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[珍しい食用魚貝類]食生活について語ろう

2021年12月22日 | 美容ダイエット

・珍しい食用魚貝類Rare edible fish and shellfish めずらしいしょくようぎょかいるい 

  珍しい魚貝の食材が遠洋漁業が盛んになって、今まで知られていなかった魚が日本近海産の高級魚に似て旨みがあり安く供給しています。高級感のあるものイクラのように人工いくらが製造されたり、あわび、さざえに似た歯ごたえ、旨みのあるものが代用として使われています。現在では、イクラは、海外からの低価格で輸入できることから、人工イクラは製造していないようです。
以前に偽装表示として問題にもなりました。
冷凍技術の発達により次々と寿司ネタとしても登場しています。
聞きなれない名前では消費者に買ってもらえないだろうと日本で馴染みの名前に似せて販売してきました。2002年(H14年)の牛肉偽装事件をきっかけに正しい名称でとの高まりがあり、正式名称の表示が必要になっています。
◇チリアワビ→ロコ貝
ロコ貝 Baranacle Rockshell  ろこがい
  アクキガイ科、南米、チリ、ペルーの深さ40m程度までの岩礁地帯に分布する。貝殻は、あわびとは異なり二枚貝にも見えるが巻貝でさざえの代用品にもされるアカニシの近縁としている。
1個200g~300gほどで、貝殻は殻長は15cm程度、平たい楕円形で、殻口が大きく、殻が厚くて歩留まりが悪い。むき身にしたときの形からアワビに似る。日本で「チリアワビ」として販売されていたことがある。アワビモドキとも呼ばれ、日本には、貝からはずされ中身だけを冷凍で輸入している。
食感がよく、旨みがあり寿司ネタとしてあわびの半値以下で安く提供され料理やなどでも広く利用している。有名な山梨の煮貝、松前漬け、粕漬けの珍味の材料などの加工品にも使われている。

◇銀ムツ→メロ・マゼランアイナメ
メロ めろ
  ノトテニア科、メロは通称で正式名称をマゼランアイナメSouthern black codという。チリ、アルゼンチンの南極周辺大陸棚海域の水深 500~3000mに生息する。
全体に細かい鱗があり、全身黒褐色で覆われるが小さいものでは色が薄い。成魚になるまでに5年以上を要し1m内外重さ100kg近くにも成長、6~9月にかけて水深500mの浅瀬の大陸棚で産卵する。
最大で240cm、130kgになるものを捕獲することから40~50年の生存できるといわれる。
日本で高級魚の黒むつを連想させ1980年代より市場にでまわり「銀ムツ」として販売されていたことがある。2000年以降価格高騰で輸入量が減少し市場ではあまり見かけなくなったが切り身、味噌漬けなどで出回っていた。

◇南米産アマダイ→キングクリップ
キングクリップKingclip きんぐくりっぷ
  アシロ科、ニュージーランド、南アメリカ、ペルー沖沿岸海域に生息し、体形はほぼ同筒形で、尾部(びぶ)はやや側扁し長さ1.5m以上に成長、体表にまだら模様をもって淡褐色、舌平目を細長くしたような体型を持つ。
しっぽの方にいくに従い細くなり、ひれが長く連なる。淡白な白身の魚で南半球で魚の王様(キング)といわれ、バター焼き、フライにしている。
切り身で輸入し以前に日本に一時期「アマダイの粕漬け」と称されていたもので粕漬け、みりん漬けもある。
なま100g中でエネルギー78kcal、水分80.5g、タンパク質18.2g、脂質0.1g(脂肪酸:飽和0.01mg、一価不飽和0.01mg、多価不飽和0.03mg)、炭水化物Trg、灰分1.2gを含む、

◇ニュージランド産沖ブリ→シルバー、シルバーワレフーSilver warehou
シルバーSilver warehou しるばー
  イボダイ科、南太平洋沖のアルゼンチン、ニュージランドの水深500mの大陸棚海域に分布し日本に輸入している。日本で「沖ブリ」として販売されていたことがある。体長70cm、背部青黒色、腹部にいくに従い銀白色を呈し体表全体にぬめりがある。
肉質は、たん白質18.6%で白身だが油質(7.9g/100g中)があり、煮付け、塩焼き、照り焼き、フライなどに、くせがなくかなり評判がよい。ちなみにさんまの脂肪は、24.6g/100g、かれいは、1.3g/100g中で含む。

◇海産ニジマス→トラウトサーモン
虹鱒Rainbow trout にじます
   サケ科、北アメリカ原産。欧米では釣りの対象魚として人気がある。日本に明治の初期(明治10年、1877年ごろ)にカリホォルニアより輸入し河川、海、両域型とある。
日本でサーモントラウト、トラウトサーモンとも呼ばれるのは「海産ニジマス」で海面養殖したニジマスのこと。成長が早く生存率が高いことから最近は、九州以北の海域での養殖が多く行われる。釣堀りでも多くみかけ産卵後も2、3年の生存を確認している。
英名がレインボークラフトと名の通り赤い帯が特徴的で幼魚時は不鮮明だが成長するに従いあざやかに美しく見られ背側は黄緑色、腹部は銀白色。上部、背鰭、尾鰭に多くの黒の斑点を散りばめ、体長40cm前後に成長する。
産卵が12月から翌年の2月の冬季で6~10月の夏季を旬とする。味の評価は、よい方ではないが刺身、洗い、姿寿司、塩焼き、フライ、甘露煮、燻製にする。
100g中で海面養殖(輸入品)226kcal、タンパク質20.8g、ビタミンA67μg、ビタミンE5.8mg、淡水養殖国産127kcall、タンパク質19.7g、ビタミンA17μg、ビタミンE1.2mg程度を含む。

他にも
◇ナイルパーチ→スズキ、◇中国産クロカンパチ→スギ、◇アブラガニ→タラバガニ、◇バナメイエビ→芝エビ、◇サザエ→アカニシ、◇赤マンボウ→鮪、◇カラスガレイ(オヒョウ)のエンガワ→エンガワ、◇ティラピア(チカダイ、イズミダイ)→タイ、◇ホキ→スケソウダラ、
◇アンギラ・ヨーロッパうなぎ・アメリカ鰻・ビカーラウナギ→日本うなぎ、◇カペリン(カラフトシシャモ)→シシャモ、◇ウシエビ(ブラックタイガーエビ)などなどが代用ないし珍しい魚として1960年代より利用してきた経緯があります。

日本近海産の高級魚に似て旨みがあり安く供給は、好ましいのですが、時には消費者に対する偽装表示ともなりかねなかったことから2000年第頃より問題視し2003年(H15)には誤認表示などとなることから食品安全基本法を制定制定し順次改正を行っています。

 

 

 

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