昨日、移動中の機内で、色彩検定「読者質問」メールを受信しました。
最近JALではWiFi無料サービス中。ありがたい。
その質問にまた考えさせられた。
その機会を与えてもらってまたありがたい。こういうの考えるの、意外と好き。
そもそも、プロセスが分かっていれば正解が何なのかということを想像できるはずなのだが、
試験対策というならば、読者の方の質問もごもっともと思う。
試験には正解というものが一つに絞られているから、
混乱するよね~。
西川礼子著「色彩検定 テキスト&問題集」2級編
ペールカラーのところ,「+」プラスを付けるのが正解ではないかという質問。
色彩検定の勉強をしている人なら、気になるところかと思うのでちょっと説明します。
また、正解というものを導き出すときの考え方についても
今回考えてみましたので、試験勉強する人はぜひ一緒に考えてみてください。
試験の正解というものを考えるとき、
以下林修先生の話が象徴していると思うので
色彩検定の話の前にこちら紹介
林修先生のTV「初耳学」の討論が面白かった!
小学3年生の算数の問題。
3.9+5.1=9.0
は減点かどうか?
このTV見ましたか?
私は見ていてスカッとしました。
解説こちら とんでもない話減点
結論から言うと、減点はしないということ。
それよりも、根本的な、本質的な考え方を説明した方がよっぽど為になるんですよね。
で、
色彩検定のペールトーンについての話です。
ここからは色彩検定を受けようとしている人にとって重要です。
質問は今一度こうです。
トーン関係で、「p」や「lt」が
関係するところでは「+」がつくのではないか
まずそもそも、色彩検定で出てくるPCCSという表色系は、日本独自のもので
特に色彩教育に使われるものです。
現場ではほぼ使われません。
建築やファッションなどにより,
異なる色の表示が使われています。マンセルやJIS、他各種カラーチップなど。
PCCSは、「系統的に色を分類表示する」には大変優れたシステムですので、
教育の場では使われます。
色彩検定で使用するカラーカードは
このPCCSのカラーカードです。「新配色カード199a」
このカラーカードは、トーン別になっており、
特徴として、ペールトーンとライトトーンは、少し彩度の高い方の色を採用しています。
なので、表示としてP+ lt+
というように(+)が付いています。「カードの裏の表示」
※ペールトーンとライトトーンには、
2種類あり、プラスのついているものといないものがあります。
いずれにしても、ペールトーン、ライトトーンに変わりはないのです。
(カラーカードの種類によって、プラスあるものないものあります)ややこしい!
もし試験で「このカラーカードの番号を書け」ということであれば、
+を付けるのが正解だし、
トーンを聞かれているのであれば、どちらでもよいということになります。
試験では、新配色カードを使っている関係で、
もしカラーカードの番号を聞かれたならば「結論」
「+」はつけておきましょう。
ネットでも物議をかもして利ます。参考
ナチュラルハーモニーなど「配色を理解するため」には、プラスつけるかどうか、
これ全然関係ありません。
拙著では、改定するかどうかの判断は出版社にお任せしました。
で、回答がさっそく来まして、
*本の中P56に「注意書き」がすでにある。
*過去問題集では、+表記ないものがある
*実際の問題で書き分けのような出題されない
ということで読者様へ回答するとのことでした。
めでたしめでたし。
いずれにしても、ここから学べること多し。
試験対策と本来の学びとは違うことを
ここで別物として確認しておいた方が、
長い目でカラーを取扱うときには、変な考え方が身につかないので良いと思います
エクリュでは、色彩検定対策講座もリクエストで開講しています。
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