【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

TBS【報道特集2024.3.16】

2024-03-16 21:49:19 | 政治・文化・社会評論
「安楽死」はひとを幸福にするか否か



 言葉は魔物だ。「安楽」という言葉からは否定的なニュアンスはあまり感じられない。その言葉を実態と現実の医療と疾病の世界にきりこんで考えている。3月16日の「報道特集」(TBS-JNN系)は、午後5時半から7時近くまで番組のかなりを費やし取材し、読者に問いを投げかけtた。安楽死。青年の頃には想像できなかった老衰や重症の疾病。強靭な激痛の無限とも思われるような連続。目の前にないがじきに私にもそのような状況がやってくる。番組を見ながら考えたい。

  戦前に作家北条民雄は、ハンセン氏病に罹り施設に入院する。そのくだりを自伝的小説『命の初夜』を読み衝撃を受けた。松本清張の『砂の器』を映画化した作品には原作にはない10分間の親子の放浪のシーンと音楽が流れる。youtube音楽

映画「砂の器」10分間の原作には無い名シーン
定年後の金田博美的暮らしチャンネル登録者数 1450人
https://www.youtube.com/watch?v=Im23clGj8-I&t=2s
(10分26秒)

「安楽死」の痛みは「安」でも「楽」でもない。難病は「不治」の疾病か?かつて恐れられた「ガン」は全く様相が変わった。安楽死を「死の尊厳」ととらえスイスのレマン湖に散骨した女性。精神の孤高を求めたのだろうか。アメリカ映画「ジョニーは戦場へ行った」は、原作がある。戦争で顔、上肢下肢内蔵などを失いベッドに固定。顔部分をうちつけて音をだす。モールス信号。医師は鎮静剤を注射注射する。看護師は兵士の感情を理解する。

 「生を選ぶ社会に」難病患者さんたちの訴え
医師だったALT患者の岡部さん、苦しいけれど生き続ける意味を訴え続ける。奥様が看護からうつ病になって苦しむ。複雑な現実に理想主義は切込み傷つく。だが現実そのものを見つめそのリアルな世界に再度チャレンジしようと思う人々に、「報道特集」はいっそう現実へのアプローチを深化させてくれている。<了>

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【転載】週刊金曜日2/23(金) 11:10配信と『私見』

2024-02-23 13:04:43 | 政治・文化・社会評論
前橋市長選と京都市長選を比較分析
1⃣木下ちがや・政治学者評論『群馬・前橋市長選は野党系新人が圧勝 保守王国をも揺るがせた民意』
2⃣私見~『広原盛明のつれづれ日記』をもとにして~



❶木下ちがや・政治学者評論『群馬・前橋市長選は野党系新人が圧勝 保守王国をも揺るがせた民意』

 実に呆気にとられる展開だった。2月4日(日)午後7時、NHKが同日投開票の群馬県前橋市長選挙で当確を打ったのだ。

 選挙速報の当確といえば、通常は早くて午後8時。それがこんな時刻に打たれたのは、前橋市長選の投票終了時間が午後7時だったからだが、当然ながらその結果は現職で、自民党と公明党の推薦で4期目を目指した山本龍氏勝利の「ゼロうち」だろうと思われた。ところが当確が出たのは、立憲民主党など野党側の議員が支援した新人、小川晶氏に対してだった。

 最終的には小川氏が6万486票で、山本氏の4万6387票に圧勝。保守王国といわれる群馬県の県庁所在地・前橋で、リベラルな野党候補が圧勝するという事態に、政界関係者に衝撃が走った。同市長選は前回が保守系候補同士の対決、前々回は山本氏と共産党推薦候補の対決で、いずれも山本氏が圧勝していた。野党系が入る隙間がないと思われた街の市長選における野党候補勝利の背景には、自民党が裏金問題で有権者の信頼を急速に失う情勢とともに、群馬県の野党勢力間の巧みな同盟戦略があった。

 小川晶氏は千葉県出身、41歳の女性弁護士だ。群馬県議会議員を4期連続で務め、前橋市長選には今回が初の立候補だった。「時代の流れが変わる予感」をスローガンに「学校給食の無償化」「ヤングケアラーや子どもの貧困対策」「人権、平和教育推進」と野党ならではの政策を堂々と掲げ選挙戦に挑んだ。そしてこの小川氏の果敢な挑戦を支えたのが群馬県内の「保守」と「革新」だった。

