りにドアにシッポを挟まれて一転ピンチに。車掌さんの機転で事なきを得て、砂丘町に到着。砂丘を越え、おばあちゃんの家までまた冒険が始まります。大きな犬に出会っても「だいじょうぶ。ぼくがついているからね」とあきを守る。犬にほえられても砂に埋められても、「だいじょうぶ。だいじょうぶ」と小さい声で安心させようと励ますのです。
 
最後はあきに背負われ砂丘を下りますが、小さい声で「だいじょうぶ。だいじょうぶ」と言い続けるこん。絵本の文字がどんどん小さくなり、読み手にこんの健気さを伝えます。ようやくおばあちゃんの家にたどり着き、綻びを直してもらったこん。その笑顔はとてもさわやかなです。
……

30面
うずみ火掲示板 豊中空襲記録映画 12月17日に上映会(矢野宏)
「豊中に平和と人権に関する資料館を求める会」事務局の山東健さん(78)が企画・監督を務めたドキュメンタリー映画「神崎川―豊中南部空襲6月7日の記録」(50分)がこのほど完成し、12月17日、豊中市立地域共生センターで上映会を行う。
 
太平洋戦争末期の1945年6~7月、豊中市は6回の空襲に見舞われ、計575人が犠牲になった。最も被害が大きかったのが6月7日の第3次大阪大空襲だった。来襲したB29は409機。初めて1㌧爆弾が投下されたあと、焼夷弾による爆撃、さらには138機の米戦闘機P51ムスタングによる機銃掃射も加わった。
 
実はこの日の攻撃目標は大阪陸軍造兵廠だった。現在の大阪ビジネスパーク、大阪城公園の東部と大阪環状線を挟んだ東側に広がる東洋一の軍需工場だ。だが、大阪の上空に梅雨前線が張り出し、豊中市や隣接する吹田市などを「誤爆」したものと見られている。
 
神崎川をはさみ大阪市淀川区に隣接した豊南地区は、当時は豊能郡小曽根村だった。農地が広がる中に軍需工場が立地しており、大きな被害を出した。
 
上映会は午後2時から。公開に先立ち、ドキュメンタリー「流言飛語百年」などを制作した毎日放送ディレクターの亘佐和子さんと「神崎川」の監修・語りをつとめた矢野との対談が予定されている。制作カンパ1000円。問い合わせは山東さん(090・3275・9521)まで。

30面
編集後記(矢野宏)
野球が大好きだった黒田清さんは、セリーグは阪神タイガース、パリーグでは阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)の熱烈なファンだった。阪神が18年ぶりのリーグ優勝、オリックスがリーグ3連覇を達成し、今年の日本シリーズは59年ぶりの関西決戦としても盛り上がった。黒田さんが生きていたら、仕事に手がつかなかっただろう。▼この号がお手元に届く頃には大阪と神戸で優勝パレードも終わっているだろうが、姫路の谷野勉さんもお怒りのように、運営費を賄うクラウドファンディングも低調だ。21日時点で1万1600人以上から約9000万円が集まったが、目標額5億円の2割に満たない。▼低迷の理由は、パレードに絡めて大阪万博をPRするような姿勢が批判を招いたからだ。大阪府の吉村知事は、パレード開催を発表した記者会見で、万博のキャラクターとともに登場し、「万博を一緒に盛り上げたい」と強調。府が開催費用を集めるため、府教委を通じて教職員にクラウドファンディングの周知を要請したことも「寄付の強制だ」と反発を招いた。▼府市がパレード来場者の誘導などをする要員として職員計3000人にボランティアを募り、スタッフジャンパーを支給するのみ。一方、兵庫県と神戸市は休日勤務扱いとなることから、待遇差に不満が漏れる事態を招いている。▼府関係職員労働組合の小松康則委員長は「知事のトップダウンで職員の多くが長時間労働を強いられている。府には絶対評価で毎年約15%の職員を下位評価にする人事制度があり、ボランティア要請に『強制』と感じる職員は少なくない」と語っていた。ある川柳を思い出した。「黒田記者 存命ならば 何と書く」 (矢)

