・セレンSelenium: せれん
セレニウム(Se)ともいい無機質(ミネラル)のひとつで、ビタミンEの活性化に強力に関与し最近になって必須微量ミネラルであることがわかっている。体内に13mg程度含み人体ですい臓の酵素生成に関与、活発に活動する臓器すい臓、心臓、腎臓、胃、脳下垂体、肝臓に多く存在する。体内に備わる過酸化脂質を無毒化する酵素(グルタチオンペルオキシダーゼGlutathione peroxidase)の生成に必要な栄養素で活性酸素の発生を抑制し、免疫力を強化する。天然に硫黄(いおう)又は硫化物をともない存在し、科学的性質は、硫黄に類似するが還元力が強い。水銀、カドニウム、ヒ素の多くの金属の毒性の軽減を亜鉛、銅とともに関与することが知られる。土壌にセレンSelen(ドイツ語)の含む量によって食品とし摂取される作物に影響を与えるといわれる。抗酸化作用、視力回復、組織の皮膜保護、抗ガン・抗炎症作用がある。
不足することによって 成長障害、肝機能障害、高血圧をおこす。過剰摂取(1.000μg)より皮膚炎症、爪変形、脱毛、頭痛、おう吐、胃腸障害、疲労感、脱毛、皮膚炎、神経障害を招く。 主に十二指腸より吸収され吸収率は、45~80%、排泄は、尿(10~54μg/日)、糞便、呼気によっておこなわれる。
動物性食品(まいわし54μg%、鶏肉もも皮付き14μg%、生帆立貝柱20μg%)、玄米3μg%、胚芽に多く含む。ビタミンC・Eと共に摂取すると吸収を高める。魚介類をよく摂取する日本人では不足することは殆どなく100μg程度摂取されているという。1日の推奨量 25~35μg、上限量450μgとしている。
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