水と油が組めばこうなる

 同市長選の背景を詳しく取材した人物によると、現職市長の山本氏は前回市長選で生じた保守陣営の分裂を放置。「デジタル政策」一辺倒で、インフラ整備や市街地の空洞化対策にはきちんと取り組まなかった。これに経済界と保守系の一部が不満を持ち、選挙戦で「寝て」しまった。一方、野党側を仕切ったのが元民主党参議院議員の角田義一氏。角田氏は共産党に候補者一本化を働きかけ、水と油の関係にある連合群馬とつないだ。山本陣営は「小川は共産党と組んだ」とネガティブキャンペーンを張ったものの、むしろ大人気ないと保守系が反発したのだ。

 そしてもう一つ重要なのが女性たちの動向だ。筆者のSNSまで情報をくれた前橋出身者によれば「複数の女性に聞いたところ、私の同年代はみな投票に行って小川氏に入れたそうです」とのこと。ちなみにその女性の友人の父親は90代後半でゴリゴリの自民党支持者だが「山本が勝つんだろう」ということから今回は初めて投票に行かなかったそうだ。「やっぱり日本を変えるのは女性。だが大差がついた最大の要因が、小川氏に連合票と共産系の票が流れたことにあるのは間違いない。水と油が組めばこうなる」との分析だった。

 このように前橋市長選における野党系候補の圧勝の原因は、自民党のスキャンダルだけではない。野党系に実力のある候補者がいたことに加えて、野党側が「大人の距離感」を持ちながら静かに連携し、不満を持つ有権者の受け皿になることで、保守の分裂を誘った点にもある。

 今回のこうした野党の戦略は

昨年10月の参議院徳島・高知選挙区補欠選挙で野党系候補の広田一氏が圧勝した際に採った戦略とほぼ同じである。しかし他方、昨年12月には菅直人元首相の地元で長年野党系が市長を担ってきた東京都武蔵野市長選で、野党系は僅差とはいえ敗北している。

 野党やリベラル系が強い地盤でも、適切な戦略がなければ野党は勝利できない。そして、前橋市のような保守地盤でも、野党が適切な戦略を採れば圧勝できる。岸田文雄政権と自民党の支持率の急落は、野党伸長の客観的情勢をもたらしている。だが有権者のマインドと、それぞれの地域にマッチした同盟戦略を採らなければ、この情勢を主体的な力に転化できない。そのことを今回の前橋市長選の結果は明らかにしたのである。

木下ちがや・政治学者


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❷【私見】

2024年2月4日。この日、東の前橋市と西の京都市で市長選が行われた。京都市長選は過去に出馬している福山和人氏が全政党の支援を断り、無所属市民派を掲げた。去年の9月からひとり街頭で演説を続け、その信念と政治姿勢は多くの支持を得ていた。その福山和人氏が開票日に接戦のすえ自公派に敗れた。
この模様を自らも京都市長選に出馬したことのある元京都府立大学総長・龍谷大学教授の経験のある広原盛明氏は連載ブログ
『広原盛明のつれづれ日記】2024-02-07
「支援」と「推薦」はどう違うか、市民派首長選挙における政党の立ち位置に共産は失敗した、2024年京都市長選から感じたこと(2)

においてこう記している。

<転載開始>
 福山氏はこのように、保守層も含めて「門川市政」に疑問を感じる広範な市民が支持できる市長選挙をやろうと考えていた。その政治姿勢に共感する多彩な市民が福山陣営に集まり、支持の輪が次第に広がっていった。「共産対非共産」でもなく「保守対革新」でもない、京都ではかってない新しい選挙構図が生まれつつあったのである。共産も中盤戦ころまでは自制的に振舞い、このまま行けば勝利する展望が広がりつつあった。ところが、この情勢に危機を感じた松井陣営が最後に打った手が「反共キャンペーン」だった。そして、この「反共キャンペーン」の〝挑発〟にまんまと乗せられたのが共産だったのである。京都の事情を何も知らない田村委員長がある日突然やって来て、「京都市長選は自民党政治と対決だ」とぶった瞬間から、京都の空気が変わった。「支援政党」であるはずの共産が前面に立ち、市長選の終盤を「反共攻撃打破!」一色で染めた瞬間から、市民派選挙は「政党選挙」へと変貌したのである。