31面
うもれ火日誌(矢野宏)
10月9日(月・祝)
 矢野 午後、大阪市西区の新阿波座公園から難波までの「あかんやろ!カジノ 女性パレード」を取材。力強い。
10月11日(水)
 栗原 午前、群馬県藤岡市の市歴史館で、文化財保護課が保管する関東大震災時の藤岡町の関連文書を閲覧、撮影。午後、群馬県庁へ。「群馬の森」追悼碑をめぐり再び県を提訴した市民団体の会見を取材。夕方、藤岡事件を語り継ぐ市民の会の会議を取材。
10月14日(土)
 午後、新聞うずみ火主催の釜ヶ崎フィールドワーク。長年、日雇い労働者として暮らしてきた水野阿修羅さんの案内で現地を回った後、新井信芳さんの居酒屋「グランマ号」で懇親会。
10月15日(日)
 矢野、栗原 午後、近鉄特急で名古屋へ。パレスチナ自治区ガザ地区について「パレスチナこどもキャンペーン」スタッフに話を聞く。夜、ガザ空爆反対を訴える街頭アピールを取材し帰阪。
10月18日(水)
 矢野、夕方、大阪市北区の扇町公園で「大阪市の街路樹撤去を考える会」の渡辺美里さん、谷卓生さんの案内で伐採対象の樹木を見て回る。渡辺さんらが依頼した樹木医が健全と鑑定した木まで対象になっており、選定基準のあいまいさが浮き彫りに。
10月19日(木)
 「水俣病被害者救済措置法」に基づく救済の対象外となった128人が国と熊本県、チッソに損害賠償を求めた訴訟で、国の救済策の見直しを迫った大阪地裁判決を不服として国などが控訴。矢野、栗原 午後、大阪府島本町に住む原告、前田芳枝さんに話を聞く。
10月20日(金)
 矢野、栗原 夕方、水俣病第2次近畿訴訟の原告、白川良子さんを取材した後、京都大へ。緊急学習会「ガザとは何か」で、パレスチナ問題に詳しい早稲田大教授、岡真理さんの話を聞く。
 午後、石田冨美枝さんが新聞折り込みチラシのセット作業に。
10月23日(月)
 午後、柳田充啓さんが35年物の梅干しを持参。新聞折り込みチラシのセット作業を手伝ってくれる。
10月24日(火)
 夕方、217号となる新聞うずみ火11月号が届く。長谷川伸治さん、工藤孝志さん、康乗真一さん、大村和子さん、樋口元義さん、多田一夫さんの手を借りて発送作業。郵便局の回収にぎりぎり……間に合わず。残りの新聞は翌日。
……

32面
うずみ火講座(矢野宏)
2024年のスタートを飾る「うずみ火講座」は1月27日(土)午後2時半~大阪市浪速区の市立難波市民学習センターで開催します。パレスチナ問題やアラブ文学が専門でパレスチナ自治区ガザへの渡航経験がある早稲田大教授の岡真理さんを講師に招き、パレスチナのガザで何が起きているのかなどについて解説してもらいます。
 
イスラム組織ハマスが10月7日、イスラエルを奇襲攻撃して以来、自衛を名目にしたイスラエルによる虐殺が繰り広げられています。ガザの犠牲者は1万2000人を超え、その半数が子どもです。岡さんはこう訴えています。
 
「今、起きていることは、暴力の連鎖でも憎しみの連鎖でもありません。テロリストに対する自衛の戦いでもありません。イスラエルが75年前に行ったパレスチナの民族浄化を完遂するためのジェノサイドです」
 
一日も早い停戦を祈りつつ、皆さんの参加をお待ちしています。資料代1000円、学生500円。
 
会場はJR難波駅直結、OCAT4階。地下鉄なんば駅から徒歩5分
32面
忘年会のお知らせ(矢野宏)
12月2日(土)午後5時とお伝えしましたが、午後6時からに変更します。新宿2丁目の中華料理店「隋園別館・新宿店」(都営線「新宿3丁目駅」⑤出口から徒歩3分)で開催します。二次会は「海森2号店」(03・3355・5183)で。
 翌3日(日)の埼玉読者会は正午に西武新宿線「新所沢駅」西口改札に集合。徒歩5分の「デルフィーノ新所沢」で(会費5000円)。会食後は本川越に移動し、喜多院などを散策する予定です。申し込みは根橋さん(090・9245・0531)まで。
 大阪忘年会は9日(土)午後6時~淀川区宮原の韓国料理店「セント」(地下鉄御堂筋線「東三国駅」から徒歩3分)で開催。会費は4500円。近くの店で二次会も予定しています。初めての方もご参加ください。


