「アイランド」を観た。意味深な映画だった!
アメリカの映画なので、強烈なアクションつきというのは、想像できたけど、内容がかなりおもしろい!人間の恐ろしさ、おろかさ、生と死、純粋無垢な愛がテーマ。
アクションに関しては、心臓の悪い人は、命の保障はない。私は途中、心臓がバクバクして、これ以上興奮したら「やばいかも」と思って、いつでも退場できるように心の準備をしていたくらい(おおげさ?イヤホンマ)。最近運動不足だから、観るだけでかなりエネルギーを消耗したような気がする。
それといつも思うんだけど、どうして日本人は、微動だにせず観ていることができるのだろう?!私なんてひとりで見てたけど、「ウワ~ッ!」と顔を手で覆ったり(指の隙間から見てるけど)のけぞったりと、かなりアクション入ってしまって、その都度周りを見渡して恥ずかしくなっていた。笑うシーンも結構あったんだけどなあ。それでも冷静に見ている周りの人たち・・・。これまた驚きの面白い光景。
話は戻って、まずはモノトーンの近未来シーン。(余談だが、ピカソのモノトーンの絵がやたら近未来の世界にマッチしてたな)
主人公リンカーンがいう。「どうしていつも白ばかりなんだ!他の色の服や靴はオーダーしちゃいけないのか?」(セリフは多少違っているかもしれないが、ニュアンス)
実は主人公は、クローンで感情などない植物的人間のはず。物語はそのクローンが次から次へと疑問を持つところから始まる・・。(見てない人のためにあまり多くは語れない。映画の予告にある程度にとどめておく)
色のない世界が無機質なイメージをかもし出している~。映像もすばらしい。
クローンは感情を自ら生み出し始める・・・。
クローン生産者は言う
「実験的に、感情がないと、魂が育たないんだ・・」
*生産者からすると、法律違反になるので、本当は植物人間が望ましいのだけれど、感情を消してしまうとクローンが生産できない(育たない)。そこでそのことは秘密裏にしている。
クローンは、依頼者のコピーで、依頼者が病気になったとき臓器移植に使うために生産されている。
クローンたちの生きる目的は、[アイランドへ行くこと]と刷り込まれている。アイランドとは、地上の最後の楽園とされているが実は、臓器移植のために殺される場所。(エゲツナ~!) 毎日、くじで選ばれているかのように仕組まれている。
ある日、事実を見てしまったリンカーンが、未来の恋人(クローン)とともに始まる脱出劇!見事に整理された脚本で見ごたえ十分!
最後は「ホ~~~ッ」と大きなため息が出る。
しかし、クローンなんてよくないことはわかっているのに、どうしてみんな興味を持つんだ!お金儲け、名誉、権力、不老長寿のため・・・。
自分そっくりの感情を持つクローンを殺して、臓器を移植してもらって生きながらえて幸せか?じゃ感情がなければ?
動物、植物のクローンもやめようよ!もうこれ以上便利な世の中、必要ない!!!ついていけない!きっと今よりもっと大きなしっぺ返しがくるに違いない。
この話2019年ということだったよ?!
「これで医療分野に期待が・・・」って言ってた。
それって、この映画の内容の話じゃなかったっけ?って思いました・・・
クローンだから、と温かい、生きている物を倫理に触れずに無機質に扱う世の中になるかもと思うと言葉を失います。
大阪弁ワールドが垣間見えて、非常に楽しいですねえ。
さて(真面目モード)
クローンが世に初めて発表されたときは、
憤りを感じました。生命のシステムを勝手に
人間がいじっているように思えます。
仮に大事なうちの愛犬が病気になって、手の施しようがなくて、「じゃあ代わりにクローンを」とお医者さんに言われても、やっぱり
同じだけど、チガウ。感はありますね。
映画をまだ見てないですが、見た後どう感じるのかちょっと楽しみ。。。。