 だが、今回の京都市長選は貴重な教訓を残した。民意が多様化し、政党も多党化している現在、首長選挙を「政党選挙」として展開することはもはや不可能になったということだ。これからは「支援」の在り方が首長選挙のカギになる。この情勢の変化を理解できず、複雑な選挙情勢を「反共攻撃」としか受け止められないような政党は消えていくしかない。福山氏は実に立派な候補者だった。40歳で司法試験に通った苦労人弁護士は、穏やかな風貌と飾り気ない語り口で多くの有権者の心を掴んだ。こんな素晴らしい候補者は、やはり「政争の都・京都」でしか生まれない。30年余に及ぶ「共産対非共産」の不毛な政治的対立から抜け出て、「市民の市民による市民のための市政」を実現するのは容易なことではない。でも、その可能性を見せてくれたのが福山氏だった。福山氏にはぜひ「三度目の正直」に臨んでもらいたい。私の周辺の老いぼれたちは、みんな「生きてその日を迎えよう」と決意している。
<転載終了>


この広原氏が指摘した「完全無所属市民選挙」を展開したのが小川昌(あきら)元県議だった。その選挙については、週刊金曜日で政治学者木下ちがや氏が執筆しているとおりと思う。<了>

「報道特集」2月17日「サンデーモーニング」2月18日

2024-02-18 10:45:22 | 政治・文化・社会評論
現場に流れる報道人の気概 【報道特集】【サンデーモーニング】2024年2月
1⃣【報道特集】
2⃣【サンデーモーニング】




1⃣【報道特集】


復興へのあしどり 現地の人々の努力にえりをただす思いがする。
奢れるものは久しからず だがメディアを通じての情報をすべて正しいとは私は思わない。戦時中の大勢翼賛会のような事例がある。

❷統一協会

統一協会。私には以前騒がれた「日本会議」のことも気にかかる。キリスト教もどきの統一協会。神道を集大成した日本会議。与党では公明党と創価学会。文科大臣でまともなのは永井道雄(三木内閣)、戦後直後の天野貞祐。林竹二元東北大教育学部長の本に「教育亡国」があり読んで茫然とした。
統一協会と関わりの深い大学教授らが「教科書が偏向していて将来が心配」という。彼らがめざす戦前の教科書の実現した戦争体制の日本。事実と史実に全く疎い「アカデミー」。本渉外担当者の発言内容は、信じられないくらい酷い。 どのくらい酷いか、あまりに荒唐無稽。インタビューアの膳場キャスターの表情が今まで番組で見たこともない驚きと茫然とした表情。私もこれは常識外の領域にあると感じた。

❸交通事故死と親の闘い
息子を失った両親は、自ら我が子がであった非合理な社会のしくみと闘い、交通事故がどれだけひとを悲しませるかを感じさせる。裁判は最高裁に。市民として闘う両親と妹さんに支援のエールを贈りたい。

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2⃣【サンデーモーニング】


❶ネタニヤフ・イスラエル首相

国内も世界も多くの問題を抱える。だが私はガザを殺戮しつづけるネタニヤフ首相のパレスチナ・ジェノサイド戦術だ。スターリンの戦時国内虐殺もナチス・ヒットラーのアウシュビッツも、ネタニヤフには及ばない。南部に避難すれば命を助けるといい、避難したガザ民衆を虐殺する。

❷報道と視聴者

私たちは「客観主義者」として中立の立場で世間を見ようとする。だが日本はそんな立場には居られない。当事者であり被害者であり、加害者でもある。自分の座標には客観的にいる位置はない。広島に核兵器をエノラ・ゲイから投爆された20万の死者の座標。穏やかさの深部は残酷。
できるだけ事実を集め認識の主観主義を克服する。現実と向き合う姿勢が正面から向き合うこと。この番組にはそれがある。全体的に最近テレビメディアは現場で苦労しなが健闘している人々と離れ管理主義的締め付けが強くなっている。私ら視聴者の自覚が必須な状況となっている。

❸スポーツ

スポーツを見るのが大好きだ。川崎フロンターレのサッカー、女子ソフトの高崎チーム。女子卓球の試合を昨夜見た。マラソンも駅伝も。選手の健闘とまつわる汚職。これはダメ。アスリートの努力に水をさす。

❹株価高騰と実感


株価高騰。私は年金値下がり介護保険料値上げ。経済は富裕層と貧民化に二極分解。あきらかに経済状況は広範な年齢層に生活困難となって増えている。ニュースが目くらましとなって、ますます生活は困難。生活困難層の国民への経済対策は対応していない。
田中優子さん、青木理さん、安田さん、きょうもゲスト全員ほんものの発言者のことばに救われる思い。関口さん、3月まで見ております。有難う!!(^-^)/
安田さん、青木さん
そうだ!!同感です

