妻が第2子の臨月になりました。そわそわしながら毎日を過ごしております。医クメン・たきいです。
予定日は今月末でしたが、
「そろそろ産まれてもおかしくないよ~」
と産科の先生に言われ、
慌ててマタニティーフォトを撮ってきました(笑)
やばいまだ名前決めていない……!
第1子誕生からまもなく1年、育休が始まってから10か月目を迎えております。その結果、「男だけど実質産前休業」というほとんどの日本人男性が経験していないであろう事態に。
多くの男性は知らない妊婦さんの24時間。
もちろん妊婦さんによってカラーは違うのだろうけれど、
たくさん寝たと思ったら、今後は寝れなかったり、
いっぱい食べたと思ったら、全然食べなくなったり、
快便の夫と息子の裏で便秘に苦しんでいたり、
自分のことだけでもやるのがやっとの様子でした。
世間的には体力も知力も超ある系の経歴の妻でもこうなのだから、世の妊婦さんは命がけで、毎日本当に大変だと思います。
我が家はたまたまラッキーだったけど、産前から私がサポートできてよかった。
第2子以降の妊娠の場合には、出産の際に、「上の子をどうするか」という問題も解決しなければなりません。「里帰り出産」をすれば解決できるケースは多いですが、「里帰り出産は男性の育児参加を阻む」との指摘は広くされており、少子化と闘うニッポンの切り札とはなりえないでしょう。
我が家が(たまたま)できたように、周産期に男性主体で日々の生活を回していくスタイルは、核家族の家庭の維持にきわめて有効ではないでしょうか。育児介護休業法は改正が続いていますが、「男の産前休業」はいまだにないんです。産後からいきなりスタートして活躍できる男性がどれだけいるか……というのが現在の男性育休の課題かもしれません。
って言っておきながら自分もできているかな(笑)。頭ポリポリ。
「両立」というと、「仕事と家庭」という文脈に目がいきがちですが、女性は「家事/育児と妊娠」の両立をまずこなさなければなりません。こうした構造的な違いを意識できている男性は実は少ないんだな、と私は育休をとってようやくハートで分かりました。潜在的なジェンダーギャップは、実は育休を長期間とるような、「歩く男女共同参画社会!?」の私の中にすらあったのです。
「60点(合格最低点)とって、進級できればいいや!」という精神が身についてしまっている私は、起きてきた妻にとりあえず完遂したつもりの家事の不備を指摘されてはへこみ続けています。
男女平等なんて幻想で、
妊婦様は神様!
くらいの力関係を受け容れないと核家族は周産期を乗り越えられないと思いながら(笑)、私も日々がんばっています。
ただし!長期の育休で「男の産前休業」いいじゃんと思った人はちょっと待って!
スウェーデンのスピードプレミアム制度(上の子から2年(当時)以内の出産で現金給付を強化)では早産が0.3%上昇したとの報告もあり(Debiasi E, et al. JAMA Pediatr. 2024;178(6):608-615.)、年子の計画妊娠は産科リスクが増えるので慎重になったほうがよさそうです。
これまで日本で語られてきた「育児」の登場人物はみんな歯を食いしばって出てきます。それだけ責任あるというのは揺るぎのない事実なのだけれど、これから子供を迎える家庭が肩の力を抜いてハッピーに過ごせるにはどうしたらいいか、というのも私の大きな関心領域のひとつです。
というわけでみなさん、まずは妻の安産祈願のほど、まずはよろしくお願いします。
(「胃を取りたい」とよく言う妊婦の妻に、「胃切除後の後遺症もなかなか大変だぞ」とマジレスして呆れられた人(笑))
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