またもソフトバンクが公約違反をしてくれた。
あれだけDoCoMoとauが新料金プランを発表したら24時間以内に対抗値下げすると豪語しておきながら、DoCoMoの「定額データプランHIGH-SPEED」に対抗できないようだ。
対抗プランの発表を期待していただけに、裏切られた心境だ。
ソフトバンクモバイルは、9月13日にNTTドコモが発表した「定額データプランHIGH-SPEED」に対抗する料金プランを24時間以内に発表しなかった。
(中略)
ところでそのソフトバンクモバイルは、9月14日15時を過ぎても、PCを利用したデータ通信が定額になる料金プランを発表しなかった。NTTドコモが9月13日15時に、PCと携帯電話を接続して利用するデータ通信の定額プラン「定額データプランHIGH-SPEED」と「定額データプラン64K」を発表しており、ソフトバンクモバイルの動向に注目が集まっていた。
ソフトバンク社長の孫正義氏は、2006年10月23日に新料金プラン「ブループラン」「オレンジプラン」を発表した際、「他キャリアが追従したり、対抗値下げした場合は、24時間以内にさらなる値下げを発表する」と発言しており、これまでドコモの「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」に対応する「家族割引MAX50」「自分割引50」、「オフィス割MAX50」対抗の「法人割引MAX50」「法人割引」、KDDIの「誰でも割」に対抗する「新・自分割引」やauの新料金体系に対応した「オレンジプラン(WX)」などを必ず24時間以内に発表してきた。しかし、今回は24時間が経過しても同等の料金体系を提供するというアナウンスは出ていない。
ソフトバンクモバイルの公式見解としては、「24時間以内に対抗プランを発表するのは、一般的な携帯電話を利用する料金プランについてのみ。今回のドコモのプランは、PCを利用したデータ通信に関するものなので、すぐに対抗策を出す予定はない」ということらしい。
(中略)
PCでのデータ通信は、携帯電話でのそれと比べ、ネットワークへの負荷は相当高いものになるはずだ。ドコモにはそれだけの負荷に耐えられるだけのネットワークを構築したという自信があるのだろう。
一方で、すでに「ホワイトプラン」(1時から21時)や「ホワイト家族24」(24時間)で音声定額を導入しているソフトバンクモバイルでは、音声トラフィックだけでも相当高いと思われ、同等のデータ通信サービスをすぐに提供するのは容易ではないはずだ。4カ月連続純増ナンバー1の原動力ともなったホワイトプランの使い勝手を悪くしてまで、現状それほど大きな市場とは言えないPC向けの定額データ通信サービスを無理に提供するとも考えにくい。
果たして孫氏率いるソフトバンクモバイルは、どんな手を打ってくるのだろうか。
Mobile Weekly Top10:ソフトバンクモバイル、ドコモPCデータ定額への対抗策を打ち出せるか - ITmedia D モバイル
本当にソフトバンクモバイルは公式見解として「24時間以内に対抗プランを発表するのは、一般的な携帯電話を利用する料金プランについてのみ。今回のドコモのプランは、PCを利用したデータ通信に関するものなので、すぐに対抗策を出す予定はない」と発表したのだろうか?そんな発表なら、昨日の時点でできたはずだ。
ウィルコムが発表しても「あれは携帯電話じゃないから」と言い訳し、イー・モバイルが発表しても、「DoCoMoとauのみ」などと自分の都合のいいように公約を後から限定して、今度は「データ通信は例外」と言うのか・・・。
「データ通信は例外」と言うなら、なぜ「ブループラン」に「パケット定額Biz」とか出したのだろうか?あまりに言い訳が見苦しい。
相変わらずソフトバンクの公約は例外ばかりのようで、がっかりした。
おかげで、DoCoMoはソフトバンクやauに対して現時点ではこの分野においてはアドバンテージを得たことになる。DoCoMo関係者はホッとしているのかもしれない。
確かにソフトバンクのユーザーのほとんどが「ホワイトプラン」で、ARPUもDoCoMoに比べて低いため、PC接続のデータ通信に月額1万も出すユーザーは少ないのかもしれない。
だからこそ、DoCoMoの対抗プランを出してARPUを上げないと、このままでは「ホワイトプラン」ぽっきりのユーザーばかりが増えて、ちっとも利益は上がらない体質になってしまうのではないだろうか?
いつまでも毎月の純増数首位ばかりに喜んでいていいのだろうか?徐々に量から質への転換を図るつもりはないのだろうか?