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<了>

【news23_tbs 2024.2.9金曜】

2024-02-10 01:29:06 | 政治・文化・社会評論
深夜23時58分から始まる報道のハーモニー

❶小澤征爾

小澤征爾。J-POPの小沢健二は甥ときく。88才のご高齢。私は指揮者ではカラヤンが好きだが、世界的指揮者なのだろう。それにしても80代、90代の芸術家や芸能人が死去なさり、時の流れと寿命をわが身に即して考える。

❷文科相

統一協会を解散する権限をもつ文科大臣が、統一協会と関わりがあってはちょっとまずいでしょう。

❸日比谷野外音楽堂

日比谷野音。学生時代に貧乏で行けなかった野音。社会人になって、加藤登紀子、フォーク集会など聞いた。社会的集会で「角マンダ―」、小選挙区制などの反対集会へも参加したと思う。懐かしい。尾崎豊が野音のコンサート中に、高い位置から飛び降りた。骨折。尾崎には、ほんとうの気分気持ちを表したい衝撃があったのだろう。伝説のアーチスト。

❹新たな人気のスポーツ

ここ数年、バスケット、ラグビーなどあらたなスポーツがさかんになってきた。特に女性の進出がめざましい。バスケットもサッカーもソフトボールも世界的な位置にいる。指導者と選手の努力、ファンの応援。

❺体制を超えても生きている市民

ロシアや中国、北朝鮮。社会主義と言われる国々の著しい変化。ソ連解体を「もろ手を挙げて歓迎します」という日本共産党の見解も。国家のむこうに民衆がいる。体制を超えて国民、市民が存在する。概念や理論とともに実際に生きている人間の存在がある。

TBS報道2つの番組

2023-12-24 19:01:08 | 政治・文化・社会評論
報道特集とサンデーモーニン

第1部 「報道特集」2023年12月23日土曜日放映
 


・自民党高木議員には、「キックバック」が国会議員にどういう根本的問題がもつかよりも別の大事な価値観があったのだろうか。
・大雪で停戦や孤立相次ぐの報。便利さを追求するあまり、いざという緊急事態では、便利さがより被害をもたらすことがおきている。
・こどものころ第二次世界大戦の惨禍を知り、「天皇制」について考えるようになった。大江健三郎さんの小説や評論で、大江さんのいまの上皇陛下への親近感と天皇制への疑問の板挟みになり苦悩をしるした作品を読んだ。今私は上皇ご夫妻言動の民主主義を尊敬している。それは個人的人格を。
・リチウム電池による火災。技術が進歩しても、その反面をどう対応するか安全性の考えと具体策はあまり考えられていない。武谷三男氏の「安全性の考え方」が日本では著しく劣っている。

❷ 「政治資金収支報告書」

星浩氏のコメントは至極当然だ。だが事態の方向性が見えてから客観的に解説するのでは意義が薄い。星浩氏などすぐれた報道人が、安全圏から報道を解説する、そんな公平さが日本の報道がジャーナリズムと離れた位置にあることと密接だ。比較的良心的で「報道のTBS」と言われてきたTBSから気骨ある人材が去り、無難になる。権力は従順に意のままになる報道機関を優遇する。権力批判はじわじわと冷遇する。日本のジャーナリズムが金太郎飴のよう。自立した報道主体をもっと大切にしたいものだ。
「政治資金収支報告書」政策活動費の使途記載不要。元特捜部検事の坂根義範弁護士が解説なされたように、政治の常道から離れた利権本位の政治家の対応。国民は政治に虚しい無関心になっていく。

❸ 民意を置き去りにした歴代首相と沖縄県の勇気

「沖縄を馬鹿にするなよ」。県民がのぼりを掲げ叫ぶ。
県民の選挙や大規模集会の度に県民は「ノー!」と幾度となく意思表明してきた。行政は徹底的に無視冷遇。政府にすりよる県民には厚遇する。
「琉球処分」以来沖縄への植民地主義的差別。「歴代沖縄県知事 抗いの歴史」太田知事と橋本竜太郎首相との交渉。太田氏がいうように、橋本竜太郎首相や梶山氏などは真剣に沖縄に取り組んだ。翁長雄志知事は自民党那覇市長からオール沖縄を土台に県民の意思を代弁。その過労からがんを発病し倒れた。玉城知事は翁長氏のあとを継承している。