「九条の会」メールマガジン 2023 年 11 月 25 日 第404号

2023-11-26 17:20:06 | 転載・政治社会と思想報道
★九条の会 メールマガジン ★ 第404号 ★
★2023年11月25日発行★    「九条の会」mag@9jounokai.jp ★
★憲法9条、未来をひらく★    転送/登録歓迎 http://www.9-jo.jp/ ★



 第404号の主な内容 

■事務局より
◇サイトのトップページ上部から「メルマガ登録」を
■各地から
◇東松山九条の会(埼玉県東松山市)、◇憲法を守る加茂9条の会(宮城県仙
台市)、◇みやぎ憲法九条の会(宮城県)、◇東松山九条の会(埼玉県東松山
市)、◇えびな・九条の会(神奈川県海老名市)、◇九条の会足立連絡会(東京
都)、◇調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)
■活動報告
◇えびな・九条の会(神奈川県海老名市)
■編集後記 ガザがひどいことになっている。
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はmag@9jounokai.jp に投稿して下さい。掲載は原則として「九条の会」関係
の催しに限り、1行事1回掲載とします。このメルマガは毎月10日、25日
発行です。投稿される方は発行日の3日前までにお願い致します。原稿はチラ
シなどの添付ではなく、できるだけ掲載形式でデータを作ってお送りください。
編集に際して若干、手を加える場合があります。
 掲載の行事は、新型コロナ感染症の関係で中止になる場合があります。あら
かじめ主催者にご確認ください。               (編集部)
● 東松山九条の会(埼玉県東松山市)
ミニ映画会・武力で平和は守れない
 医師・中村哲 現地35年の軌跡「荒野に希望の灯をともす」DVD版上映会
日時:12月1日(金)14:00〜16:00
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● 憲法を守る加茂9条の会(宮城県仙台市)
憲法9条ってなにっしゃ Part57「ミサイル買うより税金減らして生活支援を」
〜憲法9条、13条、25条の実質化を目指して〜
日時:12月2日(土) 13:30〜15:30
<詳細はこちらをクリックしてください>
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20231125.htm#c
● みやぎ憲法九条の会(宮城県)
大軍拡・改憲 NO!「憲法9条を守り生かす」宮城のつどい2023
日時:12 月 3 日(日)13:00〜16:00(開場 12:00)
<詳細はこちらをクリックしてください>
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20231125.htm#d
● 東松山九条の会(埼玉県東松山市)
第19回東松山九条の会記念講演&総会
日時:12月3日(日)13:00〜
<詳細はこちらをクリックしてください>
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20231125.htm#e
● えびな・九条の会(神奈川県海老名市)
映画『医師中村哲の仕事・働くということ』上映会
    〜憲法9条の理念を体現した生き方に学ぶ 
12月8日(金)18:45〜20:00
<詳細はこちらをクリックしてください>
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20231125.htm#f
● 九条の会足立連絡会(東京都)
第8回不戦のつどい
日時:12月8日(金)18時30分〜20時30分  
<詳細はこちらをクリックしてください>
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20231125.htm#g
● 調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)
第196回(12月)例会
<九条の会年末大行動に呼応企画 調布「憲法ひろば」発足19年記念> 
 戦争への道 軍事大国化と明文改憲を許すな!
日時:12月10日(日)13:30〜
<詳細はこちらをクリックしてください>
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20231125.htm#h
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┃ ☆ 活動報告 ☆                        ┃
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● えびな・九条の会(神奈川県海老名市)
ガザ連帯、平和への思いあふれる駅前行動に
<詳細はこちらをクリックしてください>
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┃ ☆ 編集後記 ☆                        ┃
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● ガザがひどいことになっている。
 このために力を割きたい。(T)
<詳細はこちらをクリックしてください>
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転載【東京新聞】2023年11月24日 06時00分

