電気通信事業者協会(TCA)は、2005年10月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。auが4カ月連続で単月シェア1位となったほか、ウィルコムは純増数が6万人を超えるなど好調を維持している。
携帯電話加入者数は、NTTドコモが9万100人の純増、KDDIが14万3,800人の純増、ボーダフォンが4,500人の純増となり、携帯電話3キャリアがすべて純増となった。
なお、10月1日よりツーカーグループ3社はKDDIに吸収合併されており、契約数も発表されたKDDIの契約数に含まれている。内訳は、auが23万5,400人の純増、ツーカーグループが9万1,600人の純減となっている。
単月シェアではKDDIが4カ月連続で1位を獲得したほか、ツーカーを除くauサービスでも約23万人の純増と好調。またドコモは累計契約者数が4,999万4,300人と、5,000万人にまでわずかに届かなかったが、5,000万人突破が確実になったことを受けて11月1日よりキャンペーンを開始している。
第3世代携帯電話では、ドコモが81万4,300人の純増、auが30万2,200人の純増、ボーダフォンが14万1,300人の純増となった。インターネットサービスの利用者は、iモードが10万400人の純増、EZwebが15万4,000人の純増で、ボーダフォンライブ!は1万900人の純減となった。
PHSサービスでは、ウィルコムが6万1,900人の純増、ドコモが3万6,500人の純減、アステルが1万1,900人の純減となっている。
10月の携帯・PHS契約数、auが4カ月連続1位に
今回からはツーカーがKDDIグループに集計されているようだ。au単独では
23万以上の純増、ツーカーは9万の純減となった。KDDIグループとしてもDoCoMoを大幅に引き離している。これほどの差が出るとは思わなかった。
DoCoMoは5000万突破が確実と思っていたら、わずかに及ばなかった。先月は予想外に苦戦した感じだ。それを反映して、今月からはDoCoMoが端末価格を値下げして攻勢をかけている。
ボーダフォンは4500人、V3Gが14万人の純増といかにも純増しているように見えるが、ボーダフォンライブ!は1万人の純減となった。このことからもわかるように、先月もプリペイドで水増しした可能性が高い。(それとも水増しではなくて、純粋にプリペイドユーザーが増えているのだろうか?)
家族間音声通話定額、メール定額などの携帯他社にないサービスを提供しているにもかかわらず、相変わらずの低空飛行状態で、浮上のきっかけは見つからない。今月からはLOVE定額が始まるが、一人だけしか指定できないので、どれほどこのサービスで人気が出るのかが疑問視される。
ウィルコムは今月に発売になる新端末発売前の買い控えが心配されたが、そんな心配はまったく関係なく、先月も6万の純増を達成した。これで、新端末が発売されたら、どれだけ純増するのか・・・。今月以降のウィルコムの純増数に注目が集まる。
また、ツーカーが単独で累計数を発表しなくなったために、うやむやになってしまったが、ウィルコムはついに先月で累計でもツーカーを抜いたことになり、第4位の会社になった。
ウィルコムは1998年7月の旧DDIポケット時代に361万回線を記録していて、これが過去最高の累計契約者数となっている。この調子でいけば、年内にも過去最高を更新する可能性が濃厚となってきた。まさに今のウィルコムは絶好調といった感じだ。それもこれもウィルコム定額が起爆剤となり、今回の新端末発売でさらにその勢いが加速しそうだ。