先日、エルグレコの絵画展に行きました。
独特の縦の線が長いフォルムは、
教会の中で信者目線(ひざまづいて)になってみると、
よりパワーを感じます。
そして、ここで注目なのは、
エルグレコだけでなく、
キリストにまつわる宗教画では、古典的な配色
「ブルー、イエロー、レッド」の3原色が使われています。
マリア様はブルー
キリストは赤
光や天使は、イエロー
など、(そのほかの配色もあり)
これは、ヨハネス・イッテンがまとめた配色論
トライアド(三角形)に相当します。
トライアド配色
話は横にそれますが、オーラソーマのブルーの言語のひとつに
「慈愛」があります。
これはマリア様の衣の色から来ていますが、
西洋での色彩の連想なので、
このような宗教画に、小さい頃、特になじみのない日本人の場合、
ブルーは、マリア様の母のような慈愛、女性性という意味にならないことが多いです。
(一概に言えませんし、異論があるかもしれません)
日本人の場合は、ブルーというと男性性に関わることが多い傾向にありますね。
文化の違いで、色の心理が変わります。
ただ、日本人もお祈りをするときは、たいてい上を見上げますね。
上を見上げれば、そこには空のブルーがあります。
そこには天の癒しがあるように、感じているのでしょうか?
また、いやなことがあると地団駄を踏んだり、地獄というと、「下」の方をイメージします。
不思議ですね~。
イッテンの色彩論は、パーソナルカラーシステムの理論の原点にもなっているので、
またご紹介します!
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