歴代の沖縄県知事のあゆみは、沖縄県民が地方自治実現の闘争主体であることを示している。最近私は日本の首相でさえ意志を実現できない壁を感じている。アメリカの政府・CIA・米軍だ。「命ぞう宝」を話した沖縄県民の若い女性の言葉に、自らの思想と現実に根差した実感を感じた。このコーナーを取材した佐古忠彦さんの発言に共鳴する。27年たつ普天間基地の返還と辺野古移転の環境を無視した暴走政府の軌跡。

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第2部 「サンデーモーニング」2023年12月24日日曜日放映

❶ 今の自民党も検察にも最大の権力を発揮する政治家

首相、麻生氏依存強まる  安倍派不在、人事で配慮 2023年12月23日 17時40分 (共同通信)
https://tokyo-np.co.jp/article/297833?rct=politics

❷ 最高裁沖縄判決 

最高裁は最大の沖縄県民差別と偏見判決。岸田首相はバイデンの後押しがあると思い込んでいるようだが、米国政府は宗主国として沖縄も日本もまとめて隷属化。メデイアは上からの恫喝でまともに意思表明できぬ同調圧力下。
「道筋が見えてきた!」
[どんなふうに?]

❸ 資本主義と社会主義

イギリスでこどもさえも過酷な労働下の時代にエンゲルスは「イギリスにおける労働者階級の状態」を執筆した。資本主義が福祉社会論を取り入れ対応。ゴルバチョフの改革はエリツインが破壊しプーチンの壊れた社会主義。資本主義国閉塞。社会主義国も将来像を提示できずにいる。



ジャニーズ事務所問題においてマスメデイアの在り方を問う【報道特集・10月7日】

2023-10-07 21:59:21 | 政治・文化・社会評論
ジャニーズ事務所問題においてTBS自局マスメデイアの在り方を問う【報道特集・10月7日】


【序】ジャニーズ事務所社長ジャニー喜多川氏の性加害は、事務所そのものにも大きな振動を与えた。イギリスBBC放送が来日して調査した。国際社会に大きな波紋を投じ、はじめて日本のグローバル大企業の激怒で政府や企業、国内世論にもショックは広がった。いちはやく「Arc Times}を結成した元朝日新聞記者の尾形聡彦氏と、共感し合同した東京新聞記者の望月衣塑子氏は2人とも日本社会の重要な問題に映像と言語の複合で取材し問題提起に意欲的に取り組んだ。事務所解体の記者会見に2度とも積極的に質問し、事実の矛盾を衝くに至った。
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【本論】TBS「報道特集」はジャニーズ事務所性加害問題をなぜ自局のTBSは今まで報道しなかったのかを特集として検証した。

「TBSが報道局以外の社員に対象を広げ超80人規模で、#メデイアとしてのTBSはなぜジャニーズ喜多川氏問題を報じてこなかったのか調査をしました」。
膳場貴子キャスターの番組冒頭の発言を聴いて驚いた。この問題を通じて、マスメデイアの報道の課題を洗い出そうというTBSのなみなみならぬ意思を感じた。

「検証 ジャニーズ事務所とTBSの関係」特集
被害者の会の一員40才になる男性。当時12歳だった少年が自分の体験を苦痛のなかで語る。相談したマネージャーは「芸能界に出られるんだからいいじゃないか」と言われる。ジャニー喜多川氏と期待する母親の「はざまで苦しみ続ける。画面を見ているうちに、続けて記すことに辛さの感情が沸いてくる。私は何人かを高く評価していた。あおい輝彦の時代劇俳優と歌、ドラマ演技の木村拓裁、東山紀之はこの番組の前に放送される「バースD」のナレーター、岡田潤一の時代劇俳優役。かなりの才能が集まっていた。だが・・・・
 性加害問題は、企業の「利益追求で」しだいに拡大していった。企業が今まで両者を天秤にかけてきた。だがBBC放送の取材を契機に、少年たちの多数に及ぶ性加害をとんでもない大問題と自覚する企業家たちや関係者でも声が高まってきた。

「TBS制作と編成」

2005年の最高裁決定をTBS報道部は報道しなかった。当時の社会部員は社内からの圧力や忖度はなかったという。社会部員は、性被害が男性であろことで軽くみた。2012年のジャニー喜多川氏が起こした交通事故をTBSは報道しなかった。4月22日のnews23がジャニーズの問題を初めて報じた。

