・フィチン酸Phytic acid ふぃちんさん
イノシトールとリン酸が結合した化合物IP6(イノシトール6リン酸)の酸で多くの生物の細胞内に分布しており、おもに、穀類、豆類、種実類の外皮に含まれる。ビタミンB群、複合体の仲間でもありグルコースに類似する糖の一種ともなっている。
一部がカルシウム塩、マグネシウム塩として存在しこれをフイチンという。人体では消化されずその上、多量にあると、ほかの食品に含まれている鉄、Ca、マグネシウム、亜鉛と結合し不溶性にして利用されなくしてしまう性質がある。フィチン酸の結合力は非常に強くph3~4の酸性化でも結合して不溶性で存在する。白ワインから鉄と銅を取り除くのにカルシウム塩を利用する。
1985年には、がんの予防効果に関し穀物の繊維や豆に含まれるフィチン酸の作用ではないかともいわれる。尿路結石抑制、抗酸化、抗がん、活性酸素除去、食欲抑制作用が認められる。
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