2010/10/18
「鬼井江の世界」 教え子たちへ
私の最終勤務校Ｓ学園の高３生の皆さん、いよいよラストスパートの時期になりましたね。中間テストも終わって、一息ついている頃でしょうが、模試、模試・・・と忙しいことでしょう。しかたがありませんね。がんばってください。
現在のところ、インフルエンザが流行っていないので、今年は国民的なパニックは起こりそうではない。落ち着いて取り組めそうですね。去年の受験生はたいへんでした。「新型インフルエンザ」の流行で、世の中、パニック気味でしたから。去年は、「予防注射のワクチンが不足して、小児科などはパニック状態・・・」などとニュースが流れたりしましたね。今年は、去年のような落ち着かない状況にならないようにと祈っています。心を落ち着けて受験勉強に取り組んでください。
模試のデータばかりに振り回されずに、希望をしっかり持って第一志望の大学を目指してください。主な大学は一回勝負になりましたね。後期試験を実施しない大学が増えました。ですが、現役のときぐらいは妥協しないで、第一志望の大学を受験してくださいよ。人生は長いのですから、現役のときは、ちょっとぐらい無理をしてでも「第一志望大学」にこだわってください。女子の方も、一浪生になることをおそれないで挑戦してください。（保護者の理解を得なければなりませんが・・・。）浪人はしたくないという気持ちは一般的ですが、浪人経験もいいものですよ！
私もわが息子も浪人経験者です。（自慢することではないですね。〈笑〉） このごろ浪人する人が減っているようで、どこの予備校も経営がたいへんだそうですが、「浪人」そのものは、高校時代とは違って、それなりに「人生を考える機会」になりますよ。
何を言いたいのか・・・。要するに「第一志望を簡単には下げずに、受験してほしい」ということ。希望の大学目指して６年間Ｓ学園でやってきたのに、直前の模試データにびびって、（妥協の結果の）安全な大学を受験校にしてしまうという選択はしないように、ということを言いたいのです。
ある教え子Ｓ君の話になりますが、参考に紹介しておきます。
現役のときに東京大学を受験しましたが、残念ながら・・・。浪人してから、彼は考え方が変わり、国公立大学医学部を目指すことになりました。現役のときは「東大」だけが夢だったそうです。しかし、浪人してから考え方が変わり、「医者になりたい」としっかり思うようになったそうです。国公立大学医学部は全国的にどの大学も超難関です。彼は苦労しました。しかし４年間の浪人生活後、国公立大学医学部に合格しました。４年間の浪人生活はたいへんだったと思います。（そのまま再度、東大を受けていたら、一浪で合格していたでしょう。国公立大学医学部は東大よりも難しい場合があります。受験指導した方なら、よくご存知のことです。）
彼の合格を、ともに喜びともに食事をして祝ってあげたものです。ずいぶん昔の話になりましたが、Ｓ君は「忘れられない教え子」の一人です。
もう一人、Ａ君について紹介したいと思います。
Ａ君はＳ学園中学校を卒業のとき、成績はほとんどビリでした。私が担当にしたのは、高１からです。高１から高３まで国語を担当した生徒です。「現代文」を３年間担当しました。現代文はよくできた生徒でしたが、他の教科では無茶苦茶苦労していました。進級ぎりぎりの成績でしたが、留年せずに卒業しました。彼の「現代文読解」に対するセンスは抜群でした。現代文だけの成績なら、Ｓ高校トップクラスでした。彼の志望は京都大学。何年か、浪人しましたが、意志が強かったのでしょう。希望通り、京都大学に合格しました。高３の卒業のときの成績は最下位近かった生徒です。人間というものは、意思を強く持ってやれば「困難だと思えることでもできるものだなあ」と、彼から教えられたものです。
Ｓ高校の皆さん、高校卒業の成績が最下位近くで、京都大学に合格すると考えられますか？ 私は考えられなかったですよ。中学の時の成績がビリで、東大や京大に合格することは考えられますし、そういう生徒は何人かいました。しかし、高３の成績が最下位近くでは・・・。ちょっと考えられなかった、彼の合格でした。（彼には失礼なことを書いています。Ａ君、許してください。） Ａ君の「強い意志」に感動したことを書きたかったのです。
最後に一言。大学を卒業してから、その後どう生きるのか・・・ということは考えておくべき大切な問題です。世の中、東京大学（などの超一流大学）に合格するだけで「終わってしまう」人が、結構いるようです。悲しい話ですね。
Ｓ高校では、ＴＫＯＫ（東大・京大・阪大・神大）または国公立大学医学部を目指している人が多いことでしょう。いつも意志をしっかり持って、強い気持ちで励んでください。大学卒業後のこともしっかりイメージしてくださいね。
最近、司法試験に合格した、わが教え子のＭ君については、１０月５日のブログで紹介しましたが、彼も立派なものです。彼の生き方に人生を教えられますね。
とにかく、妥協しないで、がんばってください。