2023-11-24 06:55:37 | 転載・政治社会と思想報道
「自衛隊の南西シフト」で「戦争の姿が見え始めた」 沖縄・鹿児島の人々が国会前で訴えた切実な思い


 沖縄も日本も戦場にさせるな―。政府が進める沖縄県名護市の辺野古(へのこ)新基地建設や自衛隊の南西シフトに反対する集会が23日、国会前で開かれた。同日に那覇市であった「県民平和大集会」に全国各地で連帯する行動で、沖縄、鹿児島両県の島民らも参加。「有事になれば基地のある島が狙われる」「戦争の準備は始まっている」と危機感を訴えた。(安藤恭子)

 自衛隊の南西シフト 九州南端から台湾へと連なる南西諸島で、自衛隊の体制を強化する日本政府の方針。中国の軍事的台頭を背景に2010年の「防衛計画の大綱」で部隊配備が明記された。16年の与那国島(沖縄県)の陸上自衛隊駐屯地をはじめ、19年の宮古島(同)、奄美大島(鹿児島県)、今年3月の石垣島(沖縄県)と開設が続き、ミサイル部隊などの新編・移駐が進められてきた。

◆「東京でも想像してみてください」

 「島では戦争の足音だけでなく戦争の姿も見え始めた。東京でも想像してみてください」。沖縄県宮古島市の清水早子さん(75)は国会正門前に立ち、聴衆に呼びかけた。

国会正門前で「沖縄を戦場にするな」と呼びかける人たち=23日、東京都千代田区で(安藤恭子撮影)

 陸上自衛隊と米海兵隊は10月、九州・沖縄で離島防衛を想定して戦闘射撃や負傷兵搬送を行う大規模訓練を展開。有事には先島諸島の住民ら約12万人を九州全域に避難させるとする国の想定があり、宮古島ではシェルター機能のある地下施設の整備も検討されている。清水さんは「12万人もどうやったら運べるのか。小さな島にいるからこそ、この国の行く末がよく見える」と危ぶんだ。

◆「武装すれば必ず敵をつくる」

 沖縄県石垣市で農業を営む上原正光さん(70)は、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザと島の状況を「閉じ込められているのは同じ」と重ね合わせた。「武装すれば必ず敵をつくる。核シェルターなど役に立たない。島々の力だけでミサイル戦争は止められないから、反戦のために一緒に闘ってほしい」と訴えた。
 沖縄集会の運営委員によると、同日の集会・行動は横浜や大阪など11カ所で計画。国会前集会は、南西諸島で戦争になれば本土の米軍・自衛隊も参戦する恐れがあるとして開かれ、主催者発表で約2000人が参加した。実行委員会の野平晋作さん(59)は「沖縄と本土では、戦争への危機感の隔たりがあまりに大きい。共有できる機会となれば」と願った。

【関連記事】「これは本土の問題だ」…新宿で、横浜で、沖縄の「県民大会」主催者がマイクを握る真意
こちら特報部
2023年10月29日 12時00分
 沖縄を再び戦場にさせない—。日本政府が対中国を念頭に南西諸島の軍事力を高める「南西シフト」への危機感から、11月に沖縄県内で開かれる1万人規模の県民大会。主催団体を代表し、前南城市長の瑞慶覧長敏ずけらんちょうびんさん(65)が今月、米軍基地のある東京都や神奈川県を訪れて「これは本土の問題だ」と訴えた。平和の構築を巡る沖縄と本土の認識の隔たりは大きい。つながろうとする人々の姿を追った。(安藤恭子、西田直晃)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/286609

【関連記事】フォークシンガー知念良吉さんが支える沖縄発の平和運動 23日に県民大会 歌を力に次世代へつなぐ
こちら特報部
2023年11月20日 12時00分
 沖縄から反戦を訴える市民運動「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が23日に那覇市で開く県民大会では、平和を願うコンサートも予定されている。その音響設営を担い、自らも歌うフォークシンガーの知念良吉さん(71)はボランティアで携わる。沖縄の平和運動をどう若い世代につなげていけばよいのか。沖縄のイベントでは欠かせない音楽を通じて模索を続けている。(宮畑譲)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/291051


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