臨機応変

 人生何が起きるかわからない。50も半ばになるとちょっとやそっとじゃ
びっくりもしていられない・・・

 

今年の目標

2012-01-04 19:19:46 | 好きなもの
あくまでも「目標」

 最近のテレビ番組は面白くなくて、それでもNHK(BS含む)は
とても丁寧な番組作りをしているので良く観ます。

 お正月も夫とたまたま見たNHKBS番組で、空手特に沖縄の空手道に
すっかり魅入られました。
 その番組は、アメリカ人?の総合格闘家が相撲や柔道などの格闘技を
体験したり、取材することで日本の「SAMURAI」道を極めるというものでした。
 3~4時間放送していました(箱根駅伝と同じくらい)

 その外人さんは、そもそも日本にの空手と出会ってから今格闘家として活躍しているようでした。

 日本の空手の発祥は、沖縄でした(初めて知りました)。
中国から渡ってきたようですが。
 
 そして、沖縄の空手はとても激しく命がけです。
相手を攻撃するというよりは、自分の体を極限まで苛めるかのように鍛えます。
 その格闘家の人も「こんな激しい空手は初めて」と驚いていました。

 半端ではないです。見ているこちらが痛くて涙が出そうな稽古です。
でも、その鍛える目的が相手を倒すためではなく、争いを避けるためのものなのです。

 自分の心身を極限まで鍛えることで、万が一誰かと争うことになったときでも
自分から手は出さないし、例え相手が手を出してきても鍛えているので、耐えられます。
 何より、日ごろから争ったり闘ったりしないように心がけるのです。
相手が戦意を持っていても「ごめんなさい」と戦う意志がないことをあっさりと
認められます。
 逃げること、戦わないことは弱いのではなく、本当に強いからできることだと
知るために鍛えるのだそうです。

 激しいけいこをする人の中に女性も数名いました。
その中の一人が外国で巨漢の男性に襲われそうになったとき、技をだし、相手を投げ飛ばしてしまったそうです。
 我が身を守るためだったのですが、今でも深く悔いているというのです。
そういう危ない状況に陥らないようにするべきだった、自分は相手より強いのに
簡単に手を出してしまった、と。
 まだまだ未熟であり、この悔いは一生残るだろうと言っていました。

 格闘技の極意はここにあるのだ、と思いました。
相手を傷つけたり、倒すためにあるのではなく、自分のほんとうの強さを極め
無駄な争いを避けるためにあるのだと。
 逃げたり、謝ることを恥だと思うのは弱い証拠なのです。
闘わないようにするのがほんとうの強さ。

 その外人さんは、「今まで自分の空手はなんだったのか?」と自問自答していました。
 
 私は空手を習いたい、と一瞬思いましたがたぶん、無理なので(もう?)
精神的に学びたい、まねたいなと思いました。
 でも、見学だけでも行ってみたいかなー?

 だって、激しいけいこに耐えている人たちはみんな笑顔が優しく、穏やかな顔をしているんです。
 ふんわりとしているというか。

 問題は自分の中にあり、他者がどうこうではなく自分自身の気持ち次第なんだと思いました。
せっかく福岡に行く機会があるのだから、沖縄に空手を見に行くのもあり?
 観光よりそっちのほうが断然興味があります。