ボーダフォンは7月12日、津田志郎会長、ビル・モロー社長が会見を行ない、セグメント化した事業推進体制の確立や新たにホールセール(回線販売)事業への参入などを含む、同社の今後の方針などについて明らかにした。
同社は今年4月18日の会見において、「今後90日以内に、お客様第一主義を実現するための戦略、組織体制を策定し、発表する」としており、今回の方針説明は、これを受けて行なわれたもの。
冒頭、津田氏は、6月の純増数が5,300となり、6カ月ぶりに純増に転じたことに触れ、「明るい兆しが見え始めた」としたものの、「上位2社とは大きな差があり、厳しい状況にあることには変わりない。1カ月単位で一喜一憂するのではなく、純増を定着させるように努力したい。まずは5カ月連続での純減によって割り込んだ1,500万契約を目指して反転攻勢をかけたい」とした。
同氏は、過去のボーダフォンの日本での展開を振り返り、「2Gと3Gの移行の間において、どこにリソースをかけるべきかという見積もりを誤った反省がある。また、経営陣があまりうまく機能せず、ビジネスパートナーとの関係が良くなかったことが反省材料」とし、「まったく違う会社になったといわれるように改善していきたい」と抱負を語った。
そのほか、夏の新製品が少ないことに関しては、「当初希望していたものに比べると予定が遅れている。先頃発生した携帯電話端末のバグによる不具合への対策のためにメーカーの開発人員が取られ、それが開発の遅れにつながっている。すべてが秋までずれ込むことはないが、市場動向をみながら投入したい」(津田氏)としたほか、昨日、auが発表したおサイフケータイに関しては、「今年秋にFeliCa対応端末を投入する予定」(津田氏)というこれまでの発表内容通りの発言に留まり、ドコモ、auがサービス開始を予定している2006年1月のモバイルSuica対応に関しても、「当社も話し合いを進めているが、相手があることなのでなんともいえない」などと具体的なサービス開始時期には触れなかった。
今回のボーダフォンの新たな事業方針は、90日という短期間のなかで方針立案を行なうという公約を守った点では評価できるものの、その内容があまり具体的ではなかった点が不満といえるかもしれない。
ボーダフォン、家族向け強化やホールセールなどの新方針
理想を並べただけの中期的目標にも疑問が残るし、達成するための施策が漠然としていて、時期も数値目標もなく、あまりにお粗末な内容だ。こんなことで改善できるはずがない。
発表の内容に明るい材料など一つもなかった・・・。
●「契約者数の大幅増」?それができれば、5ヶ月連続の純減なんてしてないだろう・・・。だから、どうやってそれを実現するの?
●「グローバルスケール活用の実現」?それに失敗して、今のV3Gの低迷があるんだろう・・・。
●「全国展開する携帯事業者の中で最高のコスト効率」?理想を掲げるのは自由だが飛躍し過ぎ。
●「高水準の従業員満足度」?向上くらいならわかるが、いきなり高水準とは・・・。しかも顧客満足度は掲げず、従業員満足度が先とは・・・。
おままごとじゃないんだから、理想ばかり列挙していないで、時期や数値などを盛り込んだ具体策を挙げないと、こんな経営者陣に今のボーダフォンを立て直すことなどできるはずがない。
広報活動には一切触れていないようなので、現状でいいと思っているのか・・・。ダメだこりゃ。
今の堀内巨人と同じで、首脳陣(経営陣)がすべて変わらない限り、浮上はありえない・・・。
同社は今年4月18日の会見において、「今後90日以内に、お客様第一主義を実現するための戦略、組織体制を策定し、発表する」としており、今回の方針説明は、これを受けて行なわれたもの。
冒頭、津田氏は、6月の純増数が5,300となり、6カ月ぶりに純増に転じたことに触れ、「明るい兆しが見え始めた」としたものの、「上位2社とは大きな差があり、厳しい状況にあることには変わりない。1カ月単位で一喜一憂するのではなく、純増を定着させるように努力したい。まずは5カ月連続での純減によって割り込んだ1,500万契約を目指して反転攻勢をかけたい」とした。
同氏は、過去のボーダフォンの日本での展開を振り返り、「2Gと3Gの移行の間において、どこにリソースをかけるべきかという見積もりを誤った反省がある。また、経営陣があまりうまく機能せず、ビジネスパートナーとの関係が良くなかったことが反省材料」とし、「まったく違う会社になったといわれるように改善していきたい」と抱負を語った。
そのほか、夏の新製品が少ないことに関しては、「当初希望していたものに比べると予定が遅れている。先頃発生した携帯電話端末のバグによる不具合への対策のためにメーカーの開発人員が取られ、それが開発の遅れにつながっている。すべてが秋までずれ込むことはないが、市場動向をみながら投入したい」(津田氏)としたほか、昨日、auが発表したおサイフケータイに関しては、「今年秋にFeliCa対応端末を投入する予定」(津田氏)というこれまでの発表内容通りの発言に留まり、ドコモ、auがサービス開始を予定している2006年1月のモバイルSuica対応に関しても、「当社も話し合いを進めているが、相手があることなのでなんともいえない」などと具体的なサービス開始時期には触れなかった。
今回のボーダフォンの新たな事業方針は、90日という短期間のなかで方針立案を行なうという公約を守った点では評価できるものの、その内容があまり具体的ではなかった点が不満といえるかもしれない。
ボーダフォン、家族向け強化やホールセールなどの新方針
理想を並べただけの中期的目標にも疑問が残るし、達成するための施策が漠然としていて、時期も数値目標もなく、あまりにお粗末な内容だ。こんなことで改善できるはずがない。
発表の内容に明るい材料など一つもなかった・・・。
●「契約者数の大幅増」?それができれば、5ヶ月連続の純減なんてしてないだろう・・・。だから、どうやってそれを実現するの?
●「グローバルスケール活用の実現」?それに失敗して、今のV3Gの低迷があるんだろう・・・。
●「全国展開する携帯事業者の中で最高のコスト効率」?理想を掲げるのは自由だが飛躍し過ぎ。
●「高水準の従業員満足度」?向上くらいならわかるが、いきなり高水準とは・・・。しかも顧客満足度は掲げず、従業員満足度が先とは・・・。
おままごとじゃないんだから、理想ばかり列挙していないで、時期や数値などを盛り込んだ具体策を挙げないと、こんな経営者陣に今のボーダフォンを立て直すことなどできるはずがない。
広報活動には一切触れていないようなので、現状でいいと思っているのか・・・。ダメだこりゃ。
今の堀内巨人と同じで、首脳陣(経営陣)がすべて変わらない限り、浮上はありえない・・・。