放送局が全体で今回の検証を行ったことは、日本の報道界特にマスメデイアの世界で画期的なことだ。ジャニーズ事務所やタレントも、喜多川氏の被害を受けた立場だろう。同時に事務所や所属タレントもジャニー喜多川氏の性加害を結果的に助ける客観的な側面がある。元TBSドラマプロヂューサー市川哲夫氏は、ドラマ「金八先生」制作と中学生役の少年少女の募集と同時に、弱小プロダクションのジャニーズ事務所を大きく発展させることになった。ジャニーズ事務所の発言力が強まる。村瀬健介キャスターの質問に、市川哲夫氏は同意した。


「検証 ジャニーズとTBSの関係」
制作経験者やプロヂューサーなど個々に質問し、番組ではそれらを紹介しつつ今後の方向性としてエージェント制を肯定。テレビ局が報道と芸能を分離すべきと提唱した。
日下部正樹キャスターは、自らの経験を振り返った上でジャニーズという巨大な側によりかからわず報道局は自立すべきことを強く唱えた。村瀬健介キャスターはこれまでタブーや権力への人権感覚たーをあいまいにすべでないことを訴えた。上村彩子キャスターは、ひとつひとつの被害や問題を報道で取り上げていきたいと述べた。膳場貴子キャスターは、芸能界での性加害の事件は、ジャニーズ事務所だけではなく、ほかにも事例が同様の事件であって、ジャニーズ事務所を責めると言うより、芸能界全体で性加害を許さないという姿勢で報道も取り上げたい、と締めくくった。

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【結び】私見

今回の「報道特集」が提唱したことは、日本のマスメデイアの自主自立の視点から、自局を調査し、善悪正否でとどめるのではなく、どうしたらマスメデイアがスポンサー企業や政府など大きな権威権力にうろたえず。自分たちから足もとの報道発信力を堅持「しつづけるか、という課題である。


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【時代を展墓するTBS報道特集】2023.9.2

2023-09-03 09:24:42 | 政治・文化・社会評論
【時代を展墓するTBS報道特集】2023.9.2




❶自然災害と社会災害

3つの台風が入れ替わり立ち代わり日本列島の交通と災害をあやういものとしている。気象の異常な事態は世界的規模に及んでいる。国際社会は様々な取り組みを進めている。京都議定書は高校社会の教科書に掲載されている、だが今の日本は京都議定書の姿勢とは異なっている。
番組が鎌倉市を選び、地震が起きたときどれくらい避難できるか。実際に目の前で具体的にみると参考になった。湘南海岸から海沿いの多い場所だと高い場所への避難は、半々。日常生活で自分自身も心掛けたい。

❷メデイアとジャニーズ事件

ジャニーズ事務所での問題を、早くから被害を受けた青年たちが訴えていた。フォーリーブズのメインボーカリストなど国内で話題となったがそれだけで終わっていた。今回、イギリスのBBC放送が取り上げ国連人権部局が調査にきた。それがなかったらおそらくこれほど可視化しなかったろう。

東京新聞望月衣塑子記者は新聞に執筆し継続的に追及している。被害者の方がたの告発は勇気ある行動だ。ジャニー喜多川氏の少年愛の嗜好が、若者たちの労働権を歪んだ形で剥奪していること、性愛の発露が被害者への悪質な収奪であること。さらに芸能界の体質を徹底的に腐敗させてきたこと。。

北公次氏の発言を視聴。フォーリーブスとして若者たちに圧倒的な人気を受けた当時の人間的輝きをもっている。後輩に「ずっと残っていればボロボロになるから辞めろ」と勧めた若者を救った。喜多川氏は死んだが事務所には問題を解決する責任がある。芸能界とマスコミの責任も問われる。

3人のキャスターのご発言を聴き、このような報道倫理、報道者の勇気を、他のジャーナリストや放送関係者の皆さんも要望してやまない。事件は、マスメデイア、マスコミにも受け手の国民にも省察を問う次元に拡大している。日本の人権後進性は、統治者と批判できない私たち国民が作り上げた。

❸「追跡 不動産転売ビジネスの実態」


私は経済犯罪は、それ自体が資本主義経済の本質から派生していると感じた。「資本主義の精神」が空洞化し、利潤を得れば何をしても構わない社会は、恐ろしい退廃社会だ。現存社会主義国家に期待はないが、日本資本主義は本質的改革を求められている。取材された記者の言葉に同感だ。生活困窮者を悪質な仕事の対象としている現状がある。生活困窮者が自立するために支援の強化が行政に求められている。


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「ワイドスクランブル」「スーパーJチャンネル」朝日新聞系列

2023-08-30 19:01:18 | 政治・文化・社会評論
「ワイドスクランブル」「スーパーJチャンネル」朝日新聞系列

❶ 朝日新聞と雑誌、テレビ

#朝日ジャーナル、1960年代に朝日新聞社が出版。私は小中学生だった。学生運動の変化と共に朝日ジャーナルも紙面の変化が見られ赤瀬川原平氏のイラストで外部圧力を受けて編集部も黒川氏に。さらに筑紫哲也氏が「若者の神々」など新機軸に。だが販売部数の目減りは続き休刊へ。その後 #朝日新聞 が出版する月刊誌「月刊asahi」「論座」など週刊誌アエラなど購読しては投書欄に毎月続けた。朝日新聞は家庭でとっていたので、連載「氷点」(三浦綾子)を毎日読んでから小学校へ通学した。朝日新聞社は私の成長とともにあった。
#テレビ朝日 まだNETテレビ、日本教育テレビの時代からドラマ「判決」など秀作を見ていた。今の「事件」「相棒」など娯楽の中に心に残る。報道も様々な先駆的放送で「報道のTBS」と共に筑紫哲也などスタッフもキャストも時代を追い続けてきた。放送への規制で大変な中を現場からの発信を受信したい。

❷ 「ワイドスクランブル」

Ⅰ:番組投稿
今朝「グッドモーニング」でジャニー喜多川氏の性加害の防止策で、浜田元AERA編集長のコメントが記憶に残る。マスメディアの対応のしかたの自己批判だった。日本国民にある自分を省察せずうわべで取り繕う体質は様々な否定的実際の続発に繋がる。私自身もその体質の一員である。
萩谷弁護士のご発言は成程と共感をもった。「マスメディアの沈黙」が否定的影響をこの問題の拡大をここまで悪化させたという趣旨。
大下容子さんが「国連の人権委員会が取り上げたことが問題を明確にした」というご発言。ジャーナリストとしての見識をうかがわせた。自民党の処理水放出で中国禁輸へ申し入れすべきという動き。漁業などの赤字が巨大化することへの危機感で動機はわかる。だが、海水に放出することの危険性は皆無で安全パーフェクトと言えようか。問題の原点は日本国内から発生。外国に責任転嫁の前に自国分析を。

Ⅱ:資料編(番組最中に出てくる話題で、疑問に感じたこと・深めたいこと・確認したいことを検索した )

 自殺率の高い国ランキング(OECD加盟国)Shoko-Ranking
順位国名10万人あたり自殺死亡率
1韓国23.0
2リトアニア22.2
3ラトビア18.1
4スロベニア17.3
5ベルギー15.9
6ハンガリー15.1
7日本14.9
8フィンランド14.6
9米国14.5
10エストニア13.6
データ抽出年は2015年-2018年

小中高生の自殺者数、過去最多に 初の500人超 厚労省
石川友恵2023年3月14日 10時00分朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASR3G0PCPR3FUTFL01R.html

教員の休職者数は、2007年度以降5000人前後で推移しており、2018年度は5212人を数えた。自殺した教員数は2018年では93人に上った。自殺の原因や動機でみると、家庭や健康、学校の問題などが増加している。
https://www.bing.com/search?pglt=171&q=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%95%99%E5%B8%AB%E8%87%AA%E6%AE%BA%E8%80%85%E6%95%B0&cvid=c4a22f1abec54c68bd1d1f3c4cd88dbb&aqs=edge..69i57j69i64.23828j0j1&FORM=ANNTA1&PC=EDGEDSE

自殺した教師数は2018年14人→2019年16人→2020年18人→2021年22人と4年連続で増加している。 昨年19人に減少したが、今年上半期には11人が死亡した。 生徒・学校・教師数が最も多い京畿(キョンギ)地域が22人で最も多かった。韓国・6年間で教師100人が自殺…小学校教師57人
教育当局が「原因不明」に分類した70人を除いた30人のうち半分以上の16人(53.3%)は「うつ病・パニック障害」によって自殺した。 続いて「家庭不和」4人、「身辺を悲観」と「病気を悲観」がそれぞれ3人、「兵役義務」2人など。
AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3475369

世界の殺人発生率ランキングチャート
世界事典
https://theworldict.com/rankings/murder-rate/

殺人発生率 件/10万人
1位アンドラ0.00
7位日本0.24
21位韓国0.59
110位アメリカ5.32

❸「スーパーJチャンネル」

①大谷翔平氏の技量。二桁勝利の陰にあれだけ腕を酷使し手術の領域にあるのに、打者としてランナーとして意気消沈することもなく堂々と挑む。ことし一年間大谷翔平氏によってアメリカ野球にさえ影響をあげた。

②屋根裏に棲息していたアライグマ一族。私が子どもの頃に見たきょうだいの国語教科書で、農家の屋根裏に蛇が棲息していた小説を見たことがある。確かに「迷惑」外来生物だが、自然界で人類と他の生物が共存してきた歴史に異次元なバランス崩壊が進行している。

③いくつかの国で焼死者がかなりの規模で火災が連続している。大雨と土砂流。そんな環境上にバランスを崩す核処理水の海水放出。国際自然環境の危機を受け止めねばならないのはすべての階層。富者がより富み、貧者がいっそう生命の危機にまで至る。自然の危機、社会の危機。


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【報道特集2023.8.12】

2023-08-13 18:26:46 | 政治・文化・社会評論
あやうい時代と真正面から対峙するジャーナリズム


❶気象と人間社会

天候がこれほど人間の暮らしに影響するものだなあとつくづく思う。旧盆の入りに帰省する予定でいたが変えた。鉄道、運輸機関、宿泊業、旅行会社、市町村役所、警察、消防士、自衛隊。通信業、社会全体がさまざまな仕事で支えられている。

❷「戦争捕虜に寄り添う日本人」


 イエメンの国内で続く内戦。ソモリアで経験をつんだことを見込まれ、イエメンに支援する永井さん。NGOアクセプト・インターナショナル。国内がフーシ派支配下を貫くために様々な手立てを講じられている。永井さんたちは収容所の中に図書コーナーを設けた。

❸日本人兵士とされた台湾の民衆への差別と無視

 台湾出身の「元日本兵」。日本は台湾や中国、朝鮮などの民衆を日本兵として利用した。抑留者の中にも日本人がいた。戦後、台湾では中国国民党の大陸からの移動。終戦後に恐怖時代が訪れる。台湾のエリートは暗殺にもあう。「元日本兵」の台湾人たちは日本人であることを繰り返した。台湾人を戦時に日本兵として利用しながら、横井さん小野田さんがアジアの戦争地域に終戦後も潜んでいた人々が帰国して大歓迎した日本。台湾人の元日本兵には、国籍も認めず軍人恩給関係も支給されず。待っていたのは差別と無視。

❹自民党副総裁の認識

 台湾に行った麻生副総裁は、台湾有事とないまぜに「決して恩人を見捨てることなく」と語った。15年間戦争で日本軍は差別と人権蹂躙のアジア支配を続けてきた。
 戦後における日本の台湾人などへの差別と冷たい処遇は、麻生太郎自民党副総裁の言葉が奇しくも明示した。そのことを具体的に指摘した日下部キャスターの発言に共感を覚えた。

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【報道特集2023.7.29】

2023-07-30 13:19:33 | 政治・文化・社会評論
【報道特集2023.7.29】生きていることの喜びと哀しみ、その深さ


 北極海の氷が溶け流れていく
 ひとの智慧は、変化に応じて様々なくふうが全国各地でみられる。だが、環境の変化が人類の対応を超えたものもある。北極の近くグリーンランドで氷が溶け川のように勢いのある流れを映像で見た。いつか人類がおいつかないときがくるだろう。

 野球
 子どもの頃から野球を見るのが好きだった。大リーグでも人気沸騰の大谷選手のたぐいまれな力量は奇蹟的だ。だが、人間にも限界はある。体を十二分に本人も周囲も十分フォローしていかないと、と心配だ。

「森の循環」
 自然の危機を、私など知らないだけで、種々の対応を人智で進められていることを知った。相模原市がナラ枯れ対策にとりくみ、京都の専門家を招いて具体的でわかりやすい防止策をつぎつぎに進めていく。さすが専門家だと見ていて心に訴えるものがあった。

❹「芸術家蔡國強氏といわき市」

 両者の交流。火薬の美術家といわき市の人々。魂の見事な復興援助。番組に惹かれていく。中國の芸術家が描いて見せた昼花火。宗教的祈りと共に花火で平和を願う。世界は広いものだ。いわき市の海岸に、蔡國強氏が「桜」の昼花火が子どもたちの大歓声とともに咲く。いわき市の桜移植運動とも連鎖して、民間にこのような美しい光景が実現した。蔡さんといわき市のひとびととの30年にわたる交流。それをずっと取材しつづけてきた地元ちゅーりっぷテレビのスタッフのかた。氏の笑顔が、民間の復興運動はこんなにも多彩であり素晴らしい結果をもたらしたことをよく物語っている。

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