私の最後の教え子にあたる、Ｓ高校３年生の皆さん、ラストスパートです。
がんばってください！！
現在のところ、インフルエンザが流行っていないので、今年は国民的なパニックは起こりそうではない。落ち着いて取り組めそうですね。去年の受験生はたいへんでした。「新型インフルエンザ」の流行で、世の中、パニック気味でしたから。去年は、「予防注射のワクチンが不足して、小児科などはパニック状態・・・」などとニュースが流れたりしましたね。今年は、去年のような落ち着かない状況にならないようにと祈っています。心を落ち着けて受験勉強に取り組んでください。
模試のデータばかりに振り回されずに、希望をしっかり持って第一志望の大学を目指してください。主な大学は一回勝負になりましたね。後期試験を実施しない大学が増えました。ですが、現役のときぐらいは妥協しないで、第一志望の大学を受験してくださいよ。人生は長いのですから、現役のときは、ちょっとぐらい無理をしてでも「第一志望大学」にこだわってください。女子の方も、一浪生になることをおそれないで挑戦してください。（保護者の理解を得なければなりませんが・・・。）浪人はしたくないという気持ちは一般的ですが、浪人経験もいいものですよ！
私もわが息子も浪人経験者です。（自慢することではないですね。〈笑〉） このごろ浪人する人が減っているようで、どこの予備校も経営がたいへんだそうですが、「浪人」そのものは、高校時代とは違って、それなりに「人生を考える機会」になりますよ。
何を言いたいのか・・・。要するに「第一志望を簡単には下げずに、受験してほしい」ということ。希望の大学目指して６年間Ｓ学園でやってきたのに、直前の模試データにびびって、（妥協の結果の）安全な大学を受験校にしてしまうという選択はしないように、ということを言いたいのです。
ある教え子Ｓ君の話になりますが、参考に紹介しておきます。
現役のときに東京大学を受験しましたが、残念ながら・・・。浪人してから、彼は考え方が変わり、国公立大学医学部を目指すことになりました。現役のときは「東大」だけが夢だったそうです。しかし、浪人してから考え方が変わり、「医者になりたい」としっかり思うようになったそうです。国公立大学医学部は全国的にどの大学も超難関です。彼は苦労しました。しかし４年間の浪人生活後、国公立大学医学部に合格しました。４年間の浪人生活はたいへんだったと思います。（そのまま再度、東大を受けていたら、一浪で合格していたでしょう。国公立大学医学部は東大よりも難しい場合があります。受験指導した方なら、よくご存知のことです。）
彼の合格を、ともに喜びともに食事をして祝ってあげたものです。ずいぶん昔の話になりましたが、Ｓ君は「忘れられない教え子」の一人です。
もう一人、Ａ君について紹介したいと思います。
Ａ君はＳ学園中学校を卒業のとき、成績はほとんどビリでした。私が担当にしたのは、高１からです。高１から高３まで国語を担当した生徒です。「現代文」を３年間担当しました。現代文はよくできた生徒でしたが、他の教科では無茶苦茶苦労していました。進級ぎりぎりの成績でしたが、留年せずに卒業しました。彼の「現代文読解」に対するセンスは抜群でした。現代文だけの成績なら、Ｓ高校トップクラスでした。彼の志望は京都大学。何年か、浪人しましたが、意志が強かったのでしょう。希望通り、京都大学に合格しました。高３の卒業のときの成績は最下位近かった生徒です。人間というものは、意思を強く持ってやれば「困難だと思えることでもできるものだなあ」と、彼から教えられたものです。
Ｓ高校の皆さん、高校卒業の成績が最下位近くで、京都大学に合格すると考えられますか？ 私は考えられなかったですよ。中学の時の成績がビリで、東大や京大に合格することは考えられますし、そういう生徒は何人かいました。しかし、高３の成績が最下位近くでは・・・。ちょっと考えられなかった、彼の合格でした。（彼には失礼なことを書いています。Ａ君、許してください。） Ａ君の「強い意志」に感動したことを書きたかったのです。
最後に一言。大学を卒業してから、その後どう生きるのか・・・ということは考えておくべき大切な問題です。世の中、東京大学（などの超一流大学）に合格するだけで「終わってしまう」人が、結構いるようです。悲しい話ですね。
Ｓ高校では、ＴＫＯＫ（東大・京大・阪大・神大）または国公立大学医学部を目指している人が多いことでしょう。いつも意志をしっかり持って、強い気持ちで励んでください。大学卒業後のこともしっかりイメージしてくださいね。
最近、司法試験に合格した、わが教え子のＭ君については、１０月５日のブログで紹介しましたが、彼も立派なものです。彼の生き方に人生を教えられますね。
とにかく、妥協しないで、がんばってください。
私の最後の教え子にあたる、Ｓ高校３年生の皆さん、ラストスパートです。
がんばってください！！
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