言葉は魔物だ。「安楽」という言葉からは否定的なニュアンスはあまり感じられない。その言葉を実態と現実の医療と疾病の世界にきりこんで考えている。3月16日の「報道特集」(TBS-JNN系)は、午後5時半から7時近くまで番組のかなりを費やし取材し、読者に問いを投げかけtた。安楽死。青年の頃には想像できなかった老衰や重症の疾病。強靭な激痛の無限とも思われるような連続。目の前にないがじきに私にもそのような状況がやってくる。番組を見ながら考えたい。
戦前に作家北条民雄は、ハンセン氏病に罹り施設に入院する。そのくだりを自伝的小説『命の初夜』を読み衝撃を受けた。松本清張の『砂の器』を映画化した作品には原作にはない10分間の親子の放浪のシーンと音楽が流れる。youtube音楽
映画「砂の器」10分間の原作には無い名シーン
定年後の金田博美的暮らしチャンネル登録者数 1450人
https://www.youtube.com/watch?v=Im23clGj8-I&t=2s
(10分26秒)
「安楽死」の痛みは「安」でも「楽」でもない。難病は「不治」の疾病か?かつて恐れられた「ガン」は全く様相が変わった。安楽死を「死の尊厳」ととらえスイスのレマン湖に散骨した女性。精神の孤高を求めたのだろうか。アメリカ映画「ジョニーは戦場へ行った」は、原作がある。戦争で顔、上肢下肢内蔵などを失いベッドに固定。顔部分をうちつけて音をだす。モールス信号。医師は鎮静剤を注射注射する。看護師は兵士の感情を理解する。
「生を選ぶ社会に」難病患者さんたちの訴え
医師だったALT患者の岡部さん、苦しいけれど生き続ける意味を訴え続ける。奥様が看護からうつ病になって苦しむ。複雑な現実に理想主義は切込み傷つく。だが現実そのものを見つめそのリアルな世界に再度チャレンジしようと思う人々に、「報道特集」はいっそう現実へのアプローチを深化させてくれている